ハピネス

2016.10.22 UP

時間とお金を自分のために使える!経済的自立がつくる”私の幸せ”

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目を閉じて、考えてみてください。いままでの人生で「心から尊敬している人」はだれかと問われたら、どなたの名前をあげますか?

「母親ですよ」と笑顔で答えたのは、岡田美紀子(おかだみきこ)さん。著書『一流の頭脳の磨き方』のなかで紹介される、世界のトップエリートたちに負けず劣らずのバリキャリの持ち主です。

そんな彼女が、専業主婦のお母さんから学んだキャリアの価値観とは?

 

背中で、生き方を教えてくれたお母さん。

米系大手グローバル企業にてHRマネージャーとして戦略人事やキャリア開発、リーダーシップ開発にたずさわっている美紀子さんは、新卒で入社したリクルートグループ(現:リクルートキャリア)時代より、キャリアコンサルティングや人材育成にかかわってきました。

社会人18年目。ご自身も華々しいキャリアをお持ちの「女性のキャリア」に関するプロフェッショナルです。

「私は4人兄弟の長女で、母は専業主婦でした。彼女は仕事ではなく子育てを取りましたが、子どもの目から見てもものすごく優秀な人で、もし会社で働いていたら、きっとバリバリに働いていたんだろうなあって思うほど! 芯があり、そして物事を裁く能力に長けている、すばらしい女性です。

ただ、彼女はずっと専業主婦だったので、長らく経済的な自立ができていない状況にいました」

 

女性が「諦めなくていい」社会をつくりたい。

美紀子さんのご両親は、美紀子さんが大学生のときに離婚されました。しかし専業主婦だったお母さんには、実際に離婚されるまで大変な苦労があったそう。

 

「母は、自分が経済的に自立していないことによって、なかなか離婚に踏み切れることができませんでした。しかも子どもたちに負担や心配をかけていることを引け目に感じたり……そんな様子を間近で見ていたときに、なんというか世の中の不条理のようなものを感じたんです。

能力を持っていて、優秀で、やる気もあるのに、仕事が見つからない。社会にある先入観のせいで、やりたいことができない……働きたいのに諦めてしまう状況でした。それは社会にとっても母にとっても、もったいないことだと思ったんです」

「私にとっては、離婚も、たとえば転職も、同じなんです。どちらもリスクがあるでしょう?

女性がキャリアや人生を考えるとき、そのリスクを取って挑戦したほうが幸せになれると実はわかっているのに、社会の固定観念や『できない』という自分の思いこみによって動けなくなっている女性は多くいるんですよ」

 

まずは自分がプロフェッショナルになることを決意。

キャリアを持って経済的に自立することに大きな意義を感じている美紀子さん。

自分がちゃんと自分を守ることができるようになるため、『経済的に自立できるプロフェッショナルになりたい』と考えました。

人種や国籍に関係なくグローバルに認められたプロフェッショナルになることを目的に、まずリクルートグループに就職。さらに世界のトップ5に数えられるUCLA-NUSのEMBAに通い、留学しながら同時に米系グローバル企業に転職を果たすという気鋭あふれるキャリアを歩みます。

 

エグゼクティブMBAとは『一流の頭脳の磨き方』にもあるとおり、通常のMBAとは異なり働きながら通うことができます。美紀子さんは転職先の新天地で働きながら留学先でビジネスを学ぶという多忙な2年間を過ごしました。

しかし働きながら勉強するという道は、成長意欲がひと一倍強い美紀子さんでも、思わず弱音を吐いてしまうほど険しかったそうで……。

「EMBAの勉強がはじまったときは、本当に大変でした。毎日寝不足ですし、精神的につらい状態がつづいて『私、本当に何やっているんだろう』と思っちゃって(笑)。思わず母に弱音を吐いたことがあったんです。

そのとき母が言った言葉が、胸にするどく刺さりました。『あなたいま、時間とお金を自分のために使えているなんて、死んでもいいくらい幸せでしょ』って。

子育てに専念するために、家庭を守ってきた母だからこそ、出てきた言葉でした。

さらに『あなたは自分で選択をして、自分の意思で勉強をはじめたのに、それに不満を感じるなんて、バチが当たるわ!』と叱咤が続き、思わずその気迫におされて謝ってしまいました。でも本当に、そのとおりだと思うんですよね……」

 

美紀子さんは、経済的に自立することのメリットとして、「やりたいことを諦めない」で済むようになること、チャンスが来たときに「リスクを取れる」ようになることをあげます。

 

「お金だけが人生ではありません。でも、十分にお金がないと、自分がやりたいことができなくなってしまうことも現実です。

自分で自分のことを守れるようになると、現状から一歩踏み出してみたいと思ったときに、きちんとリスクを取って勇気を持って踏み出せるようになります。

だから女性がキャリアを持って自立することは、自分がやりたいことを諦めないために重要です。お金がないことによって諦めてしまう人も多くいますからね」

 

華々しいキャリアを持つ美紀子さんの原点にある考え。そこには美紀子さんの価値観をつくり、支えてくれた専業主婦のお母さんの存在があります。

現代の女性のキャリア形成は、一筋縄ではいかない難題。女性たちが自立するためにはどうすればいいのか? キャリアを築くために必要なものとは? ANGIE(アンジー)の仕事特集がはじまります。

 

【岡田美紀子(おかだみきこ)】

南山大学法学部卒業後、リクルートグループ(現:リクルートキャリア)入社。企業向け採用コンサルティング、事業開発部にて個人向けサービス企画、営業企画立ち上げなどを経て、現在はリーダーシップで有名な米系大手グローバル企業にてHRマネージャー。専門は、戦略人事、タレントマネジメント、キャリア開発、リーダーシップ開発。
2009年、UCLA-NUS Executive MBAを卒業、EMBA学位取得。卒業後もUCLA-NUS EMBAの日本での活動のサポートを行い、『一流の頭脳の磨き方』共著者の山崎裕二氏とともにJapan EMBA Alumni事務局を運営。
米国CCE, Inc.認定キャリアカウンセラー GCDF取得。
EDPPC: Executive Diploma in Positive Psychology and Coaching(ポジティブ心理学コーチング課程修了)。

秋田 英美
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