ハピネス

2014.06.22 UP

男性が浮気をする理由に見る「男の浮気防止テクニック」

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浮気防止のテクニックは、ときどきテレビで紹介しています。ひな壇に座った女性タレントさんたちが「旦那に白いブリーフを穿かせてそこに私の名前を書く」とか「お小遣いを与えない」など、それぞれの涙ぐましい努力を披露しています。Web上にも、浮気防止テクニックを書いた記事はいくつもあり、だいたいテレビで紹介されるのと似たようなことが書いてあります(ここのところ、テレビとWebで例示が似通ってきており、それがなぜなのか非常に不思議だ)。

 

浮気をする男性は、なぜ浮気をするのか? パートナーが冷たいからなのか? ぶっぱなしたいだけなのか?

村上春樹さんの『太陽の南、国境の西』という世界的に売れている小説には浮気をする男性が描かれています。幼馴染の女性と再会し、「どうしようもなく」浮気をしてしまう男性が描かれています。この「どうしようもなく」と読者に思わせるというのが、作家の重要なお仕事で、「それ、村上さんの妄想じゃん!」と思わせることなく、「ああ、浮気ってこんなかんじでやむにやまれずというかんじで進行していくのね」と思わせるなにかが丁寧に描かれてあります。

 

男ってわりと「あのときの俺」を人知れず心の中に抱えています。20歳のときにモテまくった俺とか、逆にこれまでずっとモテてこなかった俺とか……。ブンガク的に言えば、初恋の相手に淡い恋心を抱いたときの俺とか……。

つまり今を生きているようで、過去の風景をずっとチラ見しているのが男で、「あのときの夢を叶えよう」的な思いが浮気に走らせるのかな? というのが、この小説を読んだ感想です。

 

今日もアンジーをお読みくださり、ありがとうございます。

「あのときの俺」に翻弄されつつ生きている男に対する浮気防止テクニックは、今この瞬間を100%全力で生き抜かないとマズイ状況をつくることで、たとえば奥さんが危篤という究極の状況で、それでも浮気する男は少ないでしょう。女性が鬼嫁に徹すると、戦々恐々とした毎日をいかに生き抜くか? を男は考えるので、浮気の可能性は減るかもしれません。

 

そういう状況にあっても、それでも浮気をするというのも男の特徴で、万難を排して浮気をする男と、何回も死にそうになってもそれでもトップに君臨し続けるボクサーは似ているように思います。

ともに「あのときの俺(あのとき**という夢を抱いた俺)」に、良くも悪くも人一倍執着しているのではないかと思います。あのとき心に描いた夢やロマンをいかなる困難にもくじけることなく実現してみせる! ってかんじです。

そういう男性のことが好きな女性がいる限り、いくら浮気防止テクニックを説いたところで、どうにもならない。

 

Photo by Pinterest

ひとみ しょう

ひとみしょう

(小説家/作詞家/ANGIEシニアライター)

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