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2016.10.20 UP

何歳まで子どもって産めるの?産婦人科医に学ぶ【出産限界年齢】より大切なこと

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仕事が楽しいから、今は結婚したくない。でも、いつかは子供を産みたいなぁ……。

あの子もまだ子供は産まないって言ってたし、高齢出産している人も知ってるからまだ子供は産まなくても大丈夫! なんて、ちょっとずつ出産への焦りが消えてしまってはいませんか? 実際、何歳まで子供が産めるのか気になりますよね。

今回は、そんな疑問を探るべく「水天宮コパレディースクリニック」の小林裕介先生にお話を伺いました。

 

何歳まで子供が産めるの?

「高齢出産」という言葉をよく聞きますよね。そもそも高齢出産とは何歳のことを示しているのでしょうか?

 

「日本で言われている『高齢出産』は35歳以上で出産することを言います。人によりますが、40歳を過ぎると妊娠できなくなる確率が上がり、妊娠したとしても障害などのリスクが高くなります。妊娠するには良質な卵子と精子が必要なんですが、歳を重ねると卵子がどんどん老化していくんですよ。だから歳をとると妊娠しにくくなってくるんですよね」

 

やはり、40歳を過ぎると妊娠する確率が低くなる模様。また、「良質の卵子」に影響するのは年齢の他にもあるのだとか。

 

「一番大きいのは間違いなく年齢です。ですが、もう一つ大きく関わってくるのが生活習慣、環境なんですよ。例えば、外食が多かったり仕事などのストレスを溜め込んでしまうと卵子にも大きく影響してきます。自炊する場合でも、できるだけオーガニックの野菜を使うなど健康に気を使うことは大切です。不健康な体は不健康な卵子を作り出してしまいます」

 

気をつけるべきことは、年齢だけではなく健康な体を作ることなんですね。35歳までに子供を産めば大丈夫だというわけではないそうです。若ければ若いほど妊娠はしやすいですが、体の管理をしっかり行うことがポイントのよう。

また、今では高齢出産=35歳以上だと言われていますが、昔は違っていたみたいですよ!

 

高齢出産と言われる年齢、20年前はなんと30歳だった!

今では35歳という年齢で高齢出産と言われていますが、昔はそうではなかったのだとか。

 

「20年ほど前は、30歳で高齢出産だと言われていたんですよね。20歳で結婚し、子供を産む女性が多かったからだと思います。逆に30歳で子供を産む女性が少なく、珍しい時代もありました。『高齢出産』という言葉の定義は時代によって変わってきます

 

時代によって言葉の定義が変わる……。現在は35歳で産むことが高齢出産だと言われていますが、もしかすると20年後にはまた違った年齢になっているかもしれません。だとすると、本当に「高齢出産」で危機を感じる必要はあるのでしょうか?

 

「何歳まで産めるか」より大事なこと

高齢出産という定義が時代によって変わるとするのならば、一体いくつになれば焦る必要があるのでしょうか。

 

「そもそも、何歳まで産めるかという考えが間違いなんですよ。日本人の特徴でもあるのですが『あの子が大丈夫なら私も大丈夫』などと、自分と他人を比較しながら安心感や危機感を得るんですよね。だから、仕事を優先したいから子供は後でも大丈夫って考えが生まれてしまいます。

ですが、実は30歳を過ぎると女性は婦人科の病気にかかる確率が高くなるとも統計的に証明されています。自分は大丈夫と安心してしまい、不調を感じてから僕の所に来て、その時にはもう手遅れだったという女性を何人も見てきました」

 

年齢を重ねると、卵子の老化だけではなく婦人科の病気にもかかりやすくなるということですが、婦人科の病気は若いうちにかかってしまう可能性も十分にあり得るとのこと。「何歳まで産めるか」という考えを持つのではなく、「卵子を健康な状態に保てているか」をチェックすることが大切なのです。

 

妊娠する前から産婦人科に通うことが大切!

産婦人科は、妊娠してから通うもの! と思っている女性が実に多いのだとか。ですが、この考えも実は落とし穴なのです。

 

「多くの女性は、妊娠してから産婦人科に通うものだと勘違いしています。ですが、30代を越えたら妊娠していなくても産婦人科に通うことはマストになってきます。子宮がどのような状態なのかを自分で把握することは大切です。

確かに若いほうが妊娠率は高いのですが、しっかり産婦人科に通えば高齢出産でも大丈夫ですよ」

 

確かに、産婦人科に通う理由は「妊娠」ですよね。妊娠を経験したことのないアラサー女性だと、産婦人科に行ったことがない女性も多いかもしれません。ですが、この考えは日本ならではの特徴とも言えるかもしれません。例えば、アメリカだと「性行為を経験した頃」から産婦人科に通うべきだと教育されています。

 

「たぶん、教育の違いですね。イギリスやアメリカでは、『自分の身は自分で守る』教育がしっかりとできているんですよ。なので、(性行為を始めた女性の)9割は産婦人科に通っていると言われています」

 

「セックス」という言葉が未だに教育上タブーである日本の社会があるからこそ、産婦人科に通う女性が少ないのかもしれませんよね。しっかり産婦人科に通い、子宮の状態を把握すると、高齢出産でも成功する確率が高くなるのだとか。

逆に、、卵巣年齢をチェックすることで安心感を得る人もいますが、実は卵巣年齢はまだ研究段階で正確ではないとのこと。

 

将来、子供が産みたいと思うようになったときのためにも、今から産婦人科に通うことは大切なのですね。まずはかかりつけの産婦人科を探し、婦人科検診を受けてみましょう!

 

小林裕介

Photo by 水天宮コパレディーズクリニック

水天宮コパレディーズクリニック院長・医学博士。2007年 日本大学医学部医学科卒。2016年 5月11日より水天宮コパレディースクリニックをオープン。

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