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2018.05.29 UP

シミ?イボ?加齢が引き起こす脂漏性角化症の正体とその対策法


老人性いぼという別名を持つ「脂漏性角化症」。名前に惑わされてウイルス性いぼと混同していませんか?

実は脂漏性角化症とは、いぼではなく加齢や紫外線によって引き起こされるシミの一種なんです。イボのようで実はシミ、脂漏性角化症の正体とその対策法について紹介します。

脂漏性角化症って?

脂漏性角化症 とは 歳 老化

脂漏性角化症(老人性疣贅、老人性いぼとも呼ばれる)は、早ければ20〜30歳代から、主には40歳以降に出現し、加齢とともに増える良性腫瘍で、皮膚の老化現象です。加齢とともに増え、80歳以上になるとほとんどの人に現れます。

脂漏性角化症は別名、老人性疣贅、老人性いぼといいますが、通常のいぼ(尋常性疣贅)のようにウイルスが原因ではないので、人にうつることはありません。

通常、脂漏性角化症にかゆみや痛みはありませんが、たまにかゆみが現れることがあります。自然に消えることはありませんし、悪性化して癌になることもめったにありません。

ただし、脂漏性角化症が短期間で全身に多数出現し、かゆみを伴う場合はLeser-Trélat(レゼル-トレラ)兆候と呼ばれ、内臓に悪性腫瘍(癌)がある可能性があります。

脂漏性角化症はどうやってできるの?原因は?

脂漏性角化症 原因 仕組み メカニズム

脂漏性角化症の主な原因は、加齢と紫外線だと言われています。

脂漏性角化症を始めとするシミの原因として必ず登場するのがメラニンです。

肌に紫外線があたり、刺激を感じると、表皮の一番下にある基底層のメラノサイトがメラニン色素を作り出します。メラニンは、核の中にあるDNAが破壊されたり変異することで、細胞が死んだり皮膚癌になったりするのを防いでくれる役割があるのです。健康で順調なターンオーバーが行われている肌ならば、役目を終えたメラニンは新しい表皮と入れ替わり、排出されます。

脂漏性角化症 老人性色素斑 光老化 原因

ところが、加齢によってお肌の新陳代謝が衰えることでターンオーバーが滞ったり、長年に渡り紫外線を浴び続けることで、排除しきれないメラニンが少しずつ蓄積し、シミとなって残ってしまう可能性があります。このような紫外線の影響によるシミを「老人性色素斑」と呼びます。何種類かあるシミのなかで最も多いタイプです。

脂漏性角化症の仕組みも、この老人性色素斑と同様です。老人性色素斑が盛り上がってきたり、表面が硬くなるなど、遺伝子異常がさらに強くなることで脂漏性角化症に変化するケースが多く見られます。

また、長期的な紫外線ダメージによって起こる光老化(紫外線による皮膚の老化現象)も脂漏性角化症の原因のひとつ。光老化によって皮膚はゴワゴワとした質感に変化したり、厚くなったり、色が濃くなったりして、シミやシワとなって現れます。角質が厚くなって膨らんでいく脂漏性角化症も、この光老化の過程で起こると考えられています。

脂漏性角化症 光老化 原因

 出典:オバジ

脂漏性角化症は60代になると80%もの方に現れ、80代ではほぼ100%の方に見られます。紫外線をたくさん浴びてきた方は40~50代からでき始め、特に野外でスポーツや仕事をしている人には老人性色素斑、脂漏性角化症が多くなる傾向があります。他にも色白の女性で外出中に化粧や紫外線対策を行わない人も、脂漏性角化症が強く表れる可能性大。

日焼けサロンに行くなどして、若いうちに多くの紫外線を浴びた人は、20歳前半から老人性色素斑が、20歳後半という若いうちから脂漏性角化症がでることもあるのだとか。

脂漏性角化症の原因として、紫外線の他には遺伝的な要因も関係すると言われており、紫外線を多く浴びたわけではなくても、稀に20~30代の若い方の肌にも出現することがあります。また、単に加齢によって表皮の遺伝子に異常が起こって脂漏性角化症が表れることもあり、原因はさまざまです。

脂漏性角化症ってどんな形?発生しやすいのはどこ?

脂漏性角化症 老人性色素斑 形状

脂漏性角化症 形状 部位

老人性色素斑(上)と脂漏性角化症(下)の症例

 

脂漏性角化症は紫外線の影響が大きいため、基本的には顔面、頭部、前胸部、上背部などの露出が多く、よく日光に晒される部分にみられます。

また、露出が少なく日光に晒されていない脇の下、脇腹、腹部、鼡径部(股)、陰部、大腿(太もも)などにも脂漏性角化症が発生することがありますが、これらは加齢による皮膚の遺伝子異常によるものです。手のひらや足の裏には見られません。

脂漏性角化症の色は褐色調から黒色で、大きさは直径数mmから2〜3cmくらいとさまざま。最初は平たくても、遺伝子異常が進むにつれてもり上がり、こするとカサカサして取れることもあるのが、脂漏性角化症と他のシミとの大きな違いです。

脂漏性角化症の対処法は?

脂漏性角化症 治療法 対処法 レーザー治療

脂漏性角化症の改善には、やはり皮膚の異常を起こしている部分を取り除くことが一番有効とされています。

以下では、主に美容皮膚科などのクリニックで受けられる脂漏性角化症の治療法を紹介していきます。

①液体窒素による冷凍凝固治療

液体窒素による凝固治療は、膚科クリニックであればほとんど扱いのある主流の脂漏性角化症の治療法です。脂漏性角化症になった皮膚を冷凍凝固し、異常な表皮細胞を破壊して除去します。保険適応があり安価なのも特徴です。

 ②電気メスでの切除、電気焼却

電気メスは脂漏性角化症の組織を薄く表皮からはぎ取ったり、焼却する方法です。取り扱いの医院が少ないですが、すぐに効果を実感することができ、出血もありません。

③IPL(フォトフェイシャルなどの光治療)

IPLは顔全体に強い光を照射して、黒色のメラニンに反応した熱を利用し脂漏性角化症になった細胞に損傷を与える治療法です。肌に優しく、顔全体の脂漏性角化症以外の肌トラブルも改善できる可能性もアリ。ただ、局所的に光を当てる訳ではないので脂漏性角化症が濃くなった部分には効きにくいこともあります。

④炭酸ガスレーザー

炭酸ガスレーザーは、炭酸ガスを発振物質として肌の水分の多い組織を無差別に加熱し、脂漏性角化症の患部を蒸散させたり炭化させる治療法です。ほくろやいぼ、盛り上がりのあるシミに有効で、脂漏性角化症の治療に適しています。治りも早いのが特徴です。治療の際は局所麻酔を行うため痛みや出血もほとんどありません。治療後の色素沈着が起こる期間は液体窒素での治療に比べ短く数ヶ月です。ほとんどの脂漏性角化症は治療可能です。

⑤Qスイッチ・レーザー

Qスイッチ・レーザーはレーザーを肌に照射することで脂漏性角化症のメラニン色素を破壊する治療法です。YAG(ヤグ)、アレキサンドライト、ルビーをつかったQスイッチ・レーザーは隆起の程度の軽い脂漏性角化症であれば、十分に治療できます。色素のある部分を完全に除去することが可能で、治療後の傷が残らないのが最大の利点です。

YAG(ヤグ)、アレキサンドライト、ルビーそれぞれ特性がありますが、どれも治療効果は十分です。

それぞれどの治療法にも特徴がありますので、脂漏性角化症を治療する際は医師から説明をよく受け、自分にあったものを選んでくださいね。

脂漏性角化症を予防するには?

脂漏性角化症 予防 方法

脂漏性角化症は、加齢とともにほとんどの人に現れてくるシミです。とはいえ、「発症をできるだけ遅らせたい」「今あるものを悪化させたくない」と思うのは当然のこと。また、一度は脂漏性角化症を治療をした人も、再発は防止したいですよね。脂漏性角化症予防のために心がけたいことをピックアップしました。

紫外線対策

紫外線は脂漏性角化症とそのもとになる老人性色素斑の一番の要因です。

日焼け止めをこまめに塗る、紫外線対策グッズを活用するなど、今紫外線対策をしっかりとすることが、将来的に脂漏性角化症の進行度合いに響いてきます。

スキンケア

加齢によるターンオーバーの滞りも、脂漏性角化症をはじめとするシミ、肌トラブルの大きな要因の一つです。乾燥や汚れ、汗などはターンオーバーの大敵。

普段からお肌の清潔を保ち、たっぷりの保湿はもちろん、メラニン生成を防ぐ美白化粧品、ターンオーバーを正常に整える化粧品を使うなどして、しっかりとスキンケアし、お肌の再生サイクルをスムーズにまわしましょう。

  • 生活習慣の改善

  • タバコ、ストレス、睡眠不足などはお肌にダメージを与える筆頭要因。脂漏性角化症の進行にもつながる可能性があります。日ごろからバランスよく食事をとり、必要があればサプリメントなどでもビタミンCやEなどの栄養素の摂取を心がけましょう。

脂漏性角化症は多くの人に起こるもの。避けて通ることは難しいです。しかし、少しでもお肌にいい環境を整え、加齢に負けない肌作りを意識することで、脂漏性角化症を始めとするシミの拡大や発生、再発を抑えることが重要です。

上記の脂漏性角化症予防のスキンケアが一度にできちゃう方法として、日焼け止めサプリが挙げられます。気軽に、でもしっかりと紫外線対策ができて、体内からお肌の調子も整えられる日焼け止めサプリ。とても有効な脂漏性角化症予防になりますので、ぜひ活用してみてくださいね。

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老化だとあきらめず、こまめなスキンケアを!

脂漏性角化症 光老化 予防

生きている以上、避けては通れない紫外線と加齢。そんな二つによって引き起こされる、脂漏性角化症をはじめとするシミは、一生お肌の大敵として付きまとってくるものです。だからこそあきらめずに、うま〜く付き合う方法を探して、実践していきましょう!

一生キレイでいたい気持ちを持ち続けることが、一番のスキンケアなのではないでしょうか?

 

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ANGIE編集長 トヅカ

ANGIE編集長 トヅカ

コスメコンシェルジュ。新米編集&ライター。


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