ハピネス

2014.05.04 UP

【元Apple製作者に聞く 7】スティーブ・ジョブス氏のApple社を辞めるという大決断


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バルセロナを拠点に活躍しているデザイナーにして技術者(テクノロジスト)のビアンカさんに「はたらくこと」についてインタビューをしています。

前回はビアンカさんにとっての大きな人生の転機についてお聞きしました。

今回は、マサチューセッツ工科大学を辞めて、Apple社に入ったビアンカさんが体験したことをご紹介しましょう。

Appleでやっていたこと

ビアンカさん(以下B):私たちはハードウエアの部署にいたのですが、ハードウエアを作るグループが新しいハードウエアを作り終わると、それを私たち(ソフトウエアグループ)に渡してくれます。

私たちは、そのハードウエアを通してできる異なる経験を考案するのです。

例えば、彼らが新しいピンクのファー付きのiPadというハードウエアの部署が作ったとしますね。

 

聞き手(Takako 以下T): ピンクファー!

 

B: はい、実際のプロジェクトについてはお話できないので。

 

T: もちろんです。

 

B: それでピンクファー付きiPadが手元に届くと、私たちは「OK! じゃあこのハードウエア用のプログラミングをしよう!」と。

それで、このiPadに触れると画面上でカードをシャッフルしたり、あなたが家に帰ってくるとこのiPadがあなたに向かって走ってきたりというような、インタラクション(相互作用)をデザインするのです。

 

こういった想像上のプロジェクトが手元にあって、それを人々がどう使うことができるかを考え、社内のその他の部署にこの試作品を売り込むのです。「ピンクファー付きのiPadはいいですよ〜」と。

 

T: ではビアンカさんの仕事はプレゼンテーションということですか?

 

B: はい、仕事のほとんどがプレゼンテーションでした。

このプレゼンテーションをするために、コードを少し書いて、アプリケーションも少し作っていました。

 

T: 面白そうです。ということはマサチューセッツ工科大学(MIT)で学んだインタラクションに関する知識がApple社でも役に立ったということですね。

 

B: はい、特にMITのMedia Labの仕事を通して学んだことが役立ちました。大学ではコードを書くことなどコンピューターサイエンスの基礎を学びましたが、インタラクションという点に関してはイシイヒロシさんのグループで学びました。

 

T: ビアンカさんは1年半インターンをした後に、同じ部署で正式なポジションを得る。

 

B: その通りです。

 

なぜAppleを辞めたか

B: 合計で2年間働きました。ポジションを得てからすぐに辞めました

 

T: 2年ということは正社員として働いたのは6ヶ月。

 

B: そうです。1つ目の理由はてもストレスが多い生活だったためです。

毎日バス通勤に3時間を使い、年間を通して2週間しかお休みもなく。あとプレッシャーも強かったのです。

やること全てがハイスタンダードでなければいけない。全ての人が私のやることが良くあることを期待している。

 

それ自体はたくさん学べて、改善していけるのでとても良いことなのですが、私は長い間この生活を続けることができませんでした

会社以外の生活も楽しみたかったですし。

 

2つ目の理由は、自分のアイデアのためです。私は自由な時間にたくさんのことを様々な手段を通して行っています。音楽もそのひとつで。

 

T: 音楽、好きですよね。

 

B: ええ、とても。

わたしはたくさんのことに興味があって、自分の興味がどう変化していくのか、見てみたかったのです。

 

今回のインタビュー、いかがでしたか?

Appleで働いている人がどんなお仕事をしているのか、少しだけでも伝わったでしょうか。

 

もちろん実際になにをしていたかということは秘密なのでインタビューできないですが、刺激的なお仕事なのだと感じました。ピンクファー付きiPadが本当に販売されたら、わたしは買うかもしれません。

スティーブ・ジョブス氏が健在だった時のApple社で働いていたということは、部外者からすると興味津々です。

 

自分の興味の行方を見てみたいというビアンカさん、次回はApple社を辞めたときに考えたことについてお話を伺います。

どうぞお楽しみに!

 

(写真:Biancaさん提供、バンドのメンバーと)

 

【取材協力】

Bianca Cheng Costanzo(ビアンカ・チェン・コスタンゾ)

ブラジル生まれのデザイナー、テクノロジスト。ブラジル、イタリア、米国の間を旅しながら幼少期を過ごす。最近、サンフランシスコからバルセロナに移住し、個人プロジェクトの企画・開発に取り組んでいる。以前はApple社でインタラクションデザイナーおよびソフトウエアのプロトタイパー(試作品の製作者)として、また MITメディアラボのタンジブル・メディア・グループで学部研究生として勤務していた。

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※この「ビアンカ・チェン・コスタンゾさんへのインタビュー」の過去記事はこちらの一覧からお読みいただけます。

Takako

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