ハピネス

2014.05.03 UP

【元Apple製作者に聞く 4】「知的で難しい」まじめな仕事をしようとしていた


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前回のインタビューでは、ビアンカさんがどのようにしてアイデアを形にしていったのかについてご紹介しました。

お金になるアイデアは天才にしか出せないのではなく、たゆまぬ勉強と、努力、そしてなによりも好き! という気持ちと、みずからのルーツを忘れないことが大事だということがお分かりいただけたかと思います。

 

今回は雇われないはたらきかたをしたい方にとっては、非常に参考になるインタビューです。

さっそく見ていきましょう。

 

趣味の折り紙がしごとへ変わったわけ

聞き手(Takako 以下T): では、以前は趣味で、好きで折り紙と関わっていたと。

 

ビアンカさん(以下B): はい。以前も作ることはできたのですが。

昔はみんなが尊敬してくれるような、 知的で難しい「まじめな仕事」をしようとしていたのです。「テクノロジー」と「物理」を組み合わせたことがしたかったのです。私が学んだことで、かつ経験もあることだったので。

 

でも、折り紙など、趣味のプロジェクトには、お金がたくさんかかることも分かっていました。サンフランシスコからバルセロナに引っ越してきて、出費がかかり、このままでは2年間分のお金しか手元に無いことも分かっていました。

 

そのため、もっとシンプルで、私ひとりでできて、かつ機能するプロジェクトにする必要がありました。だから今回は「物理」だけにフォーカスしたのです。

 

次回のプロジェクトはもっとテクノロジーに関わりたいと思います。私のインスピレーションの元がインタラクティブ・アートの作品なので、将来は人を魅了し、引き込むようなものを作りたいですね。

 

自分のバランスをとることが大事!

B: 私は自分のことをソーシャル(社交的)な人だと思っています。でも同時に、物事を自分ひとりでやることに慣れていると思います。

 

T: 自分ひとりの時間は大事だと?

 

B: ええ、そうですね……私はもしかするとちょっとだけロンリー(孤独)なのかもしれませんね。

 

T: 本当に?

 

B: 本当に。

 

T: ええと、コレどう書こうかな(笑)「ビアンカは孤独な女の子」って書くのですかね。

 

B: ははは(笑)。

うーん、自分が穏やかだと感じるのはひとりでいるときですね。

 

自分のアパートを手に入れたとき、夜遅くに家に帰ってきてから、お風呂に入って、自分のために料理して、本を読んで、ということがとても素敵だと思っていました。

本当にスーパー・ナイスなイブニングはそんな感じですね。パーティーに行くよりこんな風にひとりで過ごす方が好きです。

 

T: そういう穏やかなライフスタイルが好きなのですね。

 

B: おそらく。 さっき「エネルギーに溢れている」と言ってもらいましたが、本当にいつも「全部手に入れたい」って思ってしまうのです。

 

T: 全部ほしいのですか?

 

B: 全部ほしいです。

次にパートナーに会う時に、彼に聞いてみてください。全部ほしいって思ってしまうので、自分を落ち着かせることが大事なのだと思います。

 

いつも考えることは自分の未来

T: これが初めてのプロジェクトなのですね。

 

B: たしかに、これが私の会社の初めてのプロジェクトですね。

このプロジェクトのためにこの1月にアメリカのデラウエアー州に会社を設立したのです。会社用の銀行口座も開設したり 。

 

以前はもちろんプロジェクトが無かったので、会社も必要ありませんでしたが、Kickstarterに参加するにあたって必要になりました。

いつか必要になるときのために考えていましたね、今考えていることが自分の未来になりますからね。

去年のクリスマスの時期に会社設立に関してリサーチしていました。

 

今回のインタビュー、いかがでしたか?

ビアンカさんの「自分ひとりでできることからはじめる」という行動は独立したいと思う方には参考になると思います。

 

誰かがいないとできない大きいことをしようとしていたら、いつまで経っても何も始められない

何かやり始めてみると、それから応援してくれる人がでてくるかもしれないし、少しお金が貯まったらもっと大きなプロジェクトに取り組めるかもしれない。

 

そういう風に割り切って、最初は小さく始めてみる、ということはとても現実味を帯びているスタートの仕方だと思いました。

 

また、「いま考えていることが未来になる」というのは、本当にそのとおりだと思います。スラっとこういうフレーズを口に出せること、素敵だなと思いました。

 

次回は、ビアンカさんにご自身のこれまでの経験についてお話いただきます。

どうぞお楽しみに!

 

(写真: Biancaさん提供)

 

【取材協力】

Bianca Cheng Costanzo(ビアンカ・チェン・コスタンゾ)

ブラジル生まれのデザイナー、テクノロジスト。ブラジル、イタリア、米国の間を旅しながら幼少期を過ごす。最近、サンフランシスコからバルセロナに移住し、個人プロジェクトの企画・開発に取り組んでいる。以前はApple社でインタラクションデザイナーおよびソフトウエアのプロトタイパー(試作品の製作者)として、また MITメディアラボのタンジブル・メディア・グループで学部研究生として勤務していた。

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※この「ビアンカ・チェン・コスタンゾさんへのインタビュー」の過去記事はこちらの一覧からお読みいただけます。

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