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2017.01.27 UP

女性のほうがなりやすい!?【仕事依存】に陥りやすい人と職場の特徴とは?

SNSを開いてみれば、キラキラと華やかに活躍するアノ子やコノ子の投稿が目に入ってくる……「ねえ? これって忙しいアピール?」「活躍している私を認めてほしい願望?」なんてイジワルな目で見てしまうコト、ありませんか?

逆に、「あれ? 今の私、忙しいアピールしている人かも!?」なんて心配になってしまうことも。

ただ働いているだけなのに、なぜか心が不安定になってしまう。そんなアナタは少し肩の力を抜いて1度立ち止まって息抜きしてみることが必要です。

 

女性はもともと依存しやすい傾向がある!?

「意外と真面目なんだね」「優しいから抱え込んじゃう傾向があるよね」「責任感が強い頑張り屋さんだよね」そんな風に言われたことはありませんか? 「あるある!」と思ったアナタは要注意。もしかしたら“依存になりやすい性格”かもしれません。

依存になりやすい性格の人は、そうではない場合に比べ、短期間で依存傾向が高くなってしまいます。一度、深刻な依存症に陥ってしまうと正常な状態に戻るまで大変です!

実はもともと、男性よりも女性の方が不安な気分になりやすい生き物。仕事依存は男性も女性もなるものですが、私は女性の方が危険だと思っています。

なぜ女性の方が不安感が強いかと言うと、それは脳の作りに原因があります。右脳と左脳の間には左右をつなぐ脳梁(のうりょう)があり、女性の方が1.3~1.5倍くらい太くなっています。そのため、右脳と左脳の連携が優れており、マルチタスクで集中力が分散しやすいと言われています

例えば、仕事で事務作業をしていても、急に「昨日、彼が電話するって言ったのにくれなかった」と仕事に関係のない怒りが沸いてくることがあるのはこのせい。
女性ももちろん集中するときは集中します。しかし、ふとしたときに脳が他のものに反応して過去の心配ごとが誘発されてしまうのは女性特有。
そして、この特徴により、女性の方が不安を抱えやすいと言われています。不安感が高いとその気持ちを、何かに依存することで紛らわせるケースが多いため、依存症になりやすいのです。

逆に男性は、仕事のときは仕事だけとひとつのことに集中しやすい傾向があります。つまり、デートのときに「明日電話するね」と言っていたのに、いざ仕事をはじめるとすっかり忘れてしまう……なんて言うのは脳の仕組みのせいなのです。

男性よりも頑張らなきゃ!とバリバリ働くタイプも危険!

また、男女雇用均等法が施行されてずいぶん経ちますが、いまだに女性の管理職は少ないのが現実。現在、役職についていたり、子どものがいてもバリバリ働いていたりと、仕事熱心で責任感が強く、仕事を人に任せるのが苦手な女性は注意した方がいいでしょう。

特に、プロジェクトを引っ張っていく立場にある仕事のできる女性は、「部下に任せるよりも自分でやってしまった方が早い」「最終的には自分がチェックして完璧にしなければ!」と仕事を自分1人で抱え込むことがよくあります。

また部下から「ここがよくわからないです」と言われると、優しさからか代わりに全て処理してしまう…このような状況だと部下は育ちません。多少、無責任なようでも、1回手を離してやらせてみる、失敗しても任せきってみる、そういう姿勢も時には必要ですよ。

……とここまで読んで、「あ、私かも!?」「ギクッ、当てはまる」と思った方は、ぜひ次のチェックシートを参考にしてみてくださいね。

<仕事依存になりやすいタイプ>

・不安感が高い

・自信がない

・趣味がない

・自宅と職場を往復する日々

・孤独感があり、常に満たされない気持ちを抱えている

・完璧主義でミスが許せない

・責任感が強い

・人に任せられず自分で全部やろうとしてしまう

・競争心が強い

・真面目

・ちょっとしたことでも考え込みやすい

・人に相談しないで悩みを抱え込んでしまう

・上手に断れない

 

責任感が強い、競争心が強いという項目は仕事依存に陥りやすい人の特徴のひとつ。また、性格だけではなく、依存傾向が高まりやすい職業や職場も存在します。
もともと性格的に依存傾向が高い上に、更に職業や職場も依存を後押ししてしまう環境だとしたら……よっぽどの注意が必要ですよ!

 

<なりやすい職業&職場>

・営業職

・固定給がない、または少なく歩合給部分が大半

・締め切りや何かの期限に追われる仕事

・上司の言うことは絶対で自分の意見がとおりにくいなど、古い体質の会社

・自由度が少なく、自分なりやりがいを感じにくい環境

・定時や定休がきちんと決まっておらず、プライベートと分けにくい(フリーランス、金融関係、IT、不動産などに多い傾向があります)

・責任の範囲が広く休みの日やアフター5も常に携帯を気にしなければならない

・人気商売で見捨てられ不安が強い(タレントや芸人など芸能人に多い)

・趣味や好きなことが仕事になっていて、常に仕事のことが頭から離れない(クリエイティブな職業の人に多い傾向)

 

いかがでしょうか? 現代の職業は、依存傾向が高まりやすいものが多いと感じた方も少なくないと思います。
次回は、実際にあったケースを紹介しながら、この仕事依存に陥りやすい性格や環境について更に掘り下げていきます。

山名裕子

メンタルオフィス「やまなmental care office」代表臨床心理士。

大学にて心理療法の心得と技術を学び、2013年に臨床心理士の資格を取得する。主に認知行動療法によってカウンセリングをすすめ、心の専門家としてメディア出演をはじめ幅広く活動中。

nakayama

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