ハピネス

2014.01.14 UP

「美しい女性の所作」 カッコつけてないけど、カッコいい女性

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この頃は気が向いたら花をいけることがあります。昨日はノカンゾウをいけました。ノカンゾウとはユリ科の花で、葉は細長く弓状に曲がって垂れていて、花びらは橙色とエルメスのオレンジの中間みたいな色をしています……と書いても、わからない人にはわからないし、興味がない人には興味がないことと思います。要するにユリのオレンジのヤツ。花。

ノカンゾウは6枚の花びらを持っていて、花が咲くと6枚の花弁が等間隔で開き、それがなぜかとても美しい。シャネルにしろエルメスにしろ、フェラガモにしろ、海外の老舗高級ブランドは、自然のものをモチーフに洋服やカバン、小物などをデザインしていると言われます。フェラガモと言えば「ああ、あの象さんのヤツね」と言う人がいるように。

 

花だけではなく鳥だって美しい。ここのところ、なぜかベランダにオナガが来るけれど、あのボディの白と黒の配色の妙は、とても人が作れないと思う。洋服で白と黒をうまくバランスよく着こなそうと思っても、どことなく黒の面積が多くなってイヤだとか、白が多くなってホスティになってしまうとか、人のセンスがオナガを超えることは少ない。

 

自然のものは、必要十分な機能として等間隔に6等分であったり、絶妙な加減で白と黒が並んでいたりするわけで、カッコつけているわけではない。あなたのまわりの「カッコつけてないけど、カッコいい女性」。誰でっしゃろ? あなたのことか?

そういう女性は、やるべきことを普通にやっているに過ぎなかったりする。よく先輩が「普通に仕事をしてくれたらいいのよ、普通に。わかる?」と、イヤミたっぷりに若造に説教するときの「普通」とは、「当たり前のことを当たり前にやってよね。わかるよね?」ということで、それと同じ。やるべきことを「普通」にやっているから、カッコいい。

 

要するに若いうちって、無駄なことをやりたがるんですよね。でもそれは、じぶんが歳をとらないとわからない。なにが無駄なのか、無駄があるとなぜ「汚く」見えるのか?

でもそれがわかってしまうと、「ああ、私も歳をとったなあ」とちょっとガッカリします。

先日、表参道を歩いていたら、前から歩いてくる若い人たちの歩き方が、どことなく汚いなあと思い(別になにが悪いということでもないのだけれど)、なんでもないものを見て「汚い」と思ったじぶんがすごくショックでした。今年39になります。

 

photo by Pinterest

ひとみ しょう

ひとみしょう

(小説家/作詞家/ANGIEシニアライター)

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