ライフスタイル

2016.06.25 UP

疲れたココロがふわっと!恵みの雨と最高級の癒しが・・・【6月26日~30日】


6月26日から30日は「菖蒲華さく(あやめはなさく)」。皆さんは「あやめ」「花菖蒲(はなしょうぶ)」「かきつばた」の見分けがつきますか?

昔、祖母に、「水辺の湿ったところに咲く、花の真ん中に黄色い班があるのが花菖蒲。山野に生えていて、真ん中の黄色い班が網目模様になっているのがあやめ。青紫色の花で、中心にある小さな花びらのようなものがとがって見えるのが、かきつばただよ」と教えてもらいました。

「そんなのどうでもいいよ、みんな同じ花なんだから」といった私に「花も人間と一緒。一輪として同じ花はないんだよ」と言った祖母の言葉が、今も胸に残っています。

 

花を一輪一輪ながめて歩くと、うっとうしい梅雨も花々にとって命をうるおす恵みの季節なんだなと、ありがたく思いますね。

あやめ、紫陽花、バラ。雨が似合う花はたくさんありますが、今日は梅雨の時季に楽しみたい純白の花と、風情ある雨の呼び名をご紹介しましょう。

 

七十二候とは?

時間に追われて生きることに疲れたら、ひと休みしませんか? 流れゆく季節の「気配」や「きざし」を感じて、自然とつながりましょう。自然はすべての人に贈られた「宝物」。季節を感じる暮らしは、あなたの心を癒し、元気にしてくれるでしょう。

季節は「春夏秋冬」の4つだけではありません。日本には旧暦で72もの豊かな季節があります。およそ15日ごとに「立夏(りっか)」「小満(しょうまん)」と、季節の名前がつけられた「二十四節気」。それをさらに5日ごとに区切ったのが「七十二候」です。

「蛙始めて鳴く(かえるはじめてなく)」「蚯蚓出ずる(みみずいずる)」……七十二候の呼び名は、まるでひと言で書かれた日記のよう。そこに込められた思いに耳を澄ませてみると、聴こえてくるさまざまな声がありますよ。

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雨の中に咲き誇る純白の花「くちなし」

梅雨を彩る純白の花といえば「くちなし」。6月はジューンブライドの季節。くちなしはウェディングドレスをまとった女性のようにも見えますよね。

花言葉は「とても幸せ!」。皆さんは、くちなしにまつわるすてきな伝説をご存じですか?

 

「あなたこそ、ぼくの愛する人!」

むかしむかし、ガーデニアという白が大好きな美女がいました。アクセサリーから洋服、家具まで、すべて白で統一。そんなガーデニアのもとへ、ひとりの天使がやってきました。

「これは天国だけに咲く白い花。大切に育てて、大きくなったらこの花にキスをしなさい。一年後にまた来ます」

天使はそういうと、去っていったのです。そして一年後、それはそれは美しい真っ白な花びらが開きました。天使との約束通り、ガーデニアは白い花にキスを。すると、あの日の天使が姿をあらわしたのです。

「あなたこそ、ぼくの愛する人!」

そういって、天使は美しい若者に姿をかえました。そうしてふたりは結婚、幸せに暮らしました。なんとも夢のあるロマンティックな物語ですね。

 

女性に愛されるくちなしの香り

くちなしは都内でも街路樹として植えられています。この時季、街を歩いていて、どこからともなく甘やかな香りがただよってきたら、それはくちなしで間違いないでしょう。

シャネル、イヴロシェ、マークジェイコブスと、くちなしの香りをテーマにした香水は、大人の女性たちに人気がありますね。じめじめとした梅雨、心華やぐ旬な香りで気分をリフレッシュしてはいかがでしょう?

くちなしの香りには、高いリラックス効果があるといわれていますよ。

ただし梅雨時季は湿度が高いため、香りもこもりがちに。いつもより香水の量を少なめにすることが、香りを楽しむ大人の女性のマナー。

つける場所は、足首がおすすめです。くちなしのアロマオイルには「利尿作用」があるといわれていますので、むくみが気になる人はくちなしのアロマオイルで体をマッサージしたり、アロマバスでリラックスタイムを。

 

花々を濡らす雨の呼び名

初夏の花々を濡らす恵みの雨。花だけでなく雨にもまた、香りがあります。その名も「雨香(うこう)」。調香師の友人が、雨が降るほんの少し前に、ふわっと立ち上る雨の香りを感じると話していました。ちなみに香りのよい雨は「香雨」というそうです。

他にも風情ある雨の呼び名はたくさんありますよ。目の前の景色を一瞬にして真っ白に染め上げる夕立は「白雨(はくう)」。緑をたたえた木々の枝を揺らしながらしたたり落ちる大雨は「枝濯う雨(えだあらうあめ)」。草木をうるおす恵みの雨は「甘雨(かんう)」

空に雲が無いのに雨が降ってくるのは「天泣(てんきゅう)」や「狐の嫁入り」とも呼びますね。

ちょっと変わったところでは、亡霊がすすり泣くようにさびし気に降る雨のことを「鬼雨(きう)」というそうです。この場合の鬼は「亡霊」のこと。

心がどこまでも沈み、世界が雨で灰色に染まる。そんな景色を連想させますね。雨にいくつもの名前をつけたいにしえの人は、なんと豊かな感性を持っていたのでしょう。

 

心をうるおす恵みの雨

日本全国、梅雨真っただ中。ジトッとした空気に髪がうねり、心がブルーになる日もありますが、雨を彩る花々をながめ、いにしえから受け継がれてきた雨の名前に思いをはせると、なんとも風流な心持ちになりませんか?

私と友人の間で、梅雨時季に楽しむちょっとしたお遊びが流行っています。それは、今日の雨に名前をつけること

その日の気分、雨と出会う場所によって、つけられる名前もさまざま。たとえば悲しい気分の日に降る雨は「私の涙雨」、お天気雨は「空の気まぐれ」、休日の雨はインドアの楽しみを見つける「おこもりの雨」、イヤなことがあった日の雨は「お洗濯の雨」と、これまでさまざまな雨の名前が生まれました。

次に皆さんが出会う雨にぜひ、ユニークな名前を! 雨の時季も楽しんで、輝く夏をむかえましょう。

三浦奈々依(みうらななえ)

三浦奈々依(みうらななえ)

神社仏閣ライター・フリーアナウンサー・カラーセラピスト

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