ハピネス

2014.07.25 UP

母子家庭の平均年収は115万円「母子家庭の現状と課題」


3c85ea8f884c44f10f1663035868acdc

NHK Eテレの「ETV特集」で『本当は学びたい~学習支援の現場からの報告~』が放送されました。

日本は、6人にひとりの子どもが貧困だと言われています。

母子家庭の平均年収は115万円、お金がないと、教育という土俵に立つことさえむずかしい、そんな日本の状況があぶり出されていました。公立中学の7割が塾に通う現代、塾に通えない子どもたちは学校で次第に落ちこぼれていくそうです。

 

あきら・22歳・日給6,000円

あきらは22歳の男の子です。

怪我をしても、先輩に殴られても我慢する。1日働いて給料は6,000円ほど。

だって中卒だから、この仕事がなくなったらまた探さなきゃいけない……と考えると、今のところここにいるしかない、と話していました。

 

塾や携帯電話、インターネットなど、現代の平均的な子どもたちは、多くのものを手に入れられますが、あきらのように経済的に苦しい家庭の子どもはどんどん取り残され、やがて挽回できないほどに差は開いてしまいます。

あきらの家も父親を事故で亡くして、家族全員で働いていますが、収入は少なく不安定です。

 

「貧しい人って、がんばれば何とかなるんだよ、みたいな目で見られる。お前たちはがんばってないんだなって言われる」

そう思われることがつらい、とあきらは言っていました。

 

学ぶということは「わからない」と言わなきゃいけないことだ

SONY DSC

埼玉県にそんな子どもたちが集まる場所があります。高校の元教師の青磁恭さんが運営しているNPOで、そこに来る子どもたちは「たまり場」と呼んでいます。

安心していいんだよ、1回、2回じゃなくて、応援し続けるよ、ということを基本にしているという場所です。

 

学ぶということは「わからない」と言わなきゃいけないことだ。それは恥ずかしいことかもしれない。

だけど言わなきゃ前には進めない。「わからない」ということが、この「たまり場」では言える。

14歳のあかねちゃんのお母さんが言っていました。

「貯金も何もかも崩して、それでも塾に行かせた方がよかったんですか?」

あかねちゃんは、塾に行けずに学校の勉強についていけなくなって不登校になっています。

 

あかねちゃんの家も母子家庭で、お母さんは事務の仕事をしていましたが、身体を壊して5年前に退職しました。現在もフルタイムでは働けず、月収は10万円ほど。貯金を切り崩しながらの生活です。

あかねちゃんは、青磁さんのNPOに通って勉強をして、念願の高校に合格しました。そこでホッとするけれど、高校にやるには体操服代やいろいろな支出がかかります。

 

国は去年、子どもの貧困対策の推進に関する法律を定めましたが、具体策はまだこれからです。本当は学びたい、と思っている子どもたちに手を差し伸べなければ、この国は大変なことになります。

 

夕方、川辺で手を振っている子どもがいる。

私もそれに対して、手を振り返す。「バイバイ」「うん、また明日ね」

そうこうしているうちに、川辺の子どもたちの数は増え続けている。

「また明日」そう言う声が、幻にならないことを祈っています。

 

Photo by Pinterest

かわの ももこ

アプリで、ANGIEがもっと快適に。

  • お気に入り機能で便利に読める
  • プロライターによる最新情報が充実!
ページの先頭へ