ハピネス

2014.02.28 UP

「高齢出産」のリスクを背負ってでも「不妊治療」と闘う女性たち

LINEで送る
Share on Facebook

高齢出産のイメージ画像

35才以上で出産をすることを“高齢出産”といい、50才以降の出産を“超高齢出産”と呼ぶそうです。

厚生労働省の調査では、2000年には11.9%だった高齢出産の割合が、2011年には24.7%に増えたそうです。高齢出産が、いま日本でちゃくちゃくと茎をのばし、葉を広げようとしています。

私の周りにも、高齢出産というリスクを背負ってでも、不妊治療と闘っている友人が何人かいるんですよね……。彼女たちの「闘い」は、何年もつづいているのです。

 

1:経済的なたたかい~高齢出産とリスク~

その闘いはまず、不妊治療で権威ある病院を選ぶところから始まります。

新幹線をつかってまで、通っている人もいます。毎回、財布の中には数十万円の現金を用意しますが、あっという間に消えていきます。経済的な余裕がないと、治療は続けられません。

 

2:治療薬の副作用~高齢出産とリスク~

排卵誘発剤などの内服薬や、注射といった投与の副作用は、頭痛、腹痛、吐き気、眠気、むくみなどを引き起こします。仕事をつづけることはできませんし、家事もままならない状態になります。

赤ちゃんを迎えるためには健康な身体が必要ですが、体調の悪い状況が常に続いてしまいます。気分転換にランチに誘ったりもしてみますが、直前になって「具合が悪くて行けません。ゴメンね」というメールが来ることがあります。耐えて頑張れ! と応援するしかできません。

 

3:期待と落胆~高齢出産とリスク~

男性の精液を女性の子宮内に注入する「人工授精」、体の外で精子と卵子を受精させ、受精卵を子宮内に戻す「体外受精」、精子の数が少ない場合には、ひとつの卵にひとつの精子を直接注入して受精させる「顕微授精」という段階があるそうです。採取した受精卵を、凍結保存して、体内に戻します。

 

妊娠を期待して待つのですが、生理が来たときの落胆は大きいです。これが、1~2回目だったらまだ心に余裕はあるでしょうが、何年も治療を続けていると、あまり期待しない方が傷つかなくて済むと思うようになります。妊娠しても、“不育症”といって、子宮内で胎児が育たず、流産することがあります。

妊娠した時点で母親の気持ちになってしまうので、これは、生理が来ることとは比べものにならないくらい、とても辛く悲しい別れなのです。

 

4:後ろめたさ~高齢出産とリスク~

なかなか孫の顔を見せてあげられないと思うと、義父母や親戚への後ろめたさが募ってきます。ご主人は奥さんを支え、いっしょに病院での検査もしてくれました。しかし、体調不良と精神バランスが崩れ、夫婦ケンカが絶えなくなり、結局、離婚してしまった友人がいます。

子どもを諦めて、夫婦ふたりで楽しむ時間を作ればよかったと、昔を振り返って話してくれました。

 

5:タイムリミットが迫ってくる~高齢出産とリスク~

若いころは、女性は誰でも妊娠できて、何人欲しいか、何才離して産もうか、家族計画ができるのが当たり前だと思っていました。私にも、母親になれる機会はありましたが、残念ながら、その夢はまだ叶っていません。

子どもがすごく欲しいと思う時期と、そうでもない時期と、波がありました。その欲しいときの波とタイミングって合わないものなのです。

 

30代のころ、「子どもがいないと、自由でいいわね」という人に腹が立ちました。自由に寂しさは必ずついてくるのですから。子どものいる人を羨み、子どもがいないと女性として未熟なのではないかと、劣等感に苛まれ、落ち込むこともありました。

 

今年43才になる私に、タイムリミットは迫っています。もし、子どもに恵まれなかったとしても、受け止める覚悟はできているし、子どもがいる人に対して、ネガティブな感情はなくなりました。他の人が子育てをしている時間を、私の場合は、仕事でできるだけ多くの子ども達のために使いなさいと、天命を下されているのかもしれないと思うようになったのです。

でも、高齢出産になろうとも、不妊治療を続ける友人たちを思うと、まだ諦めてはいけない気持ちになります。

 

6:デメリットだけじゃない~高齢出産とリスク~

体力を考えると、高齢での出産は避けたいですね。40才を過ぎると、本当に体力は衰えます! 長時間の陣痛、出産、子育て、家事、さらに仕事を続けたいと思うのなら、体力がある早いうちに産む方がよいでしょう。卵子だって、老化するのです。若い方が着床しやすく、リスクは少ないといいます。

でも、精神面では、高齢出産にはメリットがあります。社会経験が豊富でたくましくなった30代以降は、ゆとりを持って子育てができるかもしれません。

 

欲しいと思ったときに、不妊治療が必要になったら、色々な問題を乗り越えなければなりません。

そのうち……って思っている人、30代はあっという間ですよ!

 

Photo by Pinterest

藤田 みよこ

藤田 みよこ

(Eggコミュニケーション代表/講師)

≫このライターの記事を読む

LINEで送る
Share on Facebook

アプリで、ANGIEがもっと快適に。

  • お気に入り機能で便利に読める
  • プロライターによる最新情報が充実!
ページの先頭へ