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2016.09.14 UP

照れずに「Ilove you」を伝える方法とは?


9月は月がもっとも美しく見えることから、「月見月(つきみづき)」と呼ばれるそうです。月見月のハイライトといえば、なんといっても仲秋の名月。今年は9月15日の木曜日です。

諸説ありますが、日本で最初に月見の宴を開いたのは後醍醐天皇。しばらくは貴族の間にのみ伝わる風習でしたが、江戸時代になると、ポピュラーな行事になり、お月見が盛んに行われるようになりました。

満月は普段より月の引力が強くなるので、感情も高まります。恋の告白やプロポーズには絶好のチャンスといわれているんですよ。この日、思いを寄せるあの人へ「Ilove you」のかわりに贈ってほしい愛の言葉があります。

今日は照れずにいえる「Ilove you」、そして不完全にこそ宿る幸せをご紹介します。

 

「月がきれいですね」

文豪・夏目漱石が英語の先生をしていた当時、生徒に「Ilove you」の意味を聞かれたそうです。質問に対する答えは、「月がきれいですね、とでも訳しておけば日本人には伝わる」。きっと少し照れながら、夏目先生はそうおっしゃったのでしょう。美しい月を眺めながら、甘い言葉をつらつら並べられるより、ずっと素敵だなと思いませんか?

つい先日、この台詞を男性でなく女性が使うのも粋だねという話になりました。月を見上げて、好きな相手の顔をじっと見つめて、「月がきれいですね」とちょっと意味深に伝えたら、相手はどんな反応をするでしょう? 夏目漱石のエピソードをしっている男性なら、間違いなくドキッとするでしょう。しらない男性なら、「そうですね~」とでも答えるでしょうか?

ドキドキしながら、ちょっと謎かけ気分で、「Ilove you」の思いを込めて、「月がきれいですね」って伝えてみませんか?

 

ふた夜の月を眺めて開運

皆さんは仲秋の名月と呼ばれる十五夜とともに、もうひとつ、大切な月を眺めていますか? 日本独自のお月見の風習があるんですよ。

いにしえの人は、仲秋の名月の約1ケ月後にやってくる十三夜の月を「後の月(のちのつき)」と呼んでいました。ちなみに今年は、10月13日の木曜日です。十五夜を眺めたら、必ず「後の月」と呼ばれる十三夜の月も眺めないと、「片見月」といって縁起が悪いとされていたそうです。

後の月とは、満ちる手前の不完全な月。少し欠けた月に、美しさを見出す。それは日本人ならではの美学ですね。

 

「完璧」は崩壊の始まり!?

つい先日、ご鎮座400年を迎えた栃木県日光市にある日光東照宮を訪ねました。一日中見ていても飽きないということから「日暮門(ひぐらしのもん)」とも呼ばれる陽明門は、12本の白い柱で支えられています。

柱には「グリ紋」と呼ばれる模様が施されていますが、1本だけ、模様がほかの柱と逆さに彫られているんです。「完璧なものは、その瞬間から崩壊が始まる」とされ、この1本は「魔除けの逆柱(さかさばしら)」と呼ばれています。

月は満ちては欠けていきますが、陽明門は逆柱があることによって、いつまでも満ちることはありません。ずっと不完全なまま。現在、平成の大修理が行われていますが、逆柱のパワーか、陽明門は崩壊をまぬがれ、現代にこうして受け継がれています。

そう思うと、コンプレックスや今の生活に、多少不平不満があるほうが幸せは長続きするかもしれません。

 

晴れていれば月夜のお散歩は、気持ちが良いですね。この記事をお読みいただいて、思い切って「月がきれいですね」といってはみたけれど、彼はまったくその言葉の意味が分かっていないみたい、という皆さん。この記事を彼へ送ってください。

「月がきれいですね」=「Ilove you」って伝わるはずです。

三浦奈々依(みうらななえ)

三浦奈々依(みうらななえ)

神社仏閣ライター・フリーアナウンサー・カラーセラピスト

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