ハピネス

2014.05.13 UP

女性の仕事の幅が広がる瞬間【第4回笛木紀子さん聞く】


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27年間で1万人以上のアトピーさんの相談にのり、独自のメソッド「れのあ式」を確立し、砂糖や卵を使っていないスイーツの普及につとめている笛木紀子さんに「はたらくこと」についてお話をお聞きしています。

長年、民間人としてアトピーの患者さんと向き合ってきた笛木さんの仕事の幅が広がった瞬間について今回はお話していただきました。

さっそく見ていきましょう。

 

自分が変われば世界が変わる

ASAMI:笛木さんは2013年12月に行われたドリームプランプレゼンテーション世界大会にて、アトピーさんへの思いを語って「感動大賞」を受賞されました。

受賞後、それまでと周りの状況が変わってきたようですが、どのように変わってきましたか?

 

笛 木:私の名刺は名前だけ書いてあって、何をやっているか書いてありません。

私は長年、独自に勉強・研究し、アトピーと骨は関係するという結論をだしていました。

 

ASAMI:骨を強くすればアトピーも改善されると。

 

笛 木:ただ私は医師ではないので、そのことを言えない。人前で言ってはいけないと思っていたんです。

素人が何を言ってるんだと、今やってることを邪魔されるのが怖かったんです。

 

ASAMI:それでも独自に協力してくれる整形外科医さんを探されていましたよね。でもなかなか思うようにいかなかった。

それがドリームプランプレゼンテーション世界大会(ドリプラ)に出て変わった?

 

笛 木:最近は医療の世界も変化していて、そのせいもあると思うんですが、お医者さんが私の言うことを聞いてくれるようになったんですよ

以前は「アトピーと骨」と言っても全く聞く耳を持ってもらえませんでしたが、このごろは整形外科医さんとお話できるようになりました。

 

ASAMI:笛木さんはお医者さんが変わってきたとおっしゃってますが、私は笛木さんをみていて、笛木さんが変わったから、お医者様とお話できるようになったのではないかと感じてますが。

 

自分の立ち位置が分かってきた

笛 木:確かに、私自身が医者を天敵と思わなくなりました。

以前は何でも自分でやらなきゃって思っていたけど、分野がはっきりしてきた。自分の居場所、立ち位置がはっきりしてきたって感じかな。

 

ASAMI:以前はお医者さんと戦っていた?

 

笛 木:ドリプラで「感動大賞」を頂いて、自分が信じてやってきたことを認めてもらったという安心感もあると思いますが、今まで戦ってきたところを、最近はここはお医者さんに任せたいなと思うようになりました。

整形外科医さんがうちの会社を見に来たり、今まではあり得いことがおこるようになりました。

 

ASAMI:お医者さんについての話し方が柔らかくなった気もしますが。

 

笛 木:そうですね。お医者に対して自己主張しなくなったかな。

私ここわからないんですけど」とか「こんなデータがあるんですけど、これを一緒に考えていただけませんか」とか言えるようになった(笑)。

 

そうしたら、「それじゃない方がいいんじゃない」とか「いま医学の世界こうなってるよ」とか教えてくれるようになりました。

「私がいままで接してきたお医者さんはこう言うんですけど」っていうと「それ、整形外科医じゃないから古いんだよ」って。

 

僕は整形外科医で脊髄の専門だから、君の言ってることが分かるよ」なんて言ってくれるようになった。

 

ASAMI:嬉しいですよね。

 

笛 木:(今まで言ってきたことは)まちがいじゃなかったんだ! って。

情報をもらえて、その情報をもとに次はこの先生というチャンスが生まれて、全然べつものになってきた。

 

整形外科医さんに治療の部分は頼めるかもしれない。そうすると民間人らしいことができる。治療以上で一にアトピーさんの笑顔をもらえるスイーツを作ることができるかなと。

 

いかがでしたか? 受賞をきっかけにごじぶんなりに立ち位置を理解し、いい意味でやわらかな仕事ぶりへと変わっていた笛木さん。

自分が変われば世界が変わると、世間でよく言われます。「変わる」きっかけは努力によってもたらされつつも、「受賞」という「他者」がもたらすのかもしれません。

どんなに大変な仕事であっても、かならず「待っているひとがいる」と信じる気持ちが、未来を拓くと言えるのではないでしょうか。

 

次回は仕事を続けるうえで欠かせない「後継者」のことについてお話をお聞きします。ご期待ください。

 

※取材協力

笛木紀子(ふえきのりこ)株式会社レノアコーポレーション 代表取締役

 

東京都町田市にて、「皮膚トラブル専門店」を構える。

エステシャン時代に重度のアトピーさんに出会い、アトピー改善への情熱が膨らむ。自身や長男のアトピーも体験し、皮膚のトラブルは食生活に深く関係すると確信をもち、「体質改善」の大切さを痛感。食に関する研究も重ね、食養家としての顔も持つ。

 

27年間で1万人以上のアトピーさんの相談にのり、独自のメソッド「れのあ式」を確立し、医療では改善が見られなかった重度のアトピーの方の手当てをしている。

2013年12月、ドリームプラン・プレゼンテーション世界大会で「感動大賞」を受賞。受賞以降、各方面からの講演依頼も多く、また難しいとされてきた医療との提携の話もあり多忙な日々。

今一番力を入れているのは、アトピーさん向けスイーツの制作で、生産に向け各方面に提案中。クラウドファンディングサービス「READYFOR」にてアトピーさんに笑顔を届けるプロジェクトを展開中。

 

Photo by れのあ

ASAMI

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