恋愛

2014.02.28 UP

SEKAI NO OWARI から考えるユメオイメンズ攻略法

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私の夢はFukaseの夢を叶えることなんですよね

(Saori(SEKAI NO OWARI)/TBS系列『情熱大陸』2014.1.26OA分より)

 

毎回、日常の恋愛にそのまま使えたり、自分の恋のヒントになるような言葉を紹介している連載『恋に効くコトバ』。今まで、映画、ドラマ、エッセイと色々なところから引用してきましたが、今回はドキュメンタリーからの引用です。

 

現在、若者を中心に人気のロックバンド、『SEKAI NO OWARI』。その中で唯一の女性メンバーSaoriは、ボーカルFukaseの幼稚園の時からの友人。彼女は、精神的に病んだ時代もあったFukaseを支え続けてきました。セカオワ論を語る場ではないので詳しくは割愛しますが、仕事のパートナーでありながら、Fukaseに恋をしているような目でSaoriは冒頭のコトバを言ったのです。

 

このコトバ、サラッと言っていましたが、簡単には出てこないもの。Saoriの目には、恋以上の「何か」を感じさせるような雰囲気がありました。

 

ですが、とりあえず、皆さんも「Fukase」の部分を、好きな人の名前に変えて、ここぞというときに使ってみてください。アーティスト、作家、フリーランス、起業家etc……主に、夢を追っていたり、クリエイターとして自分の名前で立とうとしている男たち、「ユメオイメンズ」を中心に絶大な効果を発揮するでしょう。

ユメオイメンズは、自信をもって自分の道を進んでいるように見えるのですが、実際は巨大組織の後ろ盾があるわけでもないので、大きな不安を持っています。そんなときに、一緒にいて、その不安を和らげてくれる女性の存在は必要不可欠。

 

ですが「絶対夢を叶えてね」とか「すごく応援してる!」とか言われると、若干のプレッシャーになることも。繊細な彼らは、もしかしたら「こいつ、オレが成功したらその取り分を取ろうとしてないか?」、ひいては「え、動くの俺だけ? お前は? 傍観者?」といった感情にかられることも。

 

その点、このSaoriのコトバの素晴らしいのは、自分も動きますよという感じが出ているところ。「自分の夢に向かって頑張るけれど、それは“結果的に”あなたのためでもあるのよ」といった雰囲気。決して、「あなたのために頑張ってるの!」と押し付けない。自分の人生の目標と恋の目標が一致している素晴らしいコトバなのです。

 

とかく、自分の人生をとるか、恋をとるか、と二項対立にしてしまいがち。ですが、このコトバはその対立しそうな2つが対立していないんですね。だからこそ「人生ずっと、あなたといられるわ」という、相手を『安心』させる意思表示となるのです。

 

ただ、彼らユメオイメンズを『安心』だけさせていればいいかというと、そうではありません。Saoriのもうひとつ素晴らしいところは、意見の対立でFukaseと殴り合いのケンカをするところもある、という点です。

ユメオイメンズは、意外にも、“自分に率直にダメ出しをしてくれる人”を求めています。特に、徐々に成功してきて、褒められることのほうが多くなってくる、中レベル以上のユメオイメンズは尚更です。

 

自分の新たな作品はこれでいいのか。ブランディングを間違えてないか。彼らは自分の成長のために、批判を必要としています。なあなあな褒め言葉にはもう飽き飽き。といっても、ネットの荒らしコメントレベルの批判も面倒。彼らは、本当に自分のことを考えてくれた上での“愛を持った批判”を求めているのです。

 

ですが、他人だと「愛を持ってるのよ」風で、自分の言いたい批判をおしつけてくる人もいます。「あなたのためなのよ」風に叱りながら自分のストレス解消をする先生に、小中高のどこかで必ず出会いますよね。あんな感じです。

仕事の幅が広がるほど、出会う人も増えてくるので、「もしかしてこの人は、あの先生みたいな人なんじゃないか……」と不安も広がります。

 

だからこそ、究極的に「本当に愛がある批判だな」と信じられるのは、“自分の夢が相手の夢でもある”と言ってくれるSaoriのような女性のものだけなのです。

「いたいよ!」、「殴る方だっていたいのよ!」というやりとりは一瞬茶番にも聞こえますが、これをFukaseとSaoriに当てはめた場合、そこには本当の愛があるのでは、羨ましく感じます。

 

男からしたら、夢をサポートしてくれ、恋もできる、という最高に嬉しいパートナーのかたちは他にありません。ただ支えるだけではなく、同じ方向を向いて一緒に歩く。これは、世界の終わりを感じさせるような愛の足りない現代に、日本古来から存在する“内助の功”が進化して突如あらわれた、新しい愛の形なのかもしれません。

 

Photo by Pinterest

霜田明寛
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