ハピネス

2013.07.28 UP

35歳・女性の「本当のわたし」はどこに存在するのか?

LINEで送る
Share on Facebook

L02

多くの女性を取材していて感じるのは、現在20歳くらいの女性は「本当のわたし」という言葉をさほど使わないものの、35歳くらいの女性は「本当のわたしを探している」という不思議さです。

 

もっとも15~20年くらい前に「本当のわたし」を見つける教材や「自信をつける」教材などが売られていたので(50万円くらいしたのに、かなりバカ売れしてヒットしたと記憶している)、その頃、20歳くらいであった女性(つまり現在の35~40歳くらいの女性)は、今でも「本当のわたしがどこかにいる」という思考回路になっているのかもしれません。

 

今回はこのへんのことについて見ていこうと思います。

 

 

そもそも「本当のわたし」を探すプログラム(教材)は、アメリカから日本に入ってきました。ベトナム帰還兵が混乱しきっているなか、兵隊さんに向けてアメリカで専門的なカウンセリングが行われていたのです。

で、80年代に入って、徐々にバブル景気に沸く日本にその「オイシイ部分だけ」が入ってきて、それが「自信をつける」教材であったり「じぶんを好きになる」教材であったりしました。

 

バブルの頃って、努力すればどんなものでも手に入るという、今から考えると、ちょっと病的と思えるほどの「ポジティブシンキング」が世間にあったので、こういう「雰囲気」を利用して、教材は飛ぶように売れていました。

 

その頃は、いまのようにインターネットなどない時代でしたから、「バイブル商法」で教材は売られました。つまり本屋さんに「じぶんを好きになる本」が並び、その本には問い合わせのハガキが挟まっており、ハガキを送ると「本には書いていない情報を教えます」となっており、ハガキを送ったら最後。嵐のように教材セールスの電話がかかってくる(で、ローンを組まされる)ということです。

 

要するに、その当時、本当のじぶんを探す教材を買ってしまった人は、教材のローンを返済する「みじめなわたし」を発見したものの、理想とする「本当のわたし」を見つけた人は少なかったのではないか、ということです。

 

「本当のわたし」とは、いま、このエッセイを読んでいるあなたが「本当のわたし」であり、「わたし」は他にたくさんいるわけではない。

 

よって掲題の答えは、このエッセイを読んでいるあなた=いまそこに存在している、というものです。夢がない結論かもしれませんが、これがウソのないホントの答えでしょう。

いまのじぶんをどうすれば好きになれるのか? については別の項でおはなしします。

ひとみ しょう

ひとみしょう

(小説家/作詞家/ANGIEシニアライター)

≫このライターの記事を読む

LINEで送る
Share on Facebook

アプリで、ANGIEがもっと快適に。

  • お気に入り機能で便利に読める
  • プロライターによる最新情報が充実!
ページの先頭へ