ハピネス

2014.03.09 UP

完璧を目指さない幸せについて ~ザッカーバーグの幸せ観~

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『写真送ります』『バリ人の幸せ観~ザッカー・バーグが名言吐く前からやってましたけど。バリ人の完璧を目指さない幸せ』

完璧を目指すよりまず終わらせろ」。フェイスブックの若き創始者マーク・ザッカーバーグの名言ですね。

この言葉に、はっとされた人も多いと思います。とくに私たち日本人は、最後までやりきる、完璧を目指すことを美徳として叩き込まれてきましたから。

8割くらいの完成度で提出なんてあり得ない。いつも100%満足な仕上がりにしなければ。その結果、仕事がどんどん遅くなっていく……、そんな経験をした人は少なくないと思います。

 

実際、自分ひとりで完璧を目指していたら、終わらせること自体が難しいわけで、時間をかけたからといって完璧なものが仕上がる保障はありません。

むしろ時間をかけたわりには、コレかよって結果が多い。ひとりの能力には限界があるから、終わらせたものをたたき台にして、他人様の知恵を借りてより完成度を高めてもらえば良い。

さすが世界のザッカーバーグ様、若いのに良いこと言うなーと思っていました。

でもその100年くらい前からこれを実践している民族がいました。バリ人です。

完璧なんて目指さない、バリ人の教え

バリ島に移住して4年がたちました。バリの家に嫁いだ私の仕事のひとつに「お供え物」があります。さすが神々の棲む島といわれるだけのことはあって、毎日、朝夕30~60箇所のお供えをしています。面倒くさっ!

移住当初は、毎日お供え物をいちから作っていました。全てを完璧にしなければと、頑なに時間をかけて作り、また時間をかけてお供えするという日々に、かなりストレスがたまりました。

中でも半年に一度やってくるガルンガンという祭礼は、数百個のお供えを作り、祭礼当日は早朝から近所の寺院など数十箇所を巡って参拝します。

あるとき、お向かいさんが、寺に向かおうとお供えを抱えて、バイクで出発した途端に転倒しました。せっかく作ったお供えは道に散らばって、もう使い物になりません。

 

さてクイズです。みなさんだったら、このときどうしますか?

もう一度、作り直すって人が多いのでは? だって作らなかったら、寺まわりができなくなりますからね。私もそう思いました。

でもバリの人たちは、作り直したりしません。そして寺めぐりも諦めます。

 

神様も頑張って作ったことは見てるでしょう」ですって。残ったお供えから、使えそうなものをいくつか持って、簡易に参拝を済ませて終了。まさに完璧は目指さず、終わらせた祭礼。

もちろんザッカーバーグの完璧を目指さない精神とは違います。しかし自分の力を知って最善を尽くし、その後は休んじゃう、ってこの発想は、とても新鮮でした。

その日の仕事、その日のうちに。

日本での私は、自分の限界はこんなもんじゃない、もっと完璧に近づけるはずと、いつも何かに追われるように生活をしていました。

しかし今、そんな切迫感はありません。頑張らないこととも違う、自分の力を知ること。そして自分の力が及ばないことは、誰かに頼る。だからお供え作りは諦めて、買うことにしています。

 

「言うは易し、行うは難し」ですが、バリ人のストレスの少ない生き方を見ていると、完璧を求めすぎてその日が終わらないなんて生活は、良いとは思えなくなってきます。

だからこの原稿も、完璧じゃないけど入稿してしまって、あとはANGIEの敏腕編集長さまに頼ろうと思います。

はいはい、それは違いますけどね。でもね、完璧じゃなくても良くないですか、その案件。

 

Photo by 著者

平 理以子

平 理以子

バリ島在住フリーライター/コラムニスト

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