ハピネス

2016.10.21 UP

女子力依存は外見だけじゃない!「内面の磨きすぎ」が引き起こす対人関係の落とし穴

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前回までは、外面的な女子力磨きの依存について書いてきました。

女子力磨きには内面的なものもあります。内面を高めるのはイイコトじゃないの? と思うかもしれませんが、それにもやはり“程度”というものがあります。

何事も適度が一番。……というワケで、今回は内面の女子力依存について解説していきたいと思います。

 

頑張っている自分が好き……その女子力磨きは間違ってます!

専業主婦が多かった日本ですが、平成9年頃から夫婦共働きの世帯が専業主婦の世帯を上回るようになり、今では約6割が共働きで3割が専業主婦世帯となっています。しかし専業主婦といっても今時はとても活発で、ママサークルに入っていたり、ボランティア活動をしていたりと、「家にずっといる」人は少数派でしょう。

過去には女性たちが限られたコミュニティで過ごしてきた時代もありましたが、今の女性は外に出て活躍するのがあたりまえ。それにともなって、コミュニケーション力を高めたり、心理学を勉強したりと内面を磨く人も増えてきました

最近ではアドラー心理学が大ブーム。いかに心を安定させ幸せを実感できるかという部分に重点を置くこの心理学は、女子力とも多いに関係があり、女性たちの間で人気があったように見受けられます。ほかにも、名言集や自己啓発系の書籍なども定番人気です。

内面を磨くことは決して悪いことではありませんが、「磨いている自分が好き」という人も中にはいます。よくあるのが、ブログをつけている女性たち。食材にこだわった料理を紹介していたり、凝ったお弁当などを作ったりしていて、それをアピールするかのごとくブログに綴っている様子は、少々方向性を間違えている方もいるように思います。オーガニックなどにこだわっている人の中は、もはや“執着”の域に入っていることもあります。ここまでくると「それしか頭にない」という状態。

例えばキャラ弁であれば「次に何を作ろう」「もっとすごいのを作らなきゃ」ということに捉われてしまい、本来の子育てがおろそかになってしまうところまでいっている方もいるのではないでしょうか。

すごいっていわれたい、えらいねって褒められたい……と必死になってしまうのは、頑張っている自分が好きな状態。その女子力磨きは間違っています!

 

対人関係を悪くしてしまうほどの自分磨きは弊害だけ!

内面を磨くというと、まず思いつくのが自己啓発でしょう。実はこの自己啓発により弊害がおきることもあります。よくあるのが、配偶者に「あなたもこうしてよ」と強制するようになるケース。「これが正しい」「こうあるべき」と自己啓発で学んだ自分が正しいと思いすぎるがあまり、他人の価値観を受け入れられなくなってしまう。そして、「あなたは間違っている! これが正解だから改めるべき」と他人を批判してしまい、結果的にトラブルとなってしまうのです。また、「この本にこう書いてあったからこれが正しい。他のやり方はしない」と頑なになるあまり、臨機応変に対応できなくなってしまうこともあります。

言葉は人生に大きな影響をあたえるため、とても大事な要素ではあるのですが、個人個人によって「あう・あわない」があるもの。その言葉が自分や生活に溶け込むかどうかは立場によって違います。例えば、「感謝」や「ありがとう」はひとつのキーワードとしてよくあげられますが、感謝にこだわりすぎて「ありがとうっていってくれない」とスネてしまったり、「この人はありがとうすらいわないからダメな人だ」という偏った判断をくだしてしまったりするのは、よくありません。こういったものは自己啓発だけでなく、風水や占いによっても起こりえます。

恋愛も仕事も全部占い師に聞くようになり、引っ越しも占い師に聞かないと引っ越せないなど、自分で判断をできなくなってしまう……という方は、私のカウンセリングに来るクライアントさんにも多くいます。すべてに対して風水や占いに頼るようになってくると、配偶者が「風水なんて鬱陶しい!」と思っていることもしばしばあり、もはや日常に支障をきたしているといってもよい程度でしょう。

自分の常識は疑うべきであり、自分の普通やあたりまえは人によって違うと思っているくらいのほうが人間関係をスムーズにしてくれます

依存せず趣味程度に楽しむことが大切です。1つの考えやハマっているものに偏らないように視野を広げていろいろな要素を取り入れていくという姿勢をもつことで、人間関係のヒビを防ぐことができるでしょう。

そしてもうひとつ、キーワードとしてもっていただきたいのが“配慮”です。

配慮の虜は、「おもんぱかる」とも読み、相手のことを思うという意味があります。相手を思いやる心を、いろいろな人に配ることを“配慮”といいます。配慮できなくなったら、女子力もおしまい! それを忘れずに内面の女子力磨きをしてくださいね。

 

山名裕子

メンタルオフィス「やまなmental care office」代表臨床心理士。

大学にて心理療法の心得と技術を学び、2013年に臨床心理士の資格を取得する。主に認知行動療法によってカウンセリングをすすめ、心の専門家としてメディア出演をはじめ幅広く活動中。

nakayama
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