恋愛

2014.01.16 UP

恋愛の考え方。相手を“趣味”と思えると、恋は愛に変わる!? 

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愛する――それはお互いに見つめ合うことではなく、 いっしょに同じ方向を見つめることである。(サン・テグジュペリ)

女は素晴らしい楽器である。恋がその弓で、男がその演奏者である。(スタンダール)

恋とは仕事で、愛とは趣味である(霜田明寛)

 

あ、3人目の霜田っていうのは僕のことです。てへへ。っていうことで、皆さん初めまして、霜田明寛です。

この連載では、こんな恋愛に関するコトバ、とりわけ恋に効くコトバを集めて紹介していき、恋愛について考えていきたいと思っています。齢28歳の僕が、ANGIE世代の皆さんに語るのはいささか恐縮ではありますが……僕は悲しいかな、恋に傷ついた量だけは多く、常にそれを自己治療するためのクスリとなるコトバを集め続けてきました。なので、なんとか生きようとしているうちに、どんなコトバが恋の癒やしや励ましになるのかのチョイスのスキルだけは、自然と上がってきてしまったのです。

そこで、この場所では、そんなコトバたちをシェア。自分の中にとどめておきたいコトバ、そのまま使っちゃってもいいコトバ、色々と取り揃えてありますので、ぜひ毎回覗きに来てくださいな!

 

第1回のテーマは、【恋って効率化できるのか問題】です。

記念すべき初回に紹介するコトバはこちら。『Q10』『野ブタをプロデュース。』『すいか』などのドラマで人気の高い脚本家・木皿泉さんの対談エッセイから。

木皿泉とは、実はペンネームで夫婦ふたりで活動する脚本家ユニット。その『木皿泉』の妻のかっぱさんは夫の大福さんのことを「趣味」だと言います。少し長いですが、引用します。

 

しょっちゅう会ってて、しかも一緒に仕事してると、損だとか得だとか、日々そういうことを心にため込んでいくわけです。これはとってもしんどいわけ。そんなことで二人が別れてしまうのはお互い不本意でしょ?だったら、これは趣味だと思おうと。趣味だと時間がかかったり、ムダだったりしても許せるでしょう?っていうか、そういうことがむしろ楽しかったりする。(木皿泉『二度寝で番茶』(双葉社)より)

 

さて、仕事をしていると、「生産性あげて!」「効率化して!」という声が聞こえてきたりします。最近ではすこし少なくなりましたが、ビジネス書やビジネス雑誌には、『効率10倍アップ!』とか『時短術』といった、極限までムダを省くことが良きことかのような内容がいまだに並び、少なからず影響を受けながら、私たちは日々を生きています。

でも例えば、恋人と電話していたらあっという間に時間が経ってて「うわ、もうこんな時間!?全然気づかなかったね!」とか笑いあってるときにこそ、恋の幸せってあったりしませんかね。

効率や生産性を求めることが正義の世界では、60分かかることを20分で終えられると、よしとされます。じゃあ、恋人と、ホントは20分ですむ話を、微妙な間やお互いの気持ちの揺れを感じながら、60分かけて話すことはよくないこと、不幸なことなんですかね?

 

そんな時に、この、恋人のことを『趣味だと思う』という考え方は、気をラクにしてくれます。恋を、作業とか仕事と同じ系列に入れてしまうと見えてこなかったものが見えてくるんです。

 

恋は、捉え方によっては、めんどくさいものです。赤の他人だったふたりが、出逢って、出逢うまでのお互いの人生を話したりして、徐々に理解を深めていって、合わない部分はどこかを確かめて、許容しあっていって……。砂の城を作るような、緻密で繊細な作業。

誰かと別れると、ああ、また恋を始めるためには、この作業をまたイチからやっていくのか……と、思うと途方にくれたり。

 

でも、実は、そのめんどくささを越えた時に本当の愛が待っているのでは……? そう思わせてくれるのが、今回2つ目に紹介する、このコトバ。

 

めんどくさいけど、いとおしい。いろいろあるけど、一緒にいたい。

(映画『ぐるりのこと。』より)

 

これは2008年に公開された映画『ぐるりのこと。』のキャッチコピーとして使われていたコトバです。木村多江さんとリリー・フランキーさんが夫婦役を演じ、途中、鬱になる木村さんに、リリーさんが寄り添いながら、生きていく、というストーリー。

 

りょーくん、あたしのことめんどくさいと思ってるでしょ?」「そんな、全然めんどくさくないよ! 好きだよ!」なんて会話は、このニッポンの色々なカップルの間で飛び交っていることと思いますが、どうも僕はこの「あなたはめんどくさくない」という態度を出してくる人が信じられません。

そもそも、誰かと一緒にいる時点で、もうそれは、めんどくさいこと、なワケですよね。人と人が関わるってことは、ひとりでいるよりも、格段にめんどくさい。

でも、そのめんどくさいも含めて、一緒にいたいと思えた人が、本当に好きな人なんじゃないでしょうか。それこそ、相手が鬱になろうが、多少電話が長びこうが、いとおしいと思える人。

砂の城を作るような繊細で緻密なめんどくさい日々だけど、でもなんだか幸せだと思えたら、それはもう愛の領域。

 

損得が頭に浮かんで、効率を考えたりするうちは、それを作業や仕事と同じ系列に捉えてしまっていて、まだ恋。損得を忘れ、趣味のように捉えられて、『めんどくさいけど、いとおしい』と思えた時、それは愛に変わっているのではないでしょうか。

そんな風に思って書いた今日の結論が、冒頭のサン・テグジュペリ、スタンダールに並べてあげた3つ目のコトバです。それでは、また次回も、恋に効くコトバをシェアできればと思います!

 

霜田明寛
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