ライフスタイル

2014.06.24 UP

どっちが得?スマホを見る時間VS.ひとに会う時間【タワリ・エバさん&ジュスティンさんインタビュー・第4回】


10013976_279550928870897_701469381_n

タワリのエバさんとジュスティンさんへの前回のインタビューでは過去に一度戻ってみることの大切さ、現在の流通システムにおける問題などについてお話いただきました。

4回目の今回は今後の拡大プランについて、またエコ・エンクエントロの素敵な副産物についてお話いただきます。

また今回はエコ・エンクエントロが開催されているコワーキングのひとつ「ポク・ア・ポク」の写真を、インタビュー記事の間に挿入しましたので、こちらも合わせてご覧ください。さっそくみていきましょう。

 

エコ・エンクエントロのこれから

聞き手Takako(以下T): これからどのようにプロジェクトを拡大していく予定ですか?

 

ジュスティンさん(以下J): プロジェクトの拡大はエコ・エンクエントロを複製することによって進めていきます。

それぞれの地区にこのコミュニティを作っていくのです。それぞれの地域にエコ・エンクエントロを開催する空間があります。

IMG_7626

 

例えば、このボルン地区ではコワーキングの「Poc a poc」(ポク・ア・ポク)で開催されています。

それぞれの場所で毎週または隔週で日時を決めてエコ・エンクエントロを行っています。始めたばかりなので、参加するメンバーもまだ多くはないですが、定期的に開催しています。ネットで注文した商品はこの場所で消費者に手渡されます。

IMG_7598

 

エコ・エンクエントロに行って買い物をすることが参加者の習慣となるでしょう。理想はそれぞれの地区にこのような空間があることです。

 

そして、それぞれの地区にはオーガニック農家、消費者、開催場所と連絡を取り合うコミュニティをまとめる責任者がいます。

また、この責任者は、エコ・エンクエントロ内で問題が発生した場合に対応し、コニュ二ティのメンバーを増やすために働きます。責任者にはわたし達が受け取る金額の半分が支払われます。全ての収益は、コミュニティの責任者とわたしたちタワリで分けられます。

IMG_7614

T: なるほど。地区ごとに分けられるのですね。

 

J: そうです。それぞれの地区が責任者のもと機能することが理想です。この責任者はわたしたちと同じだけのウエイトを占めています。

 

T: 確かに、とても重要な役割ですよね。

 

J: わたしたちタワリはコミュニケーションや流通の仕組みなどを作り、全てが上手く機能するように生産者や消費者にアドバイスをたくさんします。

しかし、もうひとつ大事なことは共同消費コミュニティを立ち上げたいという人にチャンスを与えることです。こういう仕組みを作りたいという人にツールを与え支援します。

 

T: まさに、ネット上のコミュニティをまとめるコミュニティマネージャーのような役割ですね。そのオフライン版。

 

J: その通りですね。リアル版コミュニティマネージャーといったところです。

 

エバさん(以下E): 彼らはコミュニティを活性化させるための活動も考えます。それは、それぞれの地域の司祭のような人で、ただし、「グリーン」ですし宗教色を帯びていないということになりますが(笑)。

彼ら責任者はコミュニティのメンバーから信用され、エコ・エンクエントロの内容を作り、参加者が満足するよう努力します。

現在、スペースを任せてコミュニティを作ることができるように、スペースの責任者を探しています。既に、エコ・エンクエントロを開催するために新たに4箇所を確保したので、それぞれの場所でエコ・エンクエントロを作ってくれる責任者が必要です。

IMG_7600

 

地域のコミュニケーションの場としてのエコ・エンクエントロ

T: コミュニケーションという面はとても興味深いですね。参加者はおそらくエコ・エンクエントロに関することだけを話すのではなく、他にもいろいろな話をするでしょうね。WhatsApp(日本のLINEに相当するスマートフォン用のメッセージ用アプリケーション)などでコミュニケーションをとっていると、対面のコミュニケーションが希薄になってくるので重要だと思います。

 

E: そうですね、再び実際に人に会って話すようにならないといけないですね。その通りだと思います。

わたしなどは典型的なスマートフォンを見ながら道を歩いてしまうような人です。まわりの人達を見ても携帯電話を持っていない人はいないですよね。おばあさんくらいですかね(笑)。画面に集中して歩いていると友達とすれ違っても気づかないですし、たとえ美しい道を歩いていたとしてもその美しさには気づかない

そう考えると携帯は最低!(笑)

これが自分だけでなくみんな同じように携帯に集中しているのだから、なかなか抜け出せないサイクルですよ。プライベート空間だけでなく、仕事でもそうです。

例えば、遠くオーストラリアの友達と携帯電話経由でコミュニケーションを取っている間に、身近な同じ地区にいる友達と疎遠になっていくというのは変な話ですよね。

IMG_7612

 

J: 私たちはバルセロナを地区ごとに活性化させることも目指しています。エコ・エンクエントロの参加者は毎週同じ地区に住んでいる人達に会えることを知っています。

わたしの出身のフランスの村ですと、市場に行けば知人と遭遇できます。と言っても、今の市場はおばあさんだらけですから無理かもしれないですが(笑)。

例えば、パリでも市場によってはその地区の隣人に遭遇します。

 

E: エコ・エンクエントロに参加している人たちは、まずエコに対する意識の高い人たちです。つまり、食べる物を変えたという人たちです。そういった人々は他にも共通の関心事項があるかもしれない。食べ物以外にということです。もしかすると、オーガニックなものを食べる人たちは郊外の野原を散歩するのが好きかもしれません。

またエコ・エンクエントロ以上のことを共有できるかもしれません。これはその場所にある、一種の人々を区分するフィルターですので、人々が似ている可能性はあります。違ったとしても、買い物する場所をシェアすることはとても大事です。

 

今回のインタビューいかがでしたか?

携帯電話やスマートフォンから常にインターネットに接続していられるようになり、コミュニケーションの手段にかかるコストも格段に値段が下がったため、遠くの人との連絡はとても簡単にとれるようになったと感じます。逆に身近にいる人たちとのコミュニケーションが希薄にならないように、意識していかなければと個人的にも感じています。

タワリのようにコミュニティを活性化させる活動は今後もっと増えていってほしいと思います。その辺りにもビジネスのニーズがあるのではないかと感じます。

 

今回写真でご紹介したエコ・エンクエントロの会場はコワーキングなのですが、フランス人のオーナーの方々がエコはもちろんリサイクルにとても造詣がある方々で、写真では少し分かりにくいかもしれませんが、テーブル、椅子、棚などは全て廃材を再利用して自分たちで作ったそうです。

 

次回のインタビューでは、買うという行為が意味することについて、また理想の生産システムについてお話いただきます。

どうぞお楽しみに。

 

Eva Pulido

カタラン人。大学でバイオ技術を専攻。複数の研究プロジェクトに取り組んだ結果、視野を広げる必要性を感じ、社会貢献できるプロジェクトに興味を持つようになる。タワリの活動を通して世界を少し良くすることに貢献できていると信じている。

 

Justine Cattacin

フランス人。フランスのビジネススクールEDHECで学ぶ。スタートアップ、NGO、社会貢献に関するプロジェクトで経験を積む。タワリは彼女にとって技術的なプロジェクトと協力・社会貢献・思いやりといった価値を結びつける方法である。

 

TAWARIのウェブページ(スペイン語/カタラン語)はこちら

TAWARIのFacebookページ(スペイン語)はこちら

(カバー写真:タワリ提供。右がジュスティンさん、左がエバさん。インタビュー内の写真:筆者撮影。コワーキング「Poc a poc」の様子)

Takako

アプリで、ANGIEがもっと快適に。

  • お気に入り機能で便利に読める
  • プロライターによる最新情報が充実!
ページの先頭へ