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2013.08.15 UP

結婚しない女たち ―かぐや姫は何を求めていたのか―

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日本人なら誰でも知っている、かぐや姫というお話があります。

かぐや姫。それはたいへん美しい女性で、高貴な男性から次々と求婚されますが、結婚する条件として彼らに無理難題をふっかけた彼女は、最終的には月へと帰ってしまいました。

 

そんなかぐや姫になぞらえ、相手へ求める理想が高すぎて、モテるのにもかかわらず誰とも交際しない・結婚しない女性たちを、『かぐや姫シンドローム』などと呼び、一時期その言葉も流行しました。

 

月に縛られていたかぐや姫

彼女たちは、総じて「彼氏ほしい」、「結婚したい」、とはいいます。

でも、「ちょっと年収が」「ちょっと容姿が」「ちょっと性格が」。このへんならまあ許容範囲ですが、ひどいときは「なんとなく違うかなって……」などと、とても理由にもならない理由につけて、「ええ、良い人なのになんで!?」と思う人まで振ってしまっている様子を見ると、誰とも交際する気がないのかもしれません。

 

もしくは……かぐや姫がいつか月に帰らなければいけないという制約に縛られていたように、彼女たちも何かに縛られている可能性が考えられるのです。

 

それは、過去の彼氏だったり、現在片思いしている彼だったり。

どうがんばっても決して手に入れられないはずなのですが、きっと彼女たちはそれに強く縛られてしまっているのです。

手に入らないものと同じものを求めても仕方ない。そんなことは分かっているのに、心のどこかで求めてしまう。だから「あれも違う」「これも違う」と、男を振ってしまうのですね。

 

かぐや姫も、期待はしていた?

でもどこかで、彼女たちも期待はしているのかもしれません。自分のために無理難題をこなす相手であれば、そんな自分を幸せにしてくれるかも、なんて。

かぐや姫もひょっとしたら、自分のためにそこまでの無理難題をこなしてくれる相手であれば、運命すらかえてくれるかもと思いながら、条件を出していたのかもしれません。

 

結局、そんな人は、いなかったのですけれどね。

 

かぐや姫シンドロームという概念は、「理想が高すぎる」という意味で使われることが多かったのですが、本当の意味で「症候群」にかかっている方は、きっとどんな好条件の人を目の前にしても、心動かない人のことなのかもしれません。

 

彼女たちは、現実にはないものを求めてしまっているのです。

 

自分が思い当たるという方。

そんなあなたが今、あなたの心を縛っているものはなんですか?

自分が求めているような人はどこにもいないのではないでしょうか。求めているのは、かつて見ていた夢やまぼろしなのかもしれません。

 

そのことを受け入れて、すぐには無理でも徐々に消化することができれば、何かに縛られ麻痺した心がするするとほどけていき、今までは気づかなかった、目の前であなたを愛してくれようとしている男性の良さが見えてくるかもしれません。

 

Photo By Ithilyen

メルヘン 可憐子

メルヘン可憐子

(コラムニスト/エッセイスト)

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