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2013.09.02 UP

どこまで堕ちるか、女の人生!~絶望の先を見てみたくて~【第5話】


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堕ちる先に見えるもの

 

ところでなぜ女はセックスをすると情が沸くといわれているのでしょうか?

男のように、なんの躊躇も無く女も、男をとっかえひっかえできたなら、どんなに楽かって思いません?

 

でも女は、セックスをするためには、物理的に相手が自分の中に入ってくることを受け入れなければなりません。心開かずして、どうして股開けるかってんだ!ってことなんです。

 

だからどうしても、男がセックスをスポーツのように楽しんでいたとしても、女にとってセックスというのは、「大好きな人をつなぎとめる手段」になりがちなのです。

 

つなぎとめておきたい男とだけ、すればいい。だから女はイイ男がいたからといって、後先考えずに「やりたいー!」などとは思わないのです。

ずっと一緒にいたくてセックスする。でも男は、平気でやり捨てしちゃう。

これは本当に不平等ですよね。

 

私も、のちに二股が発覚してから、

 

「あんたが二股かけるなら私だって!」とか思ったし、実際に本人にそう言ったこともありますが

(そう言うと、「それはさみしいなあ」とか言うんですよね。ケ、勝手なもんだ)

「うーん、わざわざセックスしたいと思える男なんぞいないわ」というのが正直な感想です。

 

そのせいで二股されても、私ばかりが一途に思い続けるという、世にも不平等な状況がいつまでも続くわけです。

 

最初は、彼には何人女がいるか分からない状況でした。何しろナンパするような男ですし、彼は仕事の話はしても、家族とか友達とか、どこに住んでいるかとか、自分の話は一切しなかった。

でも私も当初はそこまで気にしなかった。「誰かと遊んでるんだろうなー」とは思っていた。他に彼女がいるのかもしれない、とも。

 

だって私とは、たった2週間に1度、彼の会社の近くまでいって、そのまま目と鼻の先にある3時間半2,500円のラブホテルに休憩するだけ。

泊まることもないし、ご飯だって食べることがない。

 

メールも会う前より少なくなった。会える日に暇かどうか聞かれるだけ。

 

そんな自分が、まさか恋人だと思うわけないじゃないですか。

そんなんセフレですよセフレ。自分でも分かっていました。

 

そこまで大事にされてるわけでもないのに、彼女になりたいとも言えなかった。それが私のプライドってやつです。

 

だから私も、寂しいとか会いたいとか、一度として自分から言ったことがなかった。

たぶん好きなのはバレバレだったと思いますが、それを言わないのが、私の中のぎりぎりのプライドだったんです。

 

それに私自身、「ずっと一緒だよ」とか「いつか結婚しようね」というセリフばかり吐く男は、もう信用できなかった。彼はそんなことは言わなかったし、束縛だってしなかったけれど、でも私に様々なことを教えてくれた。ゲーム業界の歴史から今日のゲーム業界の課題、技術の進歩の話。それは私の知識を豊かにしてくれた。だからそれだけでいい。

 

でも体を重ねるにつれ、だんだんその余裕がなくなり、徐々に心を蝕んでいきました。

名前のない関係。先の見えない未来。人にとって、それほど不安なことはないんですから。

「わたしって、この人のなんだっけ? ああセフレか。あれ? そもそもわたしってセフレなんてほしかったんだっけ?」

そこで、足元が一気に暗くなり、目の前の穴に落ちそうな感覚に陥るのです。

 

ほんとはそのときは、もうとっくに落ちていたのだけれど。

 

 >>どこまで堕ちるか、女の人生!~絶望の先を見てみたくて~【第6話】

Photo By OhLizz

 

メルヘン 可憐子

メルヘン可憐子

(コラムニスト/エッセイスト)

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