ハピネス

2014.05.05 UP

何ををすれば幸せになれるか?よりも何をしない事が幸せなのか?

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あいかわらず人々はガツガツとしあわせになろうとしている……というのは、「唯幻論」で有名な心理学者・岸田秀氏の言葉で、たいてい「すべてのことは幻想に過ぎないのだから、そうガツガツすることもない」という文章でオチます。

 

親とうまくいかなかった子ども時代に端を発する「じぶんのこころの問題」の救済にと、氏は心理学を学び始め、「唯幻論」を唱えるに至り、ぼくが記憶している限りでは80~90年代にすごく著書がヒットした学者さんです。

 

この『ANGIE』は、しあわせをコンセプトとしているので、ときどき編集会議のなかで雑談をしていると「ひとみさんは、しあわせですか?」と聞かれます。わりとというかとても幅の広い質問をしてくるよなあと、なかば呆れるものの、会議もうわの空で「オレはしあわせなんだろうか?」と真剣に考えたり……。

 

しあわせかどうかという問いに答えるならば「まあまあしあわせなほう」だというのが答え。それはぼくが「やらないこと」を決めているからだと思います。

サラリーマンのように満員電車に乗らない。たとえばこういうことをじぶんのなかで決めています。だからよほどのことがない限り、朝イチの打ち合わせは予定に入れない。

どうしても朝の通勤時間に電車に乗らないといけない用事がある場合は、すいている下りの電車で行ける場所であれば、予定を入れます。

 

あるいは、じぶんの事務所は、都心に持たないという決め事もしています。コーヒーを飲みたいときに、缶コーヒーを買わなくてすむ仕事の環境とか、お腹が減ったときに食べたいものをじぶんで作って食べる環境で仕事をしたいから、いわゆる「雑居ビルの事務所」は持たない。

 

なにをすればしあわせになるのか? ということや、どうすればしあわせになるのか? というようなことを、人は考えがちだけど、なにをしないことがしあわせなのか? を考えたほうがいいよな……というのが、ぼくのしあわせに関する基本的な考え方です。

満員電車にも乗らず、都心に事務所を構えず……という選択は、サラリーマン時代は望むべくもなかった。恵まれた自由業の戯言と言われたらそれまでだろうと思います。

 

そう思えば、今は今でしあわせですという答えしか浮かんでこない。

 

Photo by Pinterest

ひとみ しょう

ひとみしょう

(小説家/作詞家/ANGIEシニアライター)

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