ハピネス

2016.10.31 UP

納得感が幸福感。考え抜くと見えてくる【Dear my 30′s 大塚久美子さん】

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「30代ってもっと大人で、スマートになんでもこなせると思っていた」
と、まだまだ悩み多き30代を過ごしているあなたへ。
人生のちょっと先輩である40代の輝く女性たちに、40代になって初めて見える“30代だった頃の私”そして“30代だった私に贈る言葉”を語ってもらいます。

シリーズ第2回は大塚家具代表取締役の大塚久美子さん
20代で大塚家具の取締役になり、30代中盤でセミリタイア、その後コンサルティング会社を起業され、40代に入ったときに今度は社長として大塚家具に戻られました。
「がむしゃらに走っていた」という20代後半から30代前半、そこから1年間の休養、そして起業と、激動とも言える30代は大塚社長にとってどのような時間だったのでしょうか。

30代はそれまでの蓄積を使う時代

さまざまな可能性に向けて、自分の置かれている状況をより良くする挑戦をすることによって学びを続けてきた20代を経て、30代はその蓄積をどう使っていくかを考えていました。過去の経験や知識があると無いとでは自分でやれることが変わってきます。そういう意味では、比較的若いうちにいろいろな経験をさせてもらったことはプラスになっていました。もちろんプラスになるように努力もしていましたが。

プレッシャーはポジティブに変換

取締役としてのプレッシャーというより責任を感じる中で、それを『(責任が重くて)どうしよう』と捉えるか、『やらなきゃいけない、やっていこう』と捉えるかで、動き方が変わってきますよね。もともとネガティブに物事を考えてしまう質なので、ポジティブに考える努力をしていました。どうすれば与えられた責任を全うできるか。何を学ばなければならないかを考えながら。

ポジティブになりきれなかった休養時代

がむしゃらに仕事をした時期を経て、30代半ばにセミリタイアという形で会社を離れました。その時点では自分の身の回りを整理できていませんでしたし、20代後半から30代前半というキャリアのなかで大事な時期が実り多き時期だったと評価していいものかどうかわかっていませんでした。結果的に休養は1年ほどでしたけれど、会社を離れた時点では、休養するのか仕事をするのかさえ見えていませんでした。とってもネガティブな状態だったと思います。

考えるよりまず一歩を踏み出す

30代って気力・体力ともに20代に比べて確実に落ちているので、ネガティブにくよくよしている時間が勿体無いし、前を向かなきゃと思ったんです。そんな時、友人から『何か新しいことを始めたら?』と言われました。整理してから始めるより、始めることによって整理できることもある。とにかく踏み出すことをせずに、考えるばかりで時間を過ごすと考えがループして、何も進まないと。確かに、何かを始めるとなると方向性は決まります。その方向性との関係性を考えることで過去のことが整理できるし、整理するための道筋もできるのではないかと思えました。

やっと評価できた自分の10年間

『とにかく何かを始めよう』と決めた時に、過去10年間で私がやってきたことで何ができるだろう?と考えました。その時見えてきたことに対して『10年間やってきたことと直接的な延長線上では自分をあまり評価できなかったけれど、見方を変えるとなんだかんだ蓄積があったな』と思えたんです。

加えて、会社を離れてなんの肩書きも無くなった時、仕事を一緒にしていた人々や、お付き合いいただいていた人の中でも、私を評価してくれたり、心配してくれたり、助けてくれた方もいらして、『意外とこの10年得られたものがたくさんあったのだなぁ』と気付かされました。

正しいかどうかなんて事前にはわからない

起業し、新しいことに踏み出した時点で、会社で働いた10年や休養していた1年に意味が出てきたんです。意味って、初めからあるわけではなく後から自分でつけるものなんですね。正しい判断をしようとか、正しい結論を出そうとしてしまいますが、多分それは事前にはわからないし、正しいかどうかを先に決める必要はないと思います。行動する時は正しいと思っていますが、結果がそうとは限りません。そのことを評価するのはあくまで後々の自分なので。むしろ、前に向かい意志を持って何かをなすことで、過去には意味が生まれてきます。人間万事塞翁馬といいますが、良くない経験だと思っていたことが、後から良い経験だったと評価が変わることはあると思います。

未知の世界との出会いが視点を変える

立ち止まった時に通った大学院も、私に新しい視点をくれました。卒業するまでに8年かかったんですけど(笑)。仕事をしていた10年はアウトプットの連続だったので、インプットをしたかったんです。もちろんそれまでの“学び”というインプットの蓄積もあり、そこに何を加えればいいかと考え、現場で必要性を感じていた法律を学びに行きました。まったく未知の世界でしたし、違うものを見せてくれる期待がありました。もともと好奇心旺盛で知りたい欲求は強いほうなので、一石二鳥でしたね。実際に、カルチャーショックを受けるくらい、それまでとは違う世界で、新しいものが見えました。それまでの経験などと繋がってはいるものの、方向が違うものを意識的にインプットすることの大切さがわかりました。

考えに考え、考え抜く。納得感が幸福感

30代って、自分の進む道がそれまでのがむしゃらな10年の延長でいいのか?と悩む時期だと思うんです。その時に「これまで通りがいい」か「新しいものが見えてよかった」か、結論は人それぞれだと思いますが、少し違った角度で見ることは必要だと思います。結局同じ道を選んだとしても、納得感が違います

私も立ち止まった時にいろいろなことを考えました。仕事のことだけでなく、結婚・出産などのライフプランも含めて『どうしようか』と。結局それまでの延長線上に落ち着いたのですが、その時にさんざん考えた上で出した結論なので納得感があります。納得感は幸せ感に繋がっていくと思います。

自分が何をしたいのか、どうありたいのかを考え抜いたら、あとはそれが正しいかどうかを先に決めるのではなく、まず踏み出してみること。

そうすれば納得感に満ちた幸福な30代、ひいてはそれ以降の人生が送れる

大塚社長からはそんなメッセージをいただきました。

強い女性のイメージがある大塚社長。その裏にはネガティブになりながらも考えに考え、ご自分を認めながら進んできた道があったのですね。

 

大倉奈津子

大倉奈津子

音楽雑誌、求人誌、ビジネス誌などの編集、日本語教師を経て、ANGIE編集部へ。自身のソロライフ経験が誰かのお役に立てると信じているワーママ編集者です。

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