ハピネス

2014.05.27 UP

「淋しいから恋人をつくってエッチをする」の女性に聞いた事

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最初の小説は、1週間くらいで書き上げました。ひとりの女性が主人公ですが、複数の女性から聞いた話をひとつにまとめて、誰をモチーフにした小説なのかわからないようにしました。わかってしまえば、そのひとの身辺にいろいろとご迷惑がかかるので。

 

淋しいから恋人をつくってエッチをするとか、淋しいからエッチするために恋人をつくるというような主人公です。こういうことをしている何人もの女性に話を聞いて書きました。

ぼくはエッセイや小説を書くときに、よくキャバクラの女性を取材します。キャバクラでの取材といえば『東スポ』にあるような風俗的な記事を想像なさるひとも多いかと思いますが、いまやキャバ嬢はふつうの女子大生やOLであり、ふつうの話が聞けます。

もう少し丁寧に言えば、ふつうの女性が抱えている心の闇をリアルにお聞きすることができます。

 

淋しいから恋人がほしいというひとは、じぶんで「なぜ淋しいのか」をよく知っています。たとえば親とうまくいっていないから淋しいとか……(この手の理由が圧倒的に多かった)。

過去の「完結していないことがら」を、ひとりで完結できないままでいるので、淋しい。その淋しさを恋愛という、これまた完結しそうもない不安定な手段で埋めようとするから淋しさがよけい増して、夜の街の片隅にうずくまるしかなくなる(うまくいくケースもありますがレアでしょう)。

 

ひとはみんな、「未完結のままのこと」をひとしれず胸に抱えて生きているので、誰だって淋しいといえば淋しいものです。だから淋しさを理由に、適当な異性と付き合うことを、誰も否定できない。せいぜい「じぶん(のカラダ)を大事にしなさいね」というのが精一杯だろうと思います。

 

淋しさとは不思議なもので、それを強く意識しだした途端に、ひとりで生きていくのが怖くなるし、意識しないとどうにか人並みに生きていけるものです。いずれも未完結のことが完結するわけではないのですが……。

ただ過ぎゆく時間だけが解決してくれるように思います。淋しいから恋人がほしいというひとは「ときの流れ」という景色が見えていないわけですが、でもまあ淋しさを抱えれば抱えるほど、「ときの流れ」って見えなくなるんですよねえ。

 

淋しさが過ぎ去って、すべてが思い出になったときに、はじめてときの流れを知って、ひとはどこかに去ってゆきます。

それにしても淋しさは、どこからこの小さな胸にやってきて、どこに去っていくのだろうか。

 

Photo by Pinterest

ひとみ しょう

ひとみしょう

(小説家/作詞家/ANGIEシニアライター)

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