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2014.03.19 UP

退職するときにやらなきゃいけないお金の手続き


20140310仕事を退職

もうすぐ年度末。今月末で、仕事を退職する、という方もいるかもしれませんね。

退職したあとには、結婚や出産、留学や独立、開業など、新しい人生のステージに踏み出すことが多いもの。ですから、退職前には今の仕事の引き継ぎや次のイベントへの準備で忙しくなりますよね?

でも、そんな時に忘れちゃいけないのがお金の手続き

 

会社を退職するときには、必ずやらなきゃいけないお金の手続きがあるんです。

そこで、退職したあと、転職など再度企業に勤める予定がない人が最低限知っておきたい3つの手続きについてお話します。

 

1:年金の手続き

お勤めしている方は、会社員なら厚生年金公務員・教員なら共済年金に加入しています。

でも、お勤め先を退職すると、国民年金に切り替わります。この、国民年金への切り替え手続きは、自分でしなければなりません。退職後のライフプランによって、次のように手続きします。

 

・結婚などでパートナーの扶養に入る場合

パートナーが会社員・公務員で、あなた自身に103万円を超える年収(パート、アルバイトなどを含む給与収入)が見込めない場合には、パートナーの扶養者になることができます。

 

これは、結婚している夫婦はもちろん、事実婚のカップルでもOKです(ただし、事実婚であることを証明できる書類が必要)。

パートナーの勤務先から、扶養に入るための書類を取り寄せると手続きできます。この場合、年金保険料は自分で支払う必要はありません。

 

・自分で国民年金に加入する場合

退職後もシングル、もしくは結婚していても年間103万超の収入が見込めそうなら、自分で国民年金に加入します。

住民票のある市区町村の役所に行って手続きをしましょう。この場合、年金保険料は全額(平成26年度は15,250円)を自分で支払います。

 

2:健康保険の手続き

健康保険証は、退職とともに勤務先に返さなければなりません。退職後には、おもに次の3つのどれかを選んで健康保険に加入します。

 

・パートナーの扶養に入る

パートナーが会社員・公務員などで、あなた自身に130万円以上の年収が見込めない、かつパートナーの年収の2分の1未満の場合には、パートナーの扶養者になることができます。これは、事実婚のカップルでもOKです(ただし、事実婚であることを証明できる書類が必要)。

 

国民年金と同様に、パートナーの勤務先から、扶養に入るための書類を取り寄せると手続きできます。この場合、保険料は自分で支払う必要はありません。

 

・いま加入しているお勤め先の健康保険に加入し続ける

現在お勤めしている勤務先の健康保険に継続して加入することができます。これを、「任意継続」といいます。ただし、継続できるのは最長2年間

 

保険料も全額自己負担になりますので、おおよそ、勤めていたときに天引きされていた健康保険料の2倍になります。また、退職の前日までに2カ月以上勤続しているなどの要件もあります。手続きは、退職前に勤務先から案内されることが多いです。

 

・国民健康保険に加入する

自分で国民健康保険に加入することもできます。住民票のある市区町村で手続きをします。

保険料は市区町村によって異なりますが、どこであっても、全額自己負担になります。

 

ちなみに、退職後は、新しい健康保険から保険証がもらえるまでは保険証が手元にないことになります。その間にもし病気やけがをして病院にかかったら、その場では医療費を全額自己負担しなければなりません。

でも、保険証ができたら3割負担になります。保険証がなかった日に自己負担した分も、後日差額を返金してもらえますので、必ず領収証をもらっておきましょう。

 

3:失業保険の手続き

退職後に何をするか決めていない、という人は、失業保険の手続きもしておきましょう。

失業保険は、次の仕事が決まるまでの間に、生活や就職活動に必要なお金の一部として「基本手当」を支給してくれるもの。支給額は、退職理由や勤続年数、年齢などによって異なります。

 

基本手当を受け取るためには、退職後にハローワークで手続きをします。その時に必要な「雇用保険被保険者離職票」という書類は、勤務先から発行されます。必ず受け取っておきましょう。

 

今回ご紹介したのはおおまかな仕組みです。

細かい手続きや要件は、個別のケースで異なります。ご自身のケースについては勤務先などに確認してみてくださいね。

 

春は旅立ちのシーズン。お金の手続きをしっかり整えて、スッキリと新しい季節を迎えましょう!

 

Photo by Pinterest

加藤 梨里

加藤 梨里

マネーステップオフィス代表(ファイナンシャルプランナー(CFP R))、慶應義塾大学SFC研究所上席所員

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ファイナンシャルプランナー(CFP R)、慶應義塾大学SFC研究所上席所員


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