ハピネス

2014.07.03 UP

「愛だよ、愛」文学賞受賞作家が明かす!後悔しない愛し方


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我が家の「楓」は、キャバリア・キング・チャールズ・スパニエルで、11歳と8ヶ月になる。体重は約5キログラムだ。

最初の頃は散歩に行っても「あの犬、見たか?。あげん可愛いかとは見たことがなか!」と、ヤンキーのようなお兄さんに言われるほどだった。そのたびに、「そりゃあ、そうだろう」と心の中でほくそ笑んだものだったが、最近は年を取り、確かによ~く見ると、耳の毛のところとか目尻のあたりに白いものが目立つようになってきた。

よく寝ている。たまに目をつぶったまま「ワン、ワン」と寝言を言う。そんなときは夢を見てるんだな、と思っている。

 

「散歩、行こうか」

そう言うと、さっと起きてくる。くるくる回って「いつでも行けますわ」と待っている。

それで、出かける。散歩コースは3種類あって、雨が降ったりしたらちょっとそこまでコース。これは楓が嫌がるからで、風呂と同様濡れるのが滅法嫌いらしい。

その中間コースは、その日のこっちの気分がなんとなく乗らないときである。天気が良くて気が向いたら、長い散歩コースを選ぶ。

 

今日は神社コースだな、と自動車屋の前を通るとわかるらしく、年がいもなくハッハッと言いながら楓が走り出す。道路を渡って、近くの神社まで行く。そこで、お参りをするのがいつものパターン。

春には桜が咲き、五月になるとつつじと藤の花が満開だ。

だけど、楓はそんなものには目もくれず、クローバーの白い花の匂いを嗅ぐ。もちろんクローバーの花なんてどうでも良くて、地面の匂いを嗅ぎ、うろうろと歩きまわる。おしっことうんちをする。ビニール袋を持って待っていると、楓は上目使いでじっとこっちを見ている。便に異常がないことを確かめて、安心する。

 

基本、えさはドライフード(家ではカリカリと呼んでいる)なのだが、犬も11年以上生きていると、それもどうかな~と思うようになってきた。

確かにカリカリの栄養のバランスは取れているのだろうけど、味気ないと言うか、カリカリだけじゃ満足していないんじゃないか、と思う。

今では「手作りのドッグフード」を時間をかけて作ったりしている家もあるようだけど、そんな時間も余裕もない我が家はどうしたらいいのだろう。だからどうしても市販のペットフードになってしまうのだけど、缶詰めのペットフードをやると満足気に食べる。

 

楓が利口で言うことを聞くのは、よくわかっている。前はカリカリをやると残していたのが、最近はきれいに食べてくれる。元気に散歩に行ってくれて、地面を嗅ぎまわる楓のことがとても好きだ。

何年経っても、大切な家族だと思っている。この感覚は、犬を飼った人にしかわからない。

その一方で、楓がいなくなってしまうことを思うととても怖い。だけどそうなってしまうのは生きているのだから仕方がない、とも思っている。だから、今日も散歩に行く。

 

もしかしたら、彼のいる人も同じことを考えているんじゃないだろうか。後悔しないためにも精いっぱい愛して欲しいし、愛されたいと思っていることだろう。

「愛だよ、愛」っていう古いCMがあったけれど、最近つくづくその言葉って言えてるな、と思う。今、あなたに「愛」はありますか?

 

Photo by Pinterest

かわの ももこ

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