趣味

2014.01.10 UP

『麦子さんと』が教えてくれる、女性の視点。母親もひとりの女…


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親孝行してますか?

お正月に久々に帰省したものの、結婚は? 子供は? だの、ほっといて! ということや、手伝いしろだの言われて、せっかくゆっくり親孝行でもと思っていて、近くにいると「なんでこうもうるさいの……」と、思ってしまった方も多いのではないでしょうか。

でも、いなくなってからでは、したくてもできないのが親孝行。映画「麦子さんと」は、そんな当たり前だけど、つい忘れがちなことを教えてくれます。

納骨のため亡き母の故郷を訪れたヒロインが、町の人々との交流を経て母の知られざる一面に触れ、かつて自分と兄を捨てて出て行った母親に対して、それまでとは違う思いを抱いていく様子をテンポよく描いています。決して暗くならず、明るく、でも最後にほろりと泣けてくる物語です。

 

母親を前にすると素直になれない娘

幼い時、出て行ったきりの母と、ある日急に同居することになった麦子。うるさいし、気を遣ってくることすらも煩わしく感じてしまい、冷たく突き放してしまいます。
そんなストレスのたまる生活の中、突然母はこの世を去ります。母の死を前にしても、母が病気を隠し一緒に生活していたことを知っても、実感がなく泣けることができない。

どうしてか、一番近いはずの母親にだけは、素直になれず強がってしまうことってありますよね。母親に甘えて強がってる自分に気づいて、さらに素直になれない負のループに陥ったり……。

 

  母親になる前の母親

麦子は納骨のため訪れた母の故郷で、母になる前の母を知ります。母を愛したたくさんの人々に出会い、麦子は自分でも気づかないうち感じていた母親へわだかまりに気付いていきます。母親の知らない一面を知る中で、母親に甘えたかった自分を知っていくのです。

 

今だからできる親孝行

正直、母親の過去や母親として以外の顔って、知りたくないですよね。どうしても、そういう一面を知ることを避けがちですが、母親もひとりの女。私たちと同じように、迷ったり、悩んだり、恋したりして母親になっていったんです。そんな当たり前のことに気付き、「お母さん」ではなく、ひとりの女、ひとりの人間として母親を思うことこそ、もしかしたら本当の親孝行なのかもしれません。そして、それはきっと若いころにはできないこと。それなりに経験を積んで、人間として母親と同じ目線に立てる今だからこそできる親孝行なのです。

でも、やっぱり照れくさいですよね。
そんな時は、この映画を一緒に観に行くだけでもいかがですか? きっと、帰り道にはふたりで、「赤いスイートピー」を口ずさみながら、いろいろな話ができると思います。

 

【画像】

『麦子さんと』公式サイト

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