ライフスタイル

2014.07.02 UP

「地方のひとたちの生き方」~山笠があるけん、博多たい!~


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今年も山笠の季節がやってきました。

博多山笠は正確には、博多祇園山笠と言います。7月15日が追い山で、大太鼓の音とともに一番山笠から順に「櫛田入り」をします。

この山笠、地域外の人にとっては福岡市がやっている祭だと思われていますが、山笠は櫛田神社の氏子たちが行う奉納行事のひとつで、地域の住人たちが伝統的に行ってきた町内行事なのです。山笠をかついで福岡市内をまわることを山笠を「舁く」(かく)と言い、かつぐ人のことを「舁き手」(かきて)と言います。

この山笠に参加する男の人たちのスタイルは、水法被に締め込みという姿です。お尻が出たお相撲さんのような姿なんです。まあ、いろいろな人がいますからいちがいにすべてが「かっこいい」とは言えませんが、それでも素敵な人がたくさんいる。足元は地下足袋と脚絆という出で立ちで、この格好でホテルの中であろうと出這入り自由となっています。

 

山のぼせという言葉があるように、男性は山にのぼせて家のことなんて2の次、3の次で山笠に参加します。

「女が出る幕じゃなか」

そんな言葉を、女性たちは笑いながら聞いています。女房がしっかりしていないと、男は山にのぼせられないからです。

「うちの人は山笠言うたら家にも帰ってこん。それも仕方んなかけんね」と笑っている。もちろん、セックスも禁止です。そんな心の広い女性たちのおかげで、山笠が成り立っていると言ってもいいと思います。

 

また飾り山も美しい。この飾り山は「舁き山笠」とは違って、飾るためだけに作られてものです。博多・福岡市内に14ヶ所飾られています。博多人形師が丹精込めて作った飾り山は、「表」が武者物、「見送り」と呼ばれる裏面には童話のモデルやテレビアニメの主人公などが飾られていて、その絢爛豪華な人形は見ていて飽きません。今年はあの「黒田官兵衛」と「サザエさん」を見ることができます。

 

私は地域外の人間なので専門外ですけど、山笠と聞くと気持ちがわくわくしてきます。街全体がひとつになって、まとまる感じがするのです。この梅雨空の中、駆け抜けて行く男たちの姿を見ていると、心が熱くなっていくのがわかります。

「おっしょい!」

そんな男たちの声が聞こえてきそうです。

 

Photo by Pinterest

かわの ももこ

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