2017.03.15 UP

プラセンタ注射は危険?気になる副作用を【徹底解説】

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プラセンタ注射の副作用について

プラセンタ注射 副作用 

「全身、全科、全年齢」などと言われるプラセンタのからだへの効果。

ここまで、プラセンタのさまざまな効能をご紹介してきましたが、これほど嬉しい条件がそろっていると、心配になるのは、やはり「副作用

効果の高い薬ほど身体に大きな影響を与え、その分リスクも高くなるものです。

 

プラセンタ注射についてはどうなのでしょうか?

実はプラセンタは、「注射する漢方薬」ともいわれるほど、副作用の心配が少ない医薬品として、お医者さんの間でも注目されているほどです。

ただ、プラセンタ注射ならなんでも安全か?というと、それには少し注意が必要です。

ポイントは「正しいやり方で注射をする」ということ。では、その正しいやり方とは……?

副作用から自分のからだを守り、安全にプラセンタを利用するため、是非ともチェックしたいポイントです。

 

皮下・筋肉注射であれば副作用はほとんどなし!

プラセンタ注射 副作用 筋肉・皮下注射

現在、美容クリニックなどを含む医療機関で実施されるプラセンタ投与の方法には、次のようなものがあります。

①皮下・筋肉注射(ツボ注射を含む)

②静脈・点滴注射、

③関節腔内注射、

④埋没療法

このうち、厚生労働省で認可されているのは、①皮下注射・筋肉注射です。(※後ほど詳しくご紹介しますが、薬の種類によっても認可されている方法が変わってきます↓)

ラエンネック(肝臓の薬) 皮下または筋肉注射
メルスモン(更年期障害の薬) 皮下注射

 

ほかの方法と比べたとき、

・たくさんの使用報告例があるにも関わらず、副作用の報告が少ない

・治療する部位だけでなく、肌の状態・身体の倦怠感など、からだのさまざまな部分で、何かしらの改善を体感した人が多い

などの特徴があります。逆にそのほかの方法については、確かな効果・安全性が認められていなかったり、お医者さんの経験・技術が必要だったりと、リスクがあるので注意が必要です。

 

~皮下・筋肉注射以外のプラセンタ注入の方法について↓~

静脈注射 血圧低下・ショック・呼吸困難・チアノーゼ・痙攣・ホルモン異常
点滴注射 静脈注射による副作用リスクに加え、混合する他の薬剤との相互作用
関節腔内注射 細菌の感染
埋没療法 胎盤を直接皮下に埋め込むため、効果の持続時間は長い
治療法としては、難易度が高く、小さいながら傷ができてしまう
異物反応が強く出るケースもあり、腫れ・痛み発熱などにつながる

なのでプラセンタ注射を受けるときには、その方法が「皮下、筋肉注射であるか?こちらをきちんと確かめてから、治療を受けるようにしましょう。

 

低確率だけど起こり得る副作用

プラセンタ注射 副作用 赤み 内出血

とはいえ、皮下・筋肉注射に関しても、残念ながら副作用のリスクがゼロというわけではありません

皮下・筋肉注射でプラセンタを投与したとき、起こりうる副作用にはどんなものがあるのか?

簡単にまとめてみました。

~プラセンタ 皮下・筋肉注射で起こりうる副作用~

1.疼痛、発赤 ・注射をしたところが赤くなったり硬くなったりして、かゆみをともなうとも
・数日ぐらいで治まることがほとんど
・掻いたり、いじったりしないことが大切
・痛み・かゆみが長く続いたり、熱を持って腫れてしまった場合は、早めにお医者さんに相談しましょう
2.悪寒、悪心、発熱、発赤、発疹 ・注射した場所の近くに発疹が出て発熱する可能性もあります。
・特に1回目の注射のあとは、風のひきはじめのような微熱が半日~1日ほど続いてしまう場合も。
・2回目からは落ち着くことも多いようです。
3.内出血、腫れ ・プラセンタを皮下注射したとき、その場所が内出血をして肌の色が変わったり(何色?)注射した場所の付くが腫れてしまうことも。
※プラセンタに限らず、ほとんどの皮下注射でみられる症状
改善までに期間は、だいたい次のとおり
内出血:1週間ほど
腫れ :2日ほど
4.アレルギー ・プラセンタはタンパク質、アミノ酸を含むので、タンパク質にアレルギー反応が出やすい人は、要注意!
・最悪の場合、アナフィラキシーショックを起こしてしまう危険性も!

 

プラセンタ注射によって、肝機能障害のリスクの報告も……?

プラセンタ注射 副作用 肝機能障害

また、プラセンタ注射による副作用について、もう一つ気になる報告を見つけました。

その内容をまとめると、「プラセンタ注射によって、肝機能になんらかの障害を起こすリスクある」というものです。

 

1.患者さんについて

年齢 性別 40代女性
主な症状 ・全身倦怠感
・黄疸
海外渡航歴 なし
常備薬など ・ビタミンC、E
・ホルモン剤(メサルモン-F錠)
・にきびに対してミノマイシン連日内服
・3月より月2回プラセンタ注射を受けていた

2.入院までの流れ

2004年7月23日 ・38℃代発熱、全身倦怠感、上気道炎症出現
→市販の風邪薬を内服
→食欲不振、全身倦怠感の継続
同26日(3日後) →黄疸を指摘される
→近くのお医者さんへ
同30日(4日後) 急性肝炎の疑い
→同じ病院に紹介入院

3.その後の検査
①女性が入院した病院で、急性肝炎の原因は、「彼女が飲んでいた(または投与した)薬による薬物アレルギーでは?」という疑いが!
②「薬剤リンパ球刺激試験」(※)を次の薬に対してやってみる
・ミノマイシン
・メサルモン-F
・プラセンタ
③プラセンタのみ陽性反応が出る

薬剤リンパ球刺激試験とは?
ざっくりとまとめると、「アレルギーの原因になった可能性がある薬はどれだろう?」というのを調べるために行うテスト。
つまり今回の場合、陽性反応が出たら、「その薬が急性肝炎を引き起こした原因である」という可能性が高くなります。

 

一連のながれをまとめると、「この女性の急性肝炎は、プラセンタ注射が原因となった可能性がある」ということです。ただ「ラエンネック」というプラセンタ製剤は、肝臓の病気の治療に使うことを厚生労働省からも認められています。

ではなぜ、こんなことが起きてしまったのでしょうか?その原因は、プラセンタに含まれる豊富な薬理・栄養成分にある、としています。

~プラセンタ製剤について~

成分)いろいろなサイトカイン
アミノ酸ペプチド
核酸塩基
糖類などを含有
→アレルギー反応→薬剤性肝機能障害?

ちょっと待って!残る疑問と、調査の問題点

プラセンタ注射 副作用 関連性

ここまで聞くと、「やっぱり、プラセンタ注射はコワい副作用があるのか……」と、ブラウザバックして、ほかの美容情報をリサーチしに行きたくなります。

でもここで、気になることがありませんか?

そもそもこの女の人……

・プラセンタを皮下・筋肉注射したのか?
・それとも静脈注射・点滴したのか?
・さらにプラセンタの薬について、ラエンネックなのか、メルスモンなのか?

このような情報が参照元には書いてありません。

そして、「日本胎盤臨床研究会」の理事長である吉田健太郎先生は、次のように反論しています。

① 最近、サプリメントなどの健康食品を摂取している患者さんが増えてきた
② 薬剤リンパ球刺激試験を、プラセンタ(メルスモン)と3種類の健康食品に対して行った
③ 「プラセンタは陰性」という結果が出て、健康食品のうち、2種類に陽性反応が出た。
→肝炎の原因をプラセンタだと断定するのは早いのではないか?

 出典:プラセンタ療法の誤った情報に対して、その誤解を解く

 

この調査によると、彼女の肝炎の原因は、プラセンタではなく、サプリメントなどの健康食品だった可能性も考えられるとのこと。

結局、プラセンタと肝機能障害その関係性は不確かな部分が多いようです。

なので、気になる人は注射を受けるとき、きちんとお医者さんに相談してみましょう。

このような患者の疑問に、誠実に向き合ってくれるか?

という部分も、お医者さん選びの重要なポイントではないでしょうか?

 

ただし!点滴・静脈注射だと副作用の可能性が……

プラセンタ注射 副作用 静脈注射

ここまでは、プラセンタ注射について、

厚生労働省でも認められている「①皮下・筋肉注射」について見てきました。

~プラセンタ投与の方法~

① 皮下・筋肉注射(ツボ注射を含む)

② 点滴・静脈注射、

③ 関節腔内注射、

④ 埋没療法

しかし、そのほかの方法についてはその安全性やリスクなど、きちんと保障されているわけではありません。

なかでも注意が必要なのが②静脈・点滴注射

正式に認められていないにも関わらず、美容外科・クリニックなどで行われている例も多いのが現状です。

しかも、プラセンタを点滴や静脈注射で注入したとしても、成分を直接血管に注入するので、排出までのスピードが早くなってしまいます。

なので、皮下・筋肉注射と比べたとき、安全性が低いだけでなく、プラセンタが体内に留まる時間が短いために、からだへの効果も低いとされています

 

点滴・静脈注射で起こりうる副作用

プラセンタ注射 静脈・点滴 副作用

現在報告されているものをご紹介すると……

・血圧低下
・呼吸困難
・チアノーゼ
・痙攣
・ホルモン異常

などがあります。いずれも命を脅かす可能性がある、重い症状です。

また、「カクテル注射」といって、プラセンタだけでなく、ビタミン剤などの、ほかの美容成分を混ぜ合わせて行われる点滴方法もあります。

一見すると、「プラセンタとほかの美容成分を一緒に補給できるなんて便利!」なんて思ってしまいそうなのですが、こちらも静脈に注射をすることになるので、安全とはいえません

さらに、プラセンタとそのほかの薬が混ぜ合わされたことにより、思わぬ副作用を引き起こす可能性も考えられます。

繰り返しになりますが、プラセンタ注射を受けるときには、「その注射方法は正しいものなのか?」これをよく確認してから治療をすることを忘れないでください。

 

副作用とは別に”献血”ができなくなる

プラセンタ注射 献血

また副作用とは違うのですが、「プラセンタ注射を行うと献血ができなくなる」という点にも注意しましょう。

理由として、プラセンタ薬の原料がヒトの胎盤であるというポイントがあげられます。

「ヒトの臓器から抽出されたエキスを使用している以上、病原体の侵入による感染症のリスクがゼロとは言い切れない」という観点のもと、プラセンタ注射の治療を受けた人は、血液の提供が出来なくなるのです。

ヒト由来プラセンタの摂取によって懸念される病気の代表例としては、 「クロイツ・フェルトヤコブ病(ヤコブ病)」があります。

~クロイツフェルトヤコブ病とは?~

概要 ・脳神経の病気
・人にも動物にも感染する
・神経細胞内にある「ブリオン蛋白」というたんぱく質に異常がおきる
→脳の組織がスポンジ状に変化する
→高次機能障害・認知症などの症状
→最終的には死に至る
感染の原因など ・医療現場で病原体に感染した細胞を移植されることにより感染するケースがある
→プラセンタ治療による感染の可能性も否定しきれない

 

ただ現在のところ、プラセンタ治療によってヤコブ病に感染した、という報告はありません。

さらに、薬に使うプラセンタエキスを抽出する際には、その胎盤の持ち主である女性の健康状態などに関して、一定のルールがあります。このルールについても、後ほどご紹介していきますね。

さて、これらのことから、「プラセンタ治療によるヤコブ病感染のリスクは非常に低い」といえるのですが、それでもその可能性をゼロと言い切ることはできません。

「医療」という人の命を扱う分野では、いつも最悪のケースを考える必要があります。

たとえリスクが低くとも、感染の可能性が少しでも考えられるなら、取り返しのつかないことが起きる前に対策をとる責任があるのです。

このような理由から厚生労働省では、プラセンタ注射を受けた人の献血を禁止している、というわけなのです。

ちなみにこの制限の対象は、あくまでも注射による治療のみなので、プラセンタのサプリメント・ドリンクなどを飲んでいるだけならば、問題なく献血ができますよ。

アンジー編集部

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