ハピネス

2014.05.07 UP

〜天然の原料を混ぜ合わせて作られる~ 私を幸せにするアイテム


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少し前、手紙をもらいました。小学生の頃は、転校が多かったので、文通(もう聞かない言葉ですね)をよくやっていましたが、最近は、連絡と言えば、メール。

もう、メールがない生活なんて考えられないけど、たまに届く手紙は、やっぱり、すごくうれしいものです。

 

そんな昔からあるもののすばらしさについて、ちょっと、じっくりと考えるできごとがありました。

 

みなさん、「藍染め」って知っていますか?

たぶん、聞いたことや、その商品を見たことは、あるんじゃないでしょうか? 日本に古くからある、染色方法で、「藍色」はインディゴデニムのような紺色をしています。

デニムと大きく違う点は、本物の「藍染め」は、すべて天然の原料を混ぜ合わせて作られるため、人にも環境にもやさしいんです。

 

また、実は、色落ちがしにくく、染めれば染めるほど、繊維が強くなるそうです。

その「藍染め」の服を作るために、染色工房にちょっとおじゃまして、いろいろお話を聞くと、感じることがたくさんありました。

 

「藍染め」の原料を作るのは、とても手間がかかり、「藍師」とよばれる職人さんは、現在、日本に5人しかいないとのこと。たったの5人ですよ!

 

そして、すべて天然で手作業の「藍染め」はとても手間がかかるため、毎日、染料の状態を確認しなければいけないと。1日も欠かすことなくです。

工房に伺ったとき、染料の状態を確認していた職人さんの、ふとした言葉。

 

この子は、ちょっと具合が悪いみたい

 

なんだか、心に残りました。まるで子供を育てるかのような、深い愛情が伝わってきて。

 

本物の「藍染め」は、とても手間とコストがかかるため、今では、安い化学染料を混ぜ合わせた、偽物が本物と偽って、たくさん売られているそうです。

その結果、すべて天然の本物の「藍染め」は、市場のたった1%だけとのこと!

 

それでも、手間のかかる本物にこだわるのは、本物にしかない、美しさや強さがあるから。染料で藍色に染まった指から、自分の仕事に対する、誇りが感じられました。

日本人が昔から大切にしてきた、伝統的な手仕事から伝わってくる、愛情や本物のすばらしさ。

これって、便利な現代だからこそ、とても大切なことなんじゃないかと思うんです。

 

100円ショップのマグカップは安くて、うれしいけど、ちょっと高めのきれいなグラスで飲むビールは、なんだかおいしく感じます。

安いファストファッションも気軽に買えていいけど、ちょっと高いものは、高いなりの理由があります。素材や着心地など、何人もの人が、ずっと大切な1 着になってもらえるように、手間と愛情をかけて作っています。

 

そんな愛情がこもったものを使うと、自分の心も豊かになったような気がします

ちょっと、そんなことを感じながら、生きてみると、人生はもっと楽しくなるんじゃないかなと思ったできごとでした。

 

Photo by Pinterest

いわた あきこ

いわた あきこ

ファッションデザイナー/ファッションライター

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