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2014.02.04 UP

騙し合いの中に隠れた男女の真実~映画『アメリカン・ハッスル』

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2013年のアカデミー賞で、『ゼロ・グラビティ』と並んで、最多10部門ノミネートということで、話題のこの作品。気になっている方も多いのではないでしょうか。

アメリカで起こった収賄事件「アブスキャム事件」をもとに、詐欺師がFBIに協力して、おとり捜査によって汚職政治家たちを逮捕していく、という話なのですが、とにかく全員、うさん臭い! しかも、詐欺師グループの中には、アーヴィンとその愛人シドニーと、本妻ロザリンを巡る三角関係もあり……。男と女の駆け引きがからみ、さらに複雑な騙し合いが繰り広げられていきます。息をつく暇もないほどの、怒涛の展開の連続です!

そんな、こちらの映画ですが、今回はその中でも「男と女の関係」に注目してみました!

 

男たちの、騙し合いの裏で・・・

詐欺師、FBI、政治家、裏社会の人間たち……登場する男たちはみんな、自分のことしか考えていない! 自分の手柄や地位を守ることしか考えていないくせに、「家族のためだ」、「君のためだ」、「社会のためだ」なんて甘い言葉を女たちにかけ、その場をしのいでいきます。

そんな男たちの裏で、女たちはただその言葉を信じていた……なんて思うなよ! 詐欺師のパートナー・シドニー(エイミー・アダムス)はすべてを知ったうえで状況を静観しつづけ、本妻・ロザリン(ジェニファー・ローレンス)は暴走を始めるのです!

 

愛人 VS 本妻 ~熾烈な女のバトル~

アーヴィン(クリスチャン・ベイル)の詐欺のパートナーであり、愛人でもあるシドニーと、情緒不安定な本妻・ロザリンのバトルの緊張感といったら!

FBIのおとり捜査のさなか、ロザリンの突飛な行動で計画はかき回されます。知的で優秀なパートナーだったシドニーも、ロザリや、ロザリンに振り回されるアーヴィンにうんざりし、FBI捜査官に手を出していきます……。欲望と嫉妬で、計画はハチャメチャ、チームはギスギスの最悪の状態に。

誰が誰を騙しているのか? それぞれの本当の狙いは? おとり捜査に三角関係が入り込み、騙し合いが加速する……観ているこちらも惑わされてしまうこの映画ですが、おとり捜査の結末も含め、ラストは圧巻の展開で収束します。アーヴィンとシドニーとロザリンの関係は、いかに……⁉

 

詐欺の駆け引きや作戦の結末だけでなく、男女の駆け引きや関係性の変化にも注目してみると、さらに楽しめると思います。シドニーは嘘ばかりのおとり捜査や、正直になれないアーヴィンとの関係の中で、何度も何度も「リアルになりたい」と口にします。彼女が欲しいものは、偽りの関係ではなく、嘘から生み出した大金ではなく、実は、いたってふつうの、「リアル」なのだと思います。

詐欺師たちの騙し合いが秀逸なのはもちろん、個人的には、じゅうぶん恋愛映画として楽しめると思います。エイミー・アダムスとジェニファー・ローレンスの変貌ぶりや、ゴージャスなファッションからも目が離せません!

 

Photo by 『アメリカン・ハッスル』(公式HP)

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