ハピネス

2014.05.17 UP

すぐそこにある「出口のない」貧貧困連鎖社会~NHK特集より~


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高校にも行けず、16歳から働いている。今、19歳。高校卒業の資格は、通信制で取った。

働く場所は、コンビニエンスストア。朝5時に起きて早朝働き、また夕方から入る。給料は約8万円。

母子家庭で、母親が病気がち。自分で稼いだお金は家庭に入れている。長女のため家を出ることは考えなかった。1日のこづかいは500円。そのあまった分は、貯金にまわす。

早くこの生活から脱出したい」と言う。入学金が5万円でいける保育士の学校へ行くつもりだ。その資金の380万円ほどは奨学金を当てる。

 

シングルマザーの8割が年収114万円未満、という事実

シングルマザーの8割が年収114万円未満、という。確かに離婚は増えている。

幼い子供を育てながら、家庭と仕事を両立することができるだろうか。

 

子供は熱を出す。そんなときは、自分が変わってやりたいと思う。だけど頭の一方では、明日まで休むとなるとどうしようと考える。

余裕のある家庭はいい。夫に働いてもらい、自分は子供がもう少し大きくなればパートにでも行こうかということになるけれど、そうじゃない人達はどうすればいいんだろう。

 

本当にお金に困らない、普通に生活できる人と一緒になりたい

番組の中で女性がそう言っていたけれど、普通に生活できる人なんていない。いつ病気になるかわからないし、いつ事故に合うかわからないし、いつ「もう一緒には暮らせない」と言われるかはわからないからだ。

 

だったら女性もそれなりの経済力を持つべきだろうか。

答えはYesだけど、さきほど言ったように子供も、明日どうなるかはわからない。

 

それに皆が皆、大企業勤務や公務員ばかりじゃないだろう。

もしそうなら、今頃こんなに女性達が悩まないで済む世の中になっているはずだ。

安部政権がどんなに「女性の登用を」と言ったところで、そこからはずれてしまっている女性、それも若くて独身の女性達がたくさんいるのだ。

 

380万、516万、350万、300万円、この番組に出ていた人たちが奨学金で借りた(または予定の)お金だ。

みんな保育士や福祉関係の仕事につきたい、と言っていた。516万円の借金のある女性は、大学を卒業しても仕事がなかった。保育士や福祉関係なんて低賃金もいいところじゃないか、果たしてそんな仕事でこれから先、借金を返していけるんだろうか。

 

2チャンネルでは、この番組に出ていた人たちが「甘いんだよ」とばっさり切られていた。確かに甘いと言ってしまえば、そう言えるかもしれない。

「なんとしても、這い上がってやる」と思える女性だったら、そこから抜け出すこともできるだろう。だけど、そう思えない人たちは、ズルズルと落ちてゆくだけかもしれない。

 

19歳の女性とその妹、それに母と3人でネットカフェにいる人たちが出ていた。「どうせダメって考えちゃうと何もできない」「疲れた」という言葉を聞いたときは、見ているこっちまでも「そうだよな……」と思った。

 

誰もが今の状態から、抜け出したいと思っている。

もう少し別の道があるんじゃないか、と悩んでいる。

人ごとではない。「今」という時間は必要だけれど、いつもでも「今」にこだわっていたら次の一歩が踏み出せないのではないか。これからの社会のことも、自分たちの未来のことも含めて、そう考える。だって、明日、自分たちがどうなるかはわからないのだから。

 

Photo by Pinterest

かわの ももこ

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