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2014.05.06 UP

税金が葬式に使われる?「世界の税金の使い方」

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4月から消費税が8%にあがりましたね。来年10月には10%の引き上げも検討されているそうですが、段階的とはいえ消費税が上がるのはうれしい話ではありません。

消費税収は社会保障にしか使わない」と首相はおっしゃっています。これまでの政治不信を払拭するためにも、ぜひ実行していただきたいですね。

 

消費税ゼロ、インドネシアの実態とは?

私が住むインドネシアでは、消費税どころか税制度自体がしっかり整っていないという印象です。

消費税もなければ、所得税もあいまい。そのため国民が税のことを考えること自体が、非常に少ないんですね。

 

何かを国に頼ろうという発想も出にくいと感じます。

たとえばバリ島では道路がしっかり舗装されていないところが多く、さらに舗装状態もよくないので、道のいたるところが陥没していて非常に危険です。

しかし道の補修を県や国に申告しても、対応は数ヶ月から数年先というありさま。

 

また無料で診療を受けられる病院には常に患者があふれていて、入院するために数ヶ月待ちなんてこともザラです(緊急時を除きます)。

 

一方、私立の病院では月収の数倍から数十倍もの診察費やら入院費がかかるため、誰もが受診できるわけではありません。

まさに「命は金で買える」を地で行っています。

 

葬式まで管理する、バリ島の自治がすごい

その代わりというのは変ですが、バリ島の自治制度はとても発展していることで有名です。インドネシア国内でも一目おかれているほど。

 

バリ人は必ずバンジャールという村組織に属しています。バンジャールは強い自治権を持っていて、祭礼はもちろん、村の中のインフラの整備なども手がけます。

 

そして村人はバンジャールに税金を納めています。

もし税金を納めないと、バンジャールから追放されてしまいます。近所の付き合いが薄くなってきた日本では、別にどうってことないとお思いでしょう。

しかしバリではバンジャールから追放されると、とても困ることがあります。それはお墓の問題です。

 

バリ島では人が亡くなると、火葬して海に流すので基本的にはお墓はいりません。

ただ葬儀には費用と労力がかかるので、数年に一度の村の合同葬まで待つという家庭がほとんど。それまでの間、一時的に遺体をバンジャールのお墓に土葬します。

 

バンジャールに属していないと、この遺体を土葬する場所を貸してもらうことができません。もちろん合同葬にも参加させてもらえません。「この遺体、どうすんねん」って話です。

葬儀屋さんに依頼すれば、滞りなく式も火葬も執り行われる日本とは大きく違いますね。

 

人の幸せは経済発展の次?

インドネシアはこれから経済が大きく伸びるといわれています。実際、ニュースなどでも注目の投資国として名前があがる機会がここ数年でグッと増えました。

 

しかし国の整備が整うのは、まだまだこれからという印象。

高度経済成長期に東京の空が曇っていたように、中国の大気汚染が今ものすごいことになっているように、経済発展した後に色々なことが整備されていくのでしょう。

何をおいても、まずは経済発展!

 

だから税金が、経済や国際競争のためにいつの間にか使われることに対して私が異議をとなえても、「日本だってそうだったでしょう?」と言われておわりです。

 

日本は経済が不調とはいえ、世界の中では豊かな国。だからこそ人のために、もっと税金が使われて良いのではと思ってしまいます。

日本を離れた身としては「日本では税金は、国民のためにこんな風に使われているんだよ」と胸を張って自慢したいじゃないですか。

 

葬式を税金でまかなえとは、さすがに言いませんけどね。

 

Photo by Pinterest

平 理以子

平 理以子

バリ島在住フリーライター/コラムニスト

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