ハピネス

2014.01.17 UP

TOTOのウォシュレット作りからファッションデザイナーへ転身


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20代は、ただがむしゃらに前に進めばいい。30代になると、少し後ろを振り返ったり、立ち止まったりすることが多くなる。仕事に恋愛、結婚に迷い、そして出産のタイムリミットも近づいてくる。
わたしは、どう生きればよいのでしょう……」悩める子羊ならぬ、いつの間にか、悩めるいいオトナになってしまった女史のみなさまへ向けて、同世代のいろいろな場所で活躍している女性の生き方や考え方を伺ってきました。
いつの間にか30代真っ只中の私も、「ですよね~」「えっ、そんなことあるんですかっ!?」「がんばらなきゃ~」と共感したり、ビックリしたり、ちょっと背中を押されたりと忙しい、あっという間の1時間でした。
彼女たちの飾らないリアルな言葉から、読者のみなさまもきっと、何か感じることがあるかと思います。

 

第1回目は、ファッションデザイナーの雪浦聖子(ゆきうら・せいこ)さん。東大工学部を卒業後、住宅設備メーカーに勤務。その後、服飾専門学校ESMOD JAPONに入学し、卒業後はファッションブランドのアシスタントを経て、2009年に自身のブランドsneeuw(スニュウ)を立ち上げる。

 

「30代までにやりたいことをやっておかなくっちゃ!」東大卒で、今はファッションデザイナー!

-まずは仕事についてお聞きしたいのですが、かなり珍しい経歴だと思うのですが、何かきっかけなどがあれば教えてください。

 

もともとデザインする仕事につきたいなと子供のころから思っていて、でも親がうるさかったので「とりあえずちゃんとした大学行きなさい」みたいな感じだったので、そうかなと思って就職しました。結構、やればやったで楽しいなと思うタイプなので、会社員も面白いなと思ってやっていたのですが、どっかでデザインする仕事もしたいなというのもあって、27歳位の時に「なんか30代ぐらいまでに何かしたい! ちゃんとやりたいことをやっておかなくっちゃ!」みたいな気持ちが出てきて、会社を辞めて、ファッションの専門学校に入学しました。

 

-何年か勤めていた会社をやめて、全く違う分野の学校に行くことに、自分の中で迷いはありませんでしたか?

 

でも、なんか逆に会社員をちゃんと1回経験したから、もういいかなという気持ちがあって。それと正直な話、専門学校時代にはもう結婚をしていたので、恥ずかしいですけど、最悪、飢え死にはしないという安心感みたいのがありました。記事にしたら、そんなのすごいダメな女子みたいですけど。

 

-デザインする仕事の中でも、ファッションを選んだ理由は?

 

会社ではTOTOでウォシュレットのノズルを作っていました。服とは違って、作り方が細かくて、型を作って、月に何万個みたいな数を作っていたので、もうちょっと小ロットの物も作ってみたいという思いがありました。なんか洋服の方がもっと柔らかくて軽くて、自分で縫えば、一着でも気に入ってくれる人がいれば、作れるのも良かったのだと思います。

 

起業を決意!「悩んだけど、やってみないと、分からないから。怖いけどやらなきゃ」

-そこで、会社を辞めて、ファッション専門学校行かれたわけですが、その後に独立しようとは、もともと考えていましたか?

 

入学する時から、「自分でやりたいです」って言って、入りました。人よりスタートが遅かったので、最終的には自分のブランドを絶対やりたくなるだろうと思ったから、回り道はいらないかなとか思って。

 

-ファッションブランドがたくさんある中で、自分のブランドをずっとやっていける人は、ひと握りだと思うのですが、迷いはありませんでしたか?

 

すごく悩みました。でもやってみないと、分からないから。怖いけどやらなきゃ。そうですね。なんかやってみるって。専門学校時代は、自分が作っているものに対して、「あなたは何が作りたいの?」とかすごく言われるところだったので、自分の世界観をわりと作れてきました。周りや当時あったブランドを見ても、好きなところはあるけど自分と同じことをやりたいという人は見つけられなかったので、じゃあ、一応ないから作る意味はあるのかなと思いました。

 

-では、起業して良かったことや、逆に大変だったことを教えてください。

 

もともとやりたかったので、やれたことはすごく楽しいです。良かったことは、自分で全部決められることですね。会社員の時って、一個決めてそれを生み出すために何回もいろんな人の意見を確認して決めなくてはならないけれど、今は自分でやりたいことは自分がOKだったらそれでいいから。その身軽さはいいと思います。
逆に困るのは、作るのは好きだけど、営業や交渉は、すごく嫌いです。苦手な部分を誰にも頼めないというのはすごく困るなと思いながら、でも代償だなと思っています。

 

「丁寧に一歩一歩、ちゃんと自分がされたいことをしていこう」「失敗しても、後に役に立つことが多い」

-仕事をしていくうえで大切にしていることや意識していることはありますか?

 

とにかくちゃんとしようというか、丁寧にしようということです。私のやること=洋服を作っている人がやることになるので。丁寧に一歩一歩、ちゃんと自分がされたいことをしていかなくてはならないと思っています。

 

-そうですね、独立すると、会社員時代とは違って、雪浦さん自身がブランドでもありますもんね。今に役だっている失敗談みたいなものは、何かありますか?

 

失敗やケアレスミスが多いので日々、失敗をしているので、失敗をしてもそれをリカバーする方法を日々、見つけているんですよね。ある意味、失敗することがちょっと役に立って、それを踏まえて今後、失敗しない自分なりのやり方を考えてみたいなことがすごく多いです。

 

-失敗した時は、一回落ち込んだりしますか? 立ち上がる方法はありますか?

 

あー、落ち込んだりはしますね。なんか周りの人にギャーギャー言う、愚痴を言うみたいな。結構、誰かに言うことで発散するタイプです。

 image2photo by sneeuw

 

雪浦聖子(ゆきうら・せいこ)   ファッションデザイナー
ファッションブランド「sneeuw(スニュウ)」を2009年にスタート。 “clean & humor”をコンセプトに、シンプルな中にとぼけた仕掛けをちりばめて、日常を少しだけ浮き上 がらせるような身の回りのものを作っていく。ユニセックスの洋服や小物を年に2回の展示会形式で洋服を発表。アーティストや映画への衣装提供もしている。ホームページはこちら

 

いわた あきこ

いわた あきこ

ファッションデザイナー/ファッションライター

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