ハピネス

2014.04.18 UP

100万円を祭礼に使い果たしました! 世界の青年の驚きの実態

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『24歳100万円』

こちらの写真の彼、24歳の若きバリの青年です。

彼は先日、自身の「家寺」を新しく建て直し盛大な儀式を行いました。

 

バリ島では、儀式の準備に家族や親戚総出で2ヶ月以上の時間を費やし、ようやく晴れの日を迎えます。

式の当日、ガムランの楽隊のにぎやかな音と、高僧がマントラをとなえる中、敷地のいたるところで奉納の舞や演目が催されます。バリ人にとっても、めったにない大イベント。

式に招待された村人も加えると、総勢200人を超える人たちが敷地内ところ狭しと腰を下ろし、そのすべてに賄いが施されます。それも1日ではなく数日間続くのです。

 

その総費用たるや日本円にして100万円以上。なんとこの費用すべてを、彼ひとりが負担しています。

24歳で100万円以上の貯蓄をしたことも、その全財産を祭礼のために使ったことも、ただただスゴイ! あっぱれ!

 

自分のことを振り返ってみると、24歳当時、まとまったお金があれば、服を買って、靴を買って、海外に行って、レストランで食事をして、酒を飲むことにしか使ってなかった。誰かのためにお金を使った記憶などありません。

 

それが宗教というものよ」、「信仰心が厚いからでしょ」と片付けることもできるけれど、私は宗教にあまり興味がないので、詳しいことはわからないけれど、それにしてもです。

24歳という若さで、家族と神様のために、つまりは自分の私利私欲(エゴ)以外に100万円(実際はそれ以上)を使ったことを尊敬せずにはいられません。

 

彼の倍近くの歳になった今だって、できないなぁ。100万円あったら、家のあちこちを修理して、将来のために貯金して、家族で旅行もできるし、あ、ビールも買わないと!

 

バリ島に移住当初は、宗教にかける時間もお金も無意味に思えて、ただただしんどかった。でも今は少し違う気持ちです。

私は毎日お供えをしていますが、だからって神様を信じているとか、神様にすがりたいとかいう思いは少ないのです。むしろお供えなんてくだらない派です(神様ごめんなさい)。
だからこそ感じます。毎日の葛藤の中、試されてるなーと。神様っていう大義名分がないと、自分のエゴを抑えて心身をささげるなんて、とてもできません。

 

突き詰めれば「彼だって、自分がやりたいこと、つまりはエゴのためにお金を使ったんだよ」という見方もできるでしょう。

でも目に見えない、手ごたえのないものに、時間や労力を費やすことが簡単でないことは事実です。

 

以前は、祭礼ばかりで仕事を優先しないバリの人たちにイライラしました。「だからバリ人は、いつになっても貧乏なんだよ」なんてバカにして、しきりと「日本だったらね~」と先進国にっぽん自慢をしていました。

 

「これでお金、全部なくなっちゃったよー」と、笑顔で言い放つ彼をアホな青年と思うでしょうか。

私は、とてもかなわないな思う。

 

みなさんは24歳のとき、100万円を何に使っていましたか? 誰かのために使えますか? もちろん「お布施をしましょう」なんて言う気は毛頭ないのですが。

 

Photo by  著者

平 理以子

平 理以子

バリ島在住フリーライター/コラムニスト

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