趣味

2014.02.16 UP

マンガ「坂本ですが?」恋愛に疲れたあなたをシュールな笑いに


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『坂本ですが?』(1~2巻)佐野菜見 エンターブレイン

私は学生時代、ろくな青春を送れなかったという悔しい思い出があるので、学園を舞台にした華やかな本や漫画が苦手です。

視界にいれるだけで、眩しすぎてチカチカしてしまうのです。

だいたい、青春モノというのはあれですかね……。文化祭や体育祭で盛り上がって、恋のひとつやふたつ生まれちゃったりして。青春の汗流しちゃったりして!

放課後の運動部では、可愛い女子マネージャーがレモンのはちみつ漬けとタオルを持って、汗を流すイケメン男子生徒の元にかけよって来たりするのでしょうか? 時代錯誤、入ってますでしょうか!?

ちなみに私、体育祭の前にはひとりで「雨乞いの祭り」(てるてる坊主を逆さに釣るし、雨が降るのを願う)を敢行していたほどなので、学校生活を楽しそうに過ごしている登場人物を見ると、心の中で雨が降ります。

 

でもでもでも!!

今回ご紹介したい『坂本ですが?』は、むしろそんな「学校嫌い」だった人に読んでいただきたいと思う漫画です。

もうですね、学校嫌いとかね、そういう次元を超越しちゃっているのですよ。ものすごくシュール。そして素晴らしく面白いです。

 スーパークーレスト高校生。坂本とは一体何者!?

『坂本ですが?』は、見るものすべてを魅了する、クーレスト高校生・「坂本」(※下の名前は不明、試験の名前の欄には筆記体でsakamotoと記入)のスーパースタイリッシュな学園生活が描かれています。

彼は、県立学文高校1年2組のメンバーで、学食の支払いも食堂のおばさんに「ミセス一括で」とスタイリッシュにこなす、一挙一動があまりにもスマートに決まりすぎている人物です。

彼にかかれば、ただの反復横跳びは、秘技「レペティションサイドステップ」へと変貌し、火を消す技へ早変わり。また上級生からの「パシリ」は、「おもてなし」へとクラスチェンジし、時にはヤンキーたちと共に、煙草の代わりにスタイリッシュにシャボン玉を楽しむほど。

そして坂本、女子からは顔の石膏を欲しがられるほど、同級生の母親にはストーカー行為をされるほどモテモテで、眼鏡が似合う端正な顔立ちのイケメンでもあります。

ちなみに2巻の表紙は、コンビニおにぎりの包装をスタイリッシュに剥がす坂本です。

坂本の心理描写が一切描かれていないので、彼が何を考えているかは、神のみぞ知る……と言ったところでしょうか。あまりにもシュールでくだらなくて、他の学園漫画とは一味違う、カオスな面白さを醸し出しているので、現実を忘れたいな~と思う時に読んでみてください。笑いが止まらなくなる可能性もあるので、電車の中では読まないことをおススメします。

時にはスズメバチとコンパスの針で互角に戦い、何があっても動じず、自分のペースを崩さない坂本が、きっとあなたを違う次元の世界へ連れて行ってくれるはずです!

Photo by 『坂本ですが?1巻』佐野菜見 エンターブレイン

さゆ

さゆ

(フリーライター)

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