ライフスタイル

2014.03.20 UP

国境を越えたミッキーマウス 私を幸せにするアイテム


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宝物は何ですか?」と聞かれたら、あなたは何と答えますか?

宝物というと、映画の中に出てくるような金貨宝石があります。しかし、本当の宝物は、お金には変えられないほど価値のある物だと、宝物を持っていて思います。

 

私が宝物と出会ったのは、ものごころついたときでした。親戚のおばさんから、アメリカ旅行のお土産にミッキーマウスのお人形をもらったのです。

3歳の私はそれがとてもに入ったようで、片時もはなさず持ち歩いていました。

おままごとの相手はいつもミッキーマウス。「病院ごっこ」という名のもとに、バンドエイドを貼りまくり、包帯代わりに、体中にハンカチを巻いて遊んでいたのを覚えています。

 

それは小学生になっても変わりませんでした。家族旅行の写真には、ミッキーマウスを持っている写真ばかり。寝るときもいつも一緒。たくさんあるお人形の中でも、ミッキーマウスだけは人形の枠を超えた、特別なものでした。

 

小学生の頃、友だちとうまくいかずに悩んでいた時。私の話し相手はミッキーマウスでした。

それがただのお人形で、何も話せないとわかっていても、私は話しかけることをやめませんでした。

彼は私が悲しい時も、辛い時も、私の横でほほえみかけているようでした。まるで「大丈夫だよ、きっと」と応援しているかのように。

 

中学生、高校生になり、ミッキーマウスと接することが少なくなりました。

久しぶりに手にとって見ると、なんだかカビくさい。古いお人形だったせいか、頭のてっぺんが白く汚れています。「なんてことをしてしまったんだ」。

私は大切な人を裏切ったような気持ちになりました。

 

仲直りがしたくて、近所のクリーニング屋さんにミッキーマウスを持っていくことにしました。「大切なものなので、やさしくお願いします」と頼み、人形クリーニングというものをしてもらったのです。

数日後、少しだけキレイになって帰ってきたミッキーマウスに「ごめんね」とあやまりました。

 

そのミッキーマウスは、私と一緒に国境を越え、今、オーストラリアにいます。どんなときも「がんばって!」と励まし続けてくれたのは、彼であり、それはこれからも変わらないでしょう。

 

しあわせな日々とは、「他人にはガラクタに見えても、本人にとっては宝物」というような、大切なもので囲まれた人生なんだろうと思います。

残りの人生で、あといくつそういうものに出会えるのか、ワクワクしているのは私だけでしょうか?

 

Photo by Pinterest

Airi

Airi

(海外在住ライター/コラムニスト)

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