ハピネス

2013.12.30 UP

「アラサー女性35歳。謙虚に生きる女性は美しい」【第5回】匂い

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今回で、特集『「35歳。謙虚に生きる女性は美しい」は、死語なの?』の、ひとみver.は最終回です。01年以降、世の中や人々が狭小化し、人々が監視しあっているような感じがして、生きづらいよね……というところから話がスタートして、あっと言う間に今回ではや5回。

 

今回は「におわせる」というサブタイトルで、5回の特集をいったん総括したいと思います。

 

35歳。仕事も恋もうまくいき、欲しいものはちょっと努力すれば手に入る。こういう人生を送っている人は、もしかすれば少数派かもしれない。でも、まったくいないということもないように思う。

 

35歳は、新卒の22歳とはちがうわけだから、どこそこでボランティアをしていましたとか、TOEICが何点ですとか、SNSを1日に5回更新しており、素人ながら毎月50万PVありますとか、こういう自己アピールをする機会も少ないだろうし、また、こういうアピールをしたところで、思うような成果を得ることも難しいということを知っているだろうと思う。

 

自己アピールがうまくないと、これからの人生、なんとなく不利なように感じる女性もいるかと思うけれど、アラサー・アラフォーの女性はどうすれば、イヤミではなく、また、謙虚すぎることもなく、生き抜くことができるのか?

 

そのひとつの解を、最終回である今回は「におわせる」とした。

 

この人と一緒にいると、なにかいいことがあるように「におわせる」。なにかいいものを持っているかのように「におわせる」。

 

これは、年端がいかぬ若者には持てない「におい」だろう。また持ってしまうと「あやしい」と思われるだろう。

 

営業マンがこの手法を使うことがありますよね。たとえば保険業界。どの営業マンだっておなじような保険商品を売っている。でも、営業マンは、お客さんに選ばれなければ仕事にならない。

 

こういうときに、例えば、じぶんの背後には多くの人脈があり、保険を買ってくれたあとでも、あなたの生活や仕事を、人脈を紹介することでフォローしますよ。だからwin-winの関係になれますヨ(だからぼくから保険に入ってネ)。こんなかんじで「におわせ」ている。

 

「におわせる」のは「嘘を言う」のとはちがう。もっとも意地悪く言えば、「相手が勝手に勘違いするのを待つ」ということだろう。

 

ガッツく自己アピールはガキ臭い。三つ指ついてどこまでも……というのも、なんか時代に取り残されそうでイヤだ。

そういうときに「におわせる」といい。そこには「余裕」が必ずあるから。余裕がアラサー・アラフォーの「甘さ」も「酸っぱさ」も「勝手に」アピールしてくれるから

 

若い子に負けたくない。アラフィフの女性に小娘扱いされたくない。こういうときは、余裕を持って「におわせる」といいのではないかと思います。あるいは自然になにかが香ってくるまでしれっと涼しい顔をしておくとか(「いい香り」って自然発火的に生まれるものではないだろうか)。

 

世論は大きい方にしか流れないから、これからもきっと私たちは、自己アピールをしないと生きていけない、アメリカ式の世知辛い世の中を死ぬまで生きていかなくてはならないのだろう

 

時代はいつも後戻りしないから、「謙虚さが美徳である」と叫んでも、誰も聞いてくれなくなるかもしれない。

ため息が出るときもあると思うけど、ため息も含め「におわせて」いると、いいことがあるように思います。いつの時代も人はにおいに敏感だし、においで善悪を判断するその「勘」は、そう外れるものではないということを最も知っているのは、謙虚な人ではないかと思うのです。

 

※次回は1月1日と3日に森田文菜さん、大西まりこさんの「30代、私の考える理想の女性」をおおくりいたします。ご期待ください。

 

photo by LGEPR

ひとみ しょう

ひとみしょう

(小説家/作詞家/ANGIEシニアライター)

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