ハピネス

2014.06.07 UP

海外のひとは知っていて「日本人だけが」忘れかけていること


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漫画『美味しんぼ』のファンとしてだけでなく、原作者・雁屋哲氏さんから福島取材の話を直接聞いた者として、みなさんに伝えておきたいことがあります。

それは、「政治家は自分たちに都合の良いことしか言わない」ということです。 「そんなの知ってるよ!」と言われてしまうかもしれませんが、最後までお付き合いください。

 

「何のことかさっぱり分からない」という方のために少し説明しておきますと、『美味しんぼ』福島の真実編(全24話)に掲載された「放射能の影響で鼻血が出たり倦怠感を感じる」という描写が「福島の風評被害を招く」といって、世間のみならず官僚までもが騒いでいるというもの。

国家のトップである安倍首相までが「根拠ない風評に国として全力で対応する」と言っていますが、これって福島問題で触れられたくなかったことが触れられてしまったから、躍起になっているとしか思えないのです。

 

福島問題だけでなく、例えば東南アジアとの歴史問題など、さまざまな面で日本政府は「自分たちに都合の良いこと」しか話さない。みなさんは、太平洋戦争の際に日本がフィリピン、パプアニューギニア、オーストラリアなどの国々にも攻め入ったことを知っていますか?

中学や高校の教科書でアジア太平洋戦争について学びますが、たいてい2月から3月の終業式もせまった頃にかいつまんでしか授業で教えてくれないため、知らない人も多いかもしれません。私も知らなかったうちのひとりです。

 

仕事やプライベートでアジア地域に暮らすことが増え、マレーシア北部のペラ州では「この地区でもマレーシア人が虐待されて殺された」とか、多民族国家のシンガポールでは「日本軍は中華系には特にひどい対応をした。無実の国民が何人も殺された」ということを聞く度に、あぁ自分は何も知らないんだな、という恥ずかしい思いを何度も経験しました。

 

海外の教科書には日本が戦争中に行ったことが書かれているのに、私たちの教科書にはその内容が省かれていたり、授業さえもおざなりだったり。これって世界の人たちとコミュニケーションを図る上で摩擦になる問題でもあると思うのです。

 

福島問題も同じこと。

政府は本当のことを教えてくれない。だから影響力を持った人々が真実を伝えようとする。これって悪いことなのでしょうか?

真実がいつも正しいとは限らないけれど(詳しくはこちらの記事をどうぞ)、「美味しんぼによる風評被害」といった目先の問題解決ではなく、長いスパンでの原発打開策・対策案をしっかり教えてもらいたい。それが本当の意味での福島問題を解決する糸口に繋がると思います。

政府には隠蔽体質をなんとか改めてもらいたい。でないとこの先、日本の行く末がますます心配になってしまうから。

 

(写真は著作権フリー)

香穂里鈴木

鈴木 香穂里

ライター/編集者/パティシエ/レシピクリエイター

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