ハピネス

2014.04.12 UP

〜桜よりも菜の花に〜 私を幸せにするアイテム


菜の花

 

いちめんのなのはな いちめんのなのはな
いちめんのなのはな いちめんのなのはな
いちめんのなのはな いちめんのなのはな

いちめんのなのはな
かすかなるむぎぶえ
いちめんのなのはな

このをはじめて目にしたのは、小学生のときに読んだ少女マンガの中だった。

マンガの内容などなにひとつ覚えてはいない。が、この『いちめんのなのはな』*のフレーズだけはずっと頭にのこっている。

マンガの絵ではなく『いちめんのなのはな』のフレーズだけで、頭の中に広がった菜の花畑の映像。そこに吹く風の音さえ聞こえてきそうだった。

さくらよりも菜の花に・・・

春といえば、さくら

花びらがひらひら舞い落ち、街全体が薄ピンクに霞む。さくらの花のはかなさから、なんとなく切なく、春に浮かれるのをちょっととがめられる感じ。それもまた風情があり、素敵な風景だ。

いちめんの菜の花は、圧倒的な元気をくれる。

土手に咲くいちめんのなのはなを電車の中から見た感動。車で走る横に広がる畑にひろがるいちめんのお菜の花。

思わず車を停めて、外に出て大きな深呼吸をせずにはいられない。

菜の花のその黄色は、それ自体も、春の息吹を感じさせるが、それ以上に春の青空をより引き立たせ、新しい季節へのやる気をうながしてくれる。

今井美樹の歌にもあった『いちめんにさいた菜の花の色 ほら拍手のように揺れてる』**。

菜の花の群れは元気をくれる。春の少しおセンチな感情を吹き飛ばしてくれる。

菜の花自体は、とても地味な花だ。花屋のディスプレイにきれいに並ぶような花ではない。畑に地味に立っている。

けどそれがいちめんに広がると、とてつもないパワーを発する。

さくらは・・・

さくらは、毎年春には大勢の人に見上げられて、あがめられて、惜しまれて散っていく。毎年春にはスポットライトが当たり、主演女優の日々を過ごす。

菜の花は、日のあたる舞台はないけれど、こんなところにという場所で、圧倒的な強さで、真っ青な空に向かって伸びている

空の青と菜の花の黄色はこれ以上ない元気をくれる。

さくらのように、日本を代表する、春を代表するような花のごとく、周りの目を一心に集める女性も素敵だけど、菜の花のように、一見地味だけど、でも強く、元気を与えてくれる女性でいたいと思う。

さくらのように見上げられて、「ああ、今年も見れてよかったね」と思われる存在ではなく、菜の花のように、「おお、今年も咲いたか」といって、その群れに寝転ばれるような存在になりたいと思う。

*山村慕鳥「いちめんのなのはな」 『日本の詩』(ほるぷ出版)昭和50年12月1日初版

**今井美樹「瞳がほほえむから」昭和61年11月8日発売

Photo by Pinterest

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