ハピネス

2014.03.07 UP

〜時間旅行はお好き?〜 私を幸せにするアイテム

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(Photo by Pinterest)

じぶんでもまったく予期していなかった人生の変化があります。もっともっと歳を重ねたときに「予期していなかったけど、医者に高血糖だと言われた」という残念なこともあれば、ちょっとばかりうれしいこともあります。

以前、京都のとあるお寺で偶然しゃべった人は「40歳を過ぎたら、なぜか神社仏閣に興味が湧いてきて」と照れ笑いしつつ、でもどことなくうれしそうでした。

 

有田焼の「桜の形が浮かび上がる器シリーズ」も、そういうよろこびを教えてくれる逸品です。

コーヒーなど、1,000円くらいのマグカップで飲むといい。若い頃はそう思っていましたが、どういうわけか、40歳近くになると「お茶の型」ならぬ「コーヒーの型」や「作法」に気が行くようになる。

これを「老けたな」と思うこともあるものの、どことなく「ちゃんと歳をとっている感じ」がして、ちょっとばかりうれしくなる。

 

もっとも先人は「仏像は彫るものではなく、石に埋まっている仏像を取り出すのだ」と言ったそうです。つまり、もともと石の中に仏像があって、それを「出す」作業をしているわけで、みずからの創作によって仏像を作っているわけではないということ。

そう考えたら、もともと「ちゃんとしたことをしたい」という願望が、ぼくのこころの中にあって、その想いが40を前に表面化してきたとも言えるわけで、うれしがっているのもどうかなと思ったりもします。

 

ひとは3歳までに、人生において必要なすべてを学ぶと、世間では言われているようですが、3歳までに桜を眺めながら「きちんとしたこと」を親に教わったような、教わらなかったような……。

 

有田焼の「桜の形が浮かび上がる器シリーズ」のカップ&ソーサーは、そのもの自体も秀逸ながら、記憶の遥か彼方に陽炎のように揺れている幼いときのじぶんに思いを馳せさせてくれる時間旅行への入口でもあります。

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 (Photo by 大樽陶山堂

ひとみ しょう

ひとみしょう

(小説家/作詞家/ANGIEシニアライター)

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