ハピネス

2014.04.23 UP

〜女としての敗北〜「男にはかなわないな」と悟った日のこと


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女の子って小さい頃、ままごとをするものです。

泥だんごでおかずっぽいものを作ったり、お人形の服を脱がせて、おむつを替えたりなんかするんですけど、そのとき、心の中でふと考える。

私って、何やってんだろう?」って。

 

私は、いつも思っていた。「これが、幸せなのか?」ってね。8歳頃のことだと思います。思いながらも、相変わらずままごとをしていたんですね。

 

田舎でしたから、外に出ればいくらでも遊び場がありました。

春になればレンゲ草で髪飾りを作ったり、夏になれば笹の葉で作った船を家の近くに流れる用水路で競争させたり、秋になれば原っぱに変わった田んぼで藁こずみ(わからない人は、ヤフーなどで調べてくださいね)を壊したりと、朝から暴れまわっていました。

 

そのまま成長していれば、伸び伸びと育っていったのでしょうけど、そうじゃないところが人生っていうものなんでしょう。

色気づいたり、恋をしたりして、幼い頃のことが遠くに行ってしまったことを懐かしく思い出しながら、それでよかったと思います。もしあのまま育って大きくなったら、人のことなんか考えないわがままな人間になっていたと思うからです。

 

ままごとの相手には男の子が必要ですけど、その相手には困ることはありませんでした。いつも近所のSくんが来てくれて、相手をしてくれたからです。女の子がお母さん、男と子がお父さんをやるのですが、ある日、Sくんが言いました。

たまには、逆をやってみたらどう?

それで、私はお父さん役をやったのです。

帰ってみたら、すみれが牛乳瓶に飾ってある。Sくんはいそいそとして、私が着ていたジャンパーを後ろから脱がしてくれる。Sくんの家のことをやっているんでしょうけど、私はその時点で「かなわないな」と悟ったのでした。

 

言うなれば、「女としての敗北」です。そこから、女として、あるいは人間としての敗北を繰り返しながら、今に至っているわけです。

ありのままの君でいいんだよ

そういう言葉がありますけど、ありのままの自分ってどういうの? って、思ってしまいます。だって幾つになっても、そんな自分なんてない、と思ってしまうからです。

 

出来るとか出来ないとか考える前に、まずはやってみる。

そのあとのことは、なるようになる。根拠のない自信で突っ走っていけば、頭を打ちながらも、脛に傷を持ちながらも、人生ってなんとかなるものです。

 

あとで聞いたところによると、Sくんは普通に会社員になり、普通に結婚して今は2児の父親とのことです。それを聞いて、どこかホッとしている自分がいるのでした。

 

Photo by Pinterest

かわの ももこ

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