ライフスタイル

2014.05.02 UP

【元Apple製作者に聞く 2】資金がないときの苦労。資金があるときの苦労。


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前回に引き続き、みずからの夢を叶えるために、ゼロから資金集めをおこない、非常にアーティスティックなブランケットをお作りになっているビアンカさんへのインタビューの模様をお届けします。

資金が集まれば集まったで、また大変なことも出てきます。具体的にどんな大変なことがあって、ビアンカさんはそれをどのように乗り越えたのでしょうか?

さっそく見ていきましょう。

 

米国クラウドファンディング、Kickstarter(キックスターター)での資金集めの結果やいかに!?

ビアンカさん(以下B): あなたにまだ話していないことがあります(笑)。わたしは3日間で必要なお金を確保しました。

 

そして、昨晩、急にプロジェクトがとても有名になったのです。7日も経たないうちに。Kicksterterがニュースレターに私のプロジェクトを取り上げて くれたのです! その時が、昨日(木曜日)のバルセロナの23時で、アメリカでは午後に入ったばかりでした。

 

聞き手(Takako 以下T): もともといくら資金が必要だったのですか?

 

B: 14,000ドル(140万円:1ドル=100円で換算、以下同様)です。

 

今107,000ドル(1070万円)なので、758%もの達成率です。

わたしは14,000ドル達成したときにとても幸せで「みなさん、どうもありがとうございました!」と書いたのです。

でも今日結果を見たときには、「ありがとう」と言う前に、生産システムを変えないといけないと思いました。今年の生産分は売り切れで、来年分にも予約が入ってしまいました。

 

T: スペインの工場にはとても嬉しいニュースですね。

 

B: たぶん彼らはとても心配していると思います。期限内に作ることができないのではないかと。

 

T: そうですね、ビアンカさんは生産をコントロールしなければならないですし。

 

B: これは大変です。なぜなら私は生産のための素材を確保するためにイタリアに何度も出かけないといけないですし。生産を開始するまえに確保しなければいけません。

 

だからプレッシャーが大きいですね。

とまあ、こういうことが昨日起こったのです。今日の朝コワーキングプレースにいたときに100,000ドル(1000万円)に到達しました。

 

Bloom (ブルーム)ブランケットはなぜ人々をここまで魅了したのでしょうか?

B:分かりませんね。私はオンラインで売ることについても知らないですし。

 

幾何学模様が流行しているとは思います。 Zaha Hadid(ザハ・ハディッド)など、現代建築でも見受けられますし、 イッセイ・ミヤケも。

 

T: イッセイ・ミヤケ、わたしもちょうど言おうと思っていたところです。大好きです。

 

B: 彼は折り紙をモチーフとしたデザインをしていますよね。とても好きです。だから、まず流行なのだと思います。

 

それから、これが真実だと思いたくないのですが、人々が「MIT」(マサチューセッツ工科大学)という言葉を聞いて、「おー、MIT!」と反応した可能性もあります。

このせいだとは思いたくないですが。

 

それから、Kickstarterが書いてくれた紹介文が好きです。パーフェクトな描写だと思いました。こんな紹介文だったら人々が買ってくれるかなと思います。

 

T: ビデオもとても素敵だと思います!

 

B: ありがとう。私が作ったいろいろなバージョンのビデオを全部見せてあげましょうか?

InstagramとFacebookに載せた失敗を見ましたか? 少なくともひとつはみていただきたいですね。これです。

 

T: 言いたいことを忘れたのですね。

 

B: はい、すっかり(笑)。こんなことが何度もありました。

 

今回のインタビュー、いかがでしたか?

このインタビューの会話外になってしまいますが、今回のビデオはビアンカさんが全部ひとりで作ったそうです。

そういうこともあって、たくさんの失敗が発生したとか。パートナーの助けも借りず全てひとりで動いてプロジェクトをトータルにこなせるタフさ、わたしも見習いたいと思いました。

 

このKickstarterの結果も、おそらく質問しなかったら謙虚なビアンカさんは教えてくれなかったと思います。集めた資金の金額だけ聞くと、これでもう大金持ち的な印象を与えてしまうと思います。

 

しかし、実際のところ、一部はKickstarterに手数料として支払われ、ブランケット制作のための一連のコストを差し引くと彼女の手元には収入としてのお金はそこまで残らないそうです。

 

Kickstarterなどのクラウドファンディングはプロジェクトの実現を可能にしてくれる手段であって、お金を儲けるためのオンラインショップではないので、それもうなずけます。

 

自分のプロジェクトで食べていくというのは大変なことなのだと感じました。

次回はビアンカさんのインスピレーションのもとをご紹介します。

どうぞお楽しみに!

 

(写真:Biancaさん提供)

 

【取材協力】

Bianca Cheng Costanzo(ビアンカ・チェン・コスタンゾ)

ブラジル生まれのデザイナー、テクノロジスト。ブラジル、イタリア、米国の間を旅しながら幼少期を過ごす。最近、サンフランシスコからバルセロナに移住し、個人プロジェクトの企画・開発に取り組んでいる。以前はApple社でインタラクションデザイナーおよびソフトウエアのプロトタイパー(試作品の製作者)として、また MITメディアラボのタンジブル・メディア・グループで学部研究生として勤務していた。

Webページはこちら(英語)

Bloomブランケットの購入はこちら(英語)

※この「ビアンカ・チェン・コスタンゾさんへのインタビュー」の過去記事はこちらの一覧からお読みいただけます。

Takako

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