2014.02.14 UP
太る可能性もある!? グルテンフリーダイエットがヤバい理由
小麦やライ麦などの穀物にアレルギーを抱える人々や、セリアック病患者の食事療法として知られる「グルテンフリーダイエット」。アメリカやイギリス、オーストラリアなどの国々ではグルテン抜きのパスタ、ライスクラッカー(いわゆる日本のおせんべい)にキヌアクッキー、グルテンフリーマフィンといったグルテンアレルギー用の食物が充実しています。
昨今では海外セレブの影響からグルテンフリーダイエットに関する情報が出回るようになりました。
でもちょっと待って。グルテンフリーダイエットって本当に効果的なの? 今回はイギリスのニュースサイト「Daily Mail(デイリーメイル)」より、グルテンフリーダイエットがヤバい理由を検証していきます。
グルテンフリー食品は通常のものに比べ5倍もの脂質を含んでいることが明らかに!
イギリスでも、昨今のグルテンフリーダイエット人気の影響を受けて、アレルギーをもたない一般の人たちにもダイエットが浸透しています。しかし、新たな研究結果により、(イギリス)市場に出回っているグルテンフリー食品は通常のものに比べ5倍もの脂質を含んでいることが明らかになりました。これって、ダイエットを考えている人には本末転倒では……?
イギリスの百貨店「マークス&スペンサーズ」 の店頭に並ぶ小麦抜きパンは通常の3倍の脂肪分が、 スーパーマーケット「セインスベリーズ」の小麦抜きパンは通常のものと比べ、なんと5倍もの脂肪分が含まれていることが判明! この理由はグルテンを脂肪分で補うためなのだそうです。
炭水化物を抜くことがダイエットへの近道?
イギリスの栄養士連盟(BDA)のタニヤ・トーマス氏によれば、「グルテンを抜くことでダイエット効果が期待できると考える人が多いが、グルテンフリーダイエットで痩せるというのは神話にすぎない」と話します。
セリアックUKという組織で最高責任者を務めるサラ・スリート氏によれば、グルテン抜きのパンやクッキーなどには脂質が通常より多く含まれる場合が多いそうです。また、グルテンフリー食品が市場を賑わせている要因については、「 一般の人々は小麦の摂取を控えるためにグルテンフリー食品を好んでいるようだ」と説明。
アメリカやイギリスでは、炭水化物を抜くことがダイエットへの近道という考えが一般的。このため、小麦の摂取を控えれば痩せやすい体質になると考えるひとが多いようです。しかし! グルテンフリー代用食を始め、お米やおもちなどにも炭水化物は含まれているため、一概にグルテンフリーがダイエットに効果的とは言えません。このブーム、みなさんはどう考えますか?
【参考】
※『Dailymail.co.uk』- The celebrity diet that could make you fat: Gluten free diet loved by Victoria Beckham, Gwyneth Paltrow and Miley Cyrus is crammed with calories
Photo by SimonaR
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鈴木 香穂里
ライター/編集者/パティシエ/レシピクリエイター