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2014.07.12 UP

男子は絶対読まないで!『暗黒女子』女は皆、想像以上に真っ黒だ

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男子は男子の間だけにしか理解できない世界観を持つように、女子も女子の間だけにしか伝わらない世界を持っているように思います。

女子の場合、傍目から見るとその様は美しく思えるかもしれません。ファッションに甘いスイーツ、恋の話や美容の情報交換。女子高生が制服を着て、そんなことを仲良しグループで語っている放課後の光景に出くわすと、それは美しくて、可愛らしいものに思えるに違いありません。

 

でもそこでは本当に見た目通りのことが行われているのでしょうか? 一見はかなげで可愛らしい、繊細で折れそうな女子は、頭の中まで可愛いのでしょうか?

女子は皆、小さなことで競争する日々を送っているし、誰もが少しでも優位に立ちたい、主役になりたいと企んでいたりするし、ちょっとした言動で相手に激しい悪意を抱かせてしまい、それが思わぬ結果を呼び寄せることもあります。女の勘は鋭いし、人の本性を見抜くスピードも、恐らく男子よりケタ違いに速い。

今回は、最高に後味が悪い、男性には読まないことをおススメする『暗黒女子』(秋吉理香子/双葉社/2013)という小説をご紹介します。

 

ある美しい女子高生の突然死~冷酷で絶望的な女子の世界の物語~

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この小説のテーマは「いつみの死」。

ある女子高で、一番美しく一番カリスマ性のあった女子生徒の名前が「いつみ」です。彼女はある日、すずらんの花を握りしめて学校内で突然死んでしまいます。

犯人は、彼女が所属していた文学サークルの誰か。真相を明らかにするため、彼女の死から一週間後、文学サークルのメンバーは「いつみの死」をテーマにした小説を、一人一人朗読することになりました。

 

それぞれの「いつみの死」の物語が、シャネルの腕時計なんかが入っている謎の闇鍋を囲みながら、豪華絢爛な部室で朗読され、部員は皆、小説の中で犯人を具体的に挙げるのですが、なぜかその犯人が一人一人違うのです……! 留学生や奨学生、お菓子作りの好きな可愛い子や、医者を目指す理系女子、現役ライトノベル作家に理知的ないつみの親友。

 

文芸サークルに所属する、一見可愛らしい女子高生たちは、腹の中では何をたくらんでいるのでしょうか? 二転三転するストーリー展開に、目を見張るどんでん返しも待っています。

足元がゾワゾワする、最恐の悪女小説ですが、私は読み終わった時、「女」というものの幻想を見事にぶっ壊してくれたこの小説に、心から拍手を贈りたくなりました(笑)。

 

女子って本当に怒らせたら怖いですよね。静かに、綿密に、計画的に怒りを爆発させますから。

 

Image photo by Pinterest & photo by e-hon 『暗黒女子』

さゆ

さゆ

(フリーライター)

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