ライフスタイル

2014.06.12 UP

電車が遅れててもイライラしない方法って!?【国際交流基金・藤居真美さんインタビュー・第4回】


878594f9a8cb923893ad9415826860ac

いろいろな国の人の、心と心をつなぐ仕事をされている「国際交流基金」の文化事業部の藤居真美さんに、お話をお聞きしています。

仕事を通じて感じることから、具体的にわたしたちの役に立つ、海外旅行や日本文化の情報まで、全10話の連載でお届けします。

前回は、「つまらない仕事を楽しくする方法」をお伝えしました。

 

今回は、藤居さんが仕事を通して感じる「しあわせ」について聞きました。

あなたは、今、しあわせを感じていますか?

 

聞き手(いわた以下I):藤居さんは、トロント(カナダ)でも約5年間、国際交流の仕事をされていたそうですが、日本との違いや、びっくりしたことはありますか?

 

知らない人との距離が近い社会

藤居さん(以下F):日本と違って、カナダは、知らない人との距離が近いんです。日本人って知っている人同士はすごく近いんですけど、初めて会う人とは、そうでもないですよね。

 

カナダの人は、知らない人にもすぐ親切にできるんです。

たとえば、5メートルくらい先でも、ドアとかを抑えててくれるんですよね。

しかも、おばさんとかおばあちゃんとか、男性とか関係なく、みんな自分が通った後、次の人が来たら押さえて待ってくれていて、「ありがとう」って言うと、ニコニコって

お互いニコニコし合うっていうのもすごいし。

 

あとサービス業の人が対等なんですよ。

日本だと、サービスする人にとって、お客様は神様じゃないですか? 向こうは少し、店員さんの方が上っていうぐらいの……。

しかも初めて会うのに、仲が良いんですよ。レジの人とお客なのに、「元気?」とか言われて、「ああ、はい、元気よ。あなたは?」、「私も元気だよ」みたいな。

 

普通、日本だと関心ないじゃないですか?

でも、本当に関心がある感じで、いろんなことを話している。

そして、買った側が、「ありがとう」って言うんですよ。そしたら「どういたしまして」って言われて、「あれ?」って思いながら。

そんな対等に近い感じが、なんか良いなあと思いました。

 

I:性格的にフレンドリーな人が多そうな感じですね。

 

F:そうですね。それは、絶対そうだと思う。会ったときの緊張感や壁がないっていうか。もっと凄い国は、ありますけどね。

 

相手を尊重すれば、自分も尊重してもらえる

I:では、実際に感じられた海外(カナダ)と日本の良さを、他に何かあれば教えてください。

 

F:カナダは、多文化社会なので、いろんな人種の人がいて、違う言葉が飛び交っているんです。

だけど、それでもみんな平和に過ごしているんですよ

お互いが尊重し合っていて、たぶん相手の文化を尊重すれば、自分のもちゃんと尊重してもらえるってことだと思うんですけど、共存の仕方がユートピア(理想郷)かなって思うような感じです。そこはすごく良かったので、日本も学ぶべき点だなと思いました。

 

サービスの質は落ちても、寛容な社会の方がしあわせ

あと、サービスの質がそこまで求められないので、逆にそれが緊張感を生んでいないんですよね。

たとえば日本にいると、電車は遅れないことが当たり前だから、期待が高いと、それを裏切られたときのイライラとか怒りをすごい多く感じちゃうんですけど、向こうに行くとそれがなくなりました。

 

期待値が低いので、むしろ、時間通り来てくれて「ありがとう」みたいな気持ちでいられるんです。

日本はちょっと、サービスに若干やりすぎなところもあるから、もう少し質は落ちても寛容になれたら良いのかなあと思います。

ただ逆に今度、日本に帰って来ると、サービスの質とか、痒いとこに手が届くみたいなところは、ほんとに素晴らしいと思うんですけどね。

 

今回のインタビューは、いかがでしたか?

お互いを尊重すること自分と違うものも受け入れること。みんなが自然とできれば、しあわせな社会になれる。

日本のサービスは世界一! とも言われています。それは良い部分でもありますが、そのせいで、こころが疲れているのも事実です。

自分にも周りにも、もっと寛容になれたら、些細なことにも、もっとしあわせを感じられるようになる気がします。

 

次回は、藤居さんが国際交流の仕事を通して感じた、「しあわせ度をアップさせるために、やっておいた方がいいこと」をお伝えします。ご期待ください。

 

※取材協力

藤居真美(ふじい・まみ)さん

「国際交流基金」の文化事業部所属

大学を卒業して2年後、国際交流基金の職員になり、日本やカナダで、国際交流に関するいろいろな業務を経験する。現在は、日本のテレビ番組や映画を外国(自分の国でお金を出して買えない国)に無償で放送してもらう事業に関わっている。(たとえば、NHKの朝ドラ「カーネーション」をミャンマー、トルクメニスタン、カンボジアなどに提供するなど)

「国際交流基金」とは?

独立行政法人で、21カ国に拠点があり、世界の日本大使館や総領事館と協力しながら、日本のことを世界の人に紹介する活動をしている。総合的に国際文化交流を実施する、日本で唯一の専門機関。主に、日本の芸術や生活文化を世界に紹介する文化芸術交流、海外で日本語を教える活動、海外での日本研究を支援する活動がある。

国際交流基金WEBサイト

image photo by Pinterest

いわた あきこ

いわた あきこ

ファッションデザイナー/ファッションライター

≫このライターの記事を読む


アプリで、ANGIEがもっと快適に。

  • お気に入り機能で便利に読める
  • プロライターによる最新情報が充実!
ページの先頭へ