ハピネス

2014.04.11 UP

良かれ主義もなければKYもない!かっこうの移住先は?

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他人と付き合うなかで「良かれと思ってやってあげたのに」と思うこと、ありませんか?

こっちは好意でしてあげたのに、期待する反応がないと腹が立つ。逆もしかりでしょう。きっと誰かも私に、同じように不満を持っている。

 

持論ですが「良かれと思って」主義ほど面倒なものはないと思っています。そしてこの主義、日本人にとても多いと感じます。

一方バリの人たちには、この「良かれと思って」行動がとても少ない。統計をとったわけではありませんが、今のところそういう人に会っていませんから、おそらく間違っていないでしょう。

彼らは「やりたいからやる、以上!」主義なのです。

 

バリ人に「KY」は存在しません

思いやりの精神は日本人の美徳でもあるし、すばらしい気質だと思います。

でも問題なのは、思いやりのある行動は報われるべきと思いがちなことです。そして感謝の気持ちを表すことも大切だと教えられている。だから「ありがとう」がないと満足しません。

 

一方、バリでは、少し年配の方はあまり感謝の気持ちを表しません。

移住当初、お茶をだしても黙ってすすり、何も言わずに帰っていく姿にショックを受けました。せっかくお茶を出したのに空気読めよなーと思いました。

でも気づいていました。

 

私には「お茶を出してくれる親切な日本人」と思われたいという魂胆があった。古臭く言えば、恩を売ろうとしていたわけです。心からもてなしたいのなら、お茶をすすってくれたことで満足したらいいのに。

 

人々のつながりが濃いバリの社会では、助け合うことは当たり前。

一方的にどちらかが施しを受けるなんてことはありえません。良いことをすれば、自分にも戻ってくる。だから、良いことがしたいし、やりたいからやるだけ。たまに迷惑な施しを受けると、それもはっきり言っちゃう。「いらないよ」とか「おいしくない」とか。

 

だから、良かれと思ってなんて言い訳をしつつ、相手が望みもしないことで恩を着せることもなし。

そうこうして4年が過ぎて、空気を読まないこの風潮がたまらなく好きです。心地良い! 誰もその場の空気など気にしないから、KYなんて言葉ももちろん存在しません。

だって全島民がKYなんですから!

 

引きこもり率ゼロ%?

あー嫌だ嫌だ、バリなんてロクなところじゃないよ、と思うでしょうか。

じつは他でもない私こそ、そう思っていた張本人です。でも今では、こうも思うのです。

 

やりたくもないことを「良かれと思ってやってあげたのに」と恩に着せて愚痴ることと、ありがとうを言葉にしないこと、どちらが本当に無礼なのかしら、と。

そして、この島に引きこもりがないのは、良かれ主義もなければKYもないからかもしれないな、とも。

 

Photo by Pinterest

 

平 理以子

平 理以子

バリ島在住フリーライター/コラムニスト

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