ハピネス

2014.04.11 UP

お願い、痛くしないで!真夜中の侵入者 私を幸せにするアイテム

LINEで送る
Share on Facebook

fa9fd2987efde9e7c5e3b5900ed1e680

「あー、今日も終わった!」って気持ち良く眠れればいいけれど、そうもいかないところが、年を重ねたせいかもしれません。

いつも、明日はどうなるんだろうという薄~い不安があり、まぁ、今まで生きて来たんだから、どうにかなるだろう、と考えなおしながら、ベッドに入るわけです。

 

ベッドに入ったら、本を開きます。

読みかけの小説だったり、図書館で借りてきた槇村さとるさんの『一生使えるファッションノート』だったりするわけですが、「眠たくなってきた……」と思ったときに限って、足音がします。

 

足音は、リビングから聞こえてきます。

その行動はすばやく、こちらが息をひそめているあいだに、ベッドの中へと入ってくる。フッ、フッ、と息も荒い。こっちの都合などおかまいなしです。これから起こることを想像すると、胸がきゅん! となっていることなど、相手は想像もしていません。

「お願い、痛くしないで……」

そう思っているのに、左腕に爪を立ててモミモミ体操を始めだす。しつこく、モミモミをする。いい加減にせえよ、と言うまでする。

 

「くりおー、やめて!」

私は容赦なく、隣にきたくりおの両手を掴みます。

モミモミしていいから、爪を立てるのだけはやめてよね」 そう言っているのに、相変わらずモミモミをしているから、多分わかっていないんだろうな、と思います。

 

ちなみに「くりお」というのは、うちで飼っている長毛種の雑種のの名前です。最初は「クリーム」という可愛らしい名前でしたが、息子が勝手に「くりお」と名付けたので、それから「くりお」と呼んでいます。そして、右腕にはの「楓」がいます。

 

この楓は11歳半になるメスで、今から半年前に食欲がなくなり、獣医さんの所へ連れて行ったら「もう1週間はもたないでしょう」と言われ、泣きながら帰って、ペディグリーチャムの缶詰をやったら、元気になったという犬です。

 

ヤブでよかった。生き帰った」と、もう一度、泣きました。

それから楓とくりおは、缶詰とドライフード(我が家ではカリカリと呼んでいます)が半々のものを食べています。ちょっと贅沢かな、とも思いますが、これで長生きしてくれればいいか、と考え直します。

 

くりおと楓の間で目を閉じていると、いつしか夢の中へ……、というのが、しあわせを感じる瞬間です。

 

温もりがある、っていいものです。それも自分以外の温もりって、大切にしなきゃな、と思います。

しあわせなモノ、ということですけど、彼らは生きているから、「モノ」じゃないよなぁ、と思いますが、この際、いいということにしましょう。

 

そして翌朝、毛だらけになった布団カバーを洗濯機に放り込みながら、もう今夜から、あいつらと同じベッドで寝るのはやめよう、と思うのでした。

 

Photo by Pinterest

かわの ももこ
LINEで送る
Share on Facebook

アプリで、ANGIEがもっと快適に。

  • お気に入り機能で便利に読める
  • プロライターによる最新情報が充実!
ページの先頭へ