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2014.02.07 UP

女性の魅力はクビレにあり!?名画の中の加工修正美女を見よ!

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みなさま、こんにちは。「細すぎるモデル問題」が起きたのもいつのことやら、今でもファッション誌やグラビアで取り上げられるのは、ウェストも太腿もほっそーい女性ばかり。

喜ぶ男性陣に「でもそのアイドルって、フォトショップで加工して細くしてるんでしょ!」と言ってみたところで、空しい気持ちは変わりません。

まあ女性もデカ目コンタクトやマツエクなど、いろいろ工夫しているのですから、あんまり男性や世間ばかりを責めてもいられません。というか、もはやココまでくると、加工修正して何が悪いのっ!? とさえ思います。

そんな、気分がモヤッとしたところで、今日はこの一枚をご紹介します。名画に残る美女について、ちょっとした謎解きをしていきましょう。

 

女性の魅力はクビレにあり!? でも、これ、おかしくない?

アングル作「グランド・オダリスク」という作品です。オダリスクとは、トルコのハーレムのことを意味します。そう、この女性は、いわゆる大富豪や貴族の愛人さんなのです。

photo

 

さあ、この絵、よーく見てください。画面の中にはエキゾチックな調度品に囲まれ、気だるそうに佇む一人のヌードの女性。顔と背中、お尻をこちら側に向けて、右手にはクジャクの羽根で作られた扇を持っています。そして、その伸ばした右腕に沿うように、美しいカーブを描いた全女性憧れの見事なクビレがあります。正直、うらやましい。うらやましいのですが……。

じーっと見ていると、なんだか違和感がありませんか? 勇気がある方は、ぜひ鏡の前で絵と同じポーズをとって見てください……ほら、ね、おかしいでしょう?

 

絵の中で加工修正されちゃった美女。その理由とは?

実はこの絵に描かれた女性、胴体が異常に長いのです。もちろん、これは作家がわざと施したからくりです。こうやって、ちょうどいちばんクビレた所から骨盤にかかるまでを不自然に長く描くことで、腰の曲線を強調することに成功しています。

さらには、頭の大きさに対して腕と脚も長く描き、背中も丸く、肩もなで肩を強調しています。

これらすべてが、女性の女性らしい滑らかで曲線的な体つきを印象深くするために仕掛けられた、作家のトリックなのでした。

 

これって、よくグラビアアイドルの水着写真のクビレを作るためにウェストを削ったり、脚を長く見せるためにキュキュッと膝下を伸ばしたりするのと同じことなんですよね。

今から200年前に、フォトショのような画像修正が施されていたとは! 男性の欲望と女性の美貌への羨望は、いつも変わらず、どこまでも貪欲なものなんですねぇ。

じゃぁ、やっぱりデカ目コンタクトやマツエクくらい、良いじゃん。(笑)

 

いかがでしたか?

この絵が発表された当時、作家アングルは批評家から「この女は、脊椎骨の数が普通の人間より3本多い」と指摘されたそうです。それでも、自分の信じた美しさを貫くために、あえて絵を加工修正したアングルは、ある意味、現代の先駆者なのかもしれません。

私たちも、周囲の価値観に左右されず、自分の考える美しさを貫く勇気が必要なのかもしれません。ただし、どうぞほどほどに。

 

Photo by wikipaintings

nishico

nishico

(学芸員、美術評論)

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