2016.09.14 UP

保険がきかない薬って?【自由診療】の本当のところ

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身体の調子がおかしくなったら病院へ行きますね。

ですが、今や病気になる前にセルフケアをする時代です。今以上に健康ではつらつとした身体にするためにメンテナンスをすることができるのです。

しかし、病気になる前に病院へかかると保険が適応されずに自費診療となり高い金額を払う必要があります。どうせ支払うのであれば信頼のできる場所で信頼のできる施術、そして、何が主流で、何が期待できるのか、これらをきちんと比較、把握しておきたいところです。

今回は、よりヘルシーな身体を作るための自由診療の薬を中心にご紹介します。

 

ニキビにおける自由診療

ニキビにおける自由診療は数多くあります。今回は、女性の、とりわけホルモンバランスの乱れによって起こるニキビを治療する医薬品です。

ニキビ治療の抗アンドロゲン様作用薬

[薬の名前]

スピロノラクトン(アルダクトンA®)

[値段の目安]

2000~5000円/一か月

[使用方法]

2~8錠を毎日飲む

[継続期間の目安]

約半年

[注意点]

ピルを併用する場合がある、妊娠中の方は使用できない、女性に使用する

[こんな方に]

高い自由診療は受けたくない、信頼できる医薬品を使いたい、内服で治したい

[詳細]

男性ホルモンが影響している脂性肌のニキビに用います。

この薬は本来、高血圧に使われる利尿薬です。ニキビに関しては適応がとれていませんので、全額自己負担で使用されています。抗アンドロゲン様作用という男性ホルモンに拮抗する働きがあるので、女性なのに男性ホルモンが過多になりやすい方のニキビ治療に用いられます。

飲む錠剤の量は、はじめは6~8錠ほどからはじめ、毎月の診療で減らしていくのが一般的です。ホルモンに影響する薬なので、この薬のみでは生理が止まってしまうこともありますので、ピルを併用したり、若しくは生理のための注射をすることがあります。

 

まつ毛における自由診療

まつ毛エクステンションによる角膜の傷が問題になっていますが、それでも施術をしたい女性は後を絶ちません。ご紹介する医薬品は、本来の治療目的とは異なる副作用から見つかった成分ですので安心して使用ができます。

まつ毛を濃く、長くする医薬品

[薬の名前]

ビマトプロスト(グラッシュビスタ®)

[値段の目安]

約20000円/70日

[使用方法]

まつ毛の生え際に、1日1回塗布する

[継続期間の目安]

70日

[注意点]

目の周りが黒ずむことがある、舌まつ毛には色素沈着の恐れから使用はすすめられていない。

[詳細]

まつ毛が細い、短い、過疎化している方に用います。もともとは緑内障の点眼として用いられてきたお薬の成分です。副作用としてまつ毛が濃く、長くなることから睫毛貧毛症として認可されました。

こちらは自費のお薬ですが厚生老総省から認可された医薬品ですので、万が一の副作用があった場合には国からの救済制度も受けられます。

海外製品の個人輸入ではこの様な救済制度は受けられませんので、安価な個人輸入ではなくこちらの商品の方がおすすめです。

注意点は塗布した部分のメラニンが増加し、黒ずんでしまうことがあるので垂れてしまった液や下瞼についた液はきちんとふき取りましょう。

 

 

血液の健康における自由診療

血液中にある老廃物に着目して、これらを除去する点滴のご紹介です。血中の老廃物はコレステロールだけではありません。海外由来の考え方ですが、金属や活性酸素が体内の不調を引き起こしているという考え方に沿って施術されています。

キレート療法の点滴

[治療の名前]

EDTAキレーション療法

[値段の目安]

約10000~30000円/1回

[使用方法]

点滴として60~90分落とす

[継続期間の目安]

3か月~

[注意点]

腎機能の悪い場合は申し出る

[詳細]

血液の循環や血管の質が気になる方、循環器の疾患がある方に使用されることが多い点滴です。

もともとは鉛中毒の患者にこの点滴を行ってきましたが、鉛中毒以外にも狭心症や動脈硬化に効果があったことから注目が集まりました。アメリカでは国立健康研究所が中心となって研究を行っています。

実際にアメリカでは血液の流れが気になる方や、動脈硬化が気になる方など、血管と血液の健康が気になる方が点滴を受けています。

はじめは週に1回のペースで通い、3か月から半年ほどしたら月に1回ほどの頻度に減らし継続します。ただし、病気の治癒目的で行う場合はこの限りではありません。

 

 

血液クレンジングの点滴

[治療の名前]

血液クレンジング、オゾン療法

[値段の目安]

約15000~25000円/1回

[使用方法]

自己血を100~200㏄程度採り、オゾンと混ぜて血中に点滴で戻す

[継続期間の目安]

1~4週間に1回程度、3~6か月ほどの継続

[注意点]

甲状腺機能亢進症、G6PD欠損症の方は受けられません

[詳細]

アレルギー、疲れ、成人病予防、滋養強壮などを目的に使用されています。

イギリスのエリザベス女王の母君が週に2回ほど受けていた事でも有名なオゾン療法。101歳というご長命でこの世を去りました。点滴に用いられるのはオゾンという気体で、実際にはほとんどが酸素に変化しているようで、血中の酸素飽和度をあげ、体を元気にしているようです。

サーモグラフィーを取っているクリニックもあり、点滴の前後における体温変化は一目瞭然、とても温かくなっているのがわかります。微笑血管の拡張も促してくれるようです。

ただし、事前に血液検査を受ける必要があります。G6PD欠損症という遺伝的な病気をお持ちの方と、バセドウ氏病などの甲状腺機能亢進症の方には使用できません。

 

 

滋養強壮における自由診療

有名な注射を紹介します。意外と勘違いしている方もいらっしゃるのではないでしょうか。

ニンニク注射

[薬の名前]

ニンニク注射、ビタミンB1注射

[値段の目安]

1000~5000円/1回

[使用方法]

静脈注射

[継続期間の目安]

特になし、疲労時に

[注意点]

特になし

[詳細]

疲労、倦怠感、眠くなりやすい、脳の活性化、肌荒れ、二日酔いなど様々に用いられます。

ニンニク注射とも呼ばれますが、ニンニクが入っているわけではなく、成分のビタミンB1がニンニクと似たような臭いを発することからそう呼ばれています。

実際に臭いもすぐに消えるそうです。もともとはスポーツ選手が津荒れたときに使用して、快復が早かったことから有名になりましたが、そのようなスポーツ選手だけでなく、現代人にはとても必要な成分なのです。

それは、菓子パンや甘いお菓子、炭水化物の糖質をエネルギーに変換するときにビタミンB1が使われるのですが、これらを過食しがちな若い人には不足しがちになるのです。また、尿に出てしまいやすい成分なのでこまめに補給する必要がるビタミンなのです。

比較的安価にできる注射で副作用も大きな心配がないため、即効性を求める方にはおすすめです。

 

高濃度ビタミンC点滴

[薬の名前]

高濃度ビタミンC点滴

[値段の目安]

約5000~30000円/1回

[使用方法]

点滴

[継続期間の目安]

特になし

[注意点]

とくになし

[詳細]

抗酸化作用が強く、動脈硬化やストレスの緩和、がん治療と併用、日焼け後の美肌にと幅広く用いられています。使用するビタミンCの量によってその値段が変わってきます。目的に応じて量を調整しますのでしっかりと医師と相談しましょう。とりわけ大きな副作用もなく、比較的安価な点滴なので気軽に試すことができます。

日焼け後のレスキューや疲れなどはよくサプリメントの内服でビタミンCが使われますが、多量に飲むと下痢をする恐れもありますので多く取り入れたいときは点滴が良いですね。

 

 

美肌に関する自由診療

下記二つの治療は、ぜひ副作用と注意を把握した上で始めましょう。

プラセンタ注射

[薬の名前]

プラセンタ

[値段の目安]

約1000~4000円/1回

[使用方法]

皮下注射、若しくは筋肉注射

[継続期間の目安]

1~4週間に1回、少なくとも5回ほど継続する

[注意点]

輸血用の採血ができなくなる

[詳細]

プラセンタは女性ホルモンバランスを整えたり、更年期障害、美肌に有名ですが肝機能障害にも効果が認められています。

お肌の張りが出る、潤いが増す、など即効性も期待できます。比較的安価なのですぐにでも受けたくなりますが、肝機能に関する副作用がたまに上がってきていますので、医師としっかり相談して下さい。そして大切な注意点が、ヒト由来のプラセンタを使用することで、将来、輸血用に採血できなくなります。

万が一、家族が病気になった際には輸血をしてあげられなくなりますので、その点もご注意下さい。

 

 

美肌のためにトレチノインの塗布

[薬の名前]

トレチノイン、ビタミンA誘導体

[値段の目安]

約3000円~8000円

[使用方法]

塗布

[継続期間の目安]

約4か月

[注意点]

皮膚の炎症が一度悪化する恐れがある

[詳細]

肌のターンオーバーを促し、ニキビやしわ、シミに用いられている医薬品です。

FDAというアメリカの公の機関はニキビ、しわの治療薬として認可しています。ハイドロキノンと併用することでさらに効果をあげられることから併用を進めているクリニックが多くあります。注意点はそのピーリング効果です。

強力にターンオーバーを促すために炎症が起きますのでしっかり保湿をし、さらには場合によってはマスクも必要となります。

ただしこの反応は正常な事なので驚くことはありません。この炎症が耐えられるかどうか、が継続の一つの目安となるようです。

 

 

汗に関する自由診療

暑くもないのにポタポタと汗が垂れてくる体質の方がいます。神経を切ってしまう手術もありますが塗布するだけのものもあります。効果的な反面、副作用も多くの方が経験しています。

多汗症に塩化アルミニウムの塗布

[薬の名前]

塩化アルミニウム

[値段の目安]

約2000~3000円

[使用方法]

就寝前に塗布

[継続期間の目安]

効果が切れたら塗る、毎日ではない

[注意点]

乾燥する、かぶれる

[詳細]

手のひらや脇からでる汗を強力に止める働きがあります。ローションタイプで塗りやすいです。

しっかりをなじませるために塗布後はあまり他のものに触れないように注意が必要なので、就寝前に使う方が多いです。数日たつと効果が表れますが、皮膚が固くなる、乾燥する、かぶれるといった症状が出る方も多いです。

書類が濡れてしまって困る方や、テスト用紙が濡れないようにしたい、マッサージ師として困る、といった方が良く使用されているお薬です。

 

 

睡眠に関する自由診療

本来、人間の松果体から自然に分泌されるホルモンがあります。そのホルモンが少ないことが熟睡感に影響すると言われています。ホルモンなので、一般のドラッグストアでは購入ができません。

ぐっすり眠るためのメラトニン内服

[薬の名前]

メラトニン

[値段の目安]

約3000~6000円/1か月

[使用方法]

カプセルを内服

[継続期間の目安]

特になし

[注意点]

 

[詳細]

朝起きて光を浴びると、その約15時間後に分泌されるのがメラトニンです。

脳内で分泌される自然なホルモンです。この量が年齢とともに分泌が不足し、中途覚醒や熟睡感の減少を引き起こすと考えられています。FDAというアメリカの公の機関も認証しており副作用も無いに等しいと言われています。

飲む量は1~6mgで、睡眠の質によって変わります。

 

まとめ

一番大切なことは、自由診療においては比較をするという事です。値段は特に気を付けたいところです。自由診療は病院が自由に値段を設定できますので高すぎるところ、安すぎるところは気を付けましょう。

また、厚生労働省がまだ保険適応の認可をしていない理由がきちんと存在します。病気でなく美容目的だから保険適応外なのか、副作用の危険があるからなのか、倫理的な問題なのか、臨床成績が乏しいからなのか、ただ単に日本の治験が遅れているのか。

何かしらの理由があって保険適応になっていないのです。

病院のホームページの情報はもちろんですが、できたら学会の情報や海外の情報も参考にしながら治療を受けるか考えてくださいね。今回紹介したものは比較的安全に用いられている自由診療の内容ですので、注意点だけよく読み、検討されるといいかと思います。

 

 

 

 

監修 二宮麗

資格: 薬剤師

漢方薬・生薬認定薬剤師

漢方スタイリスト

講師歴:栄中日文化センター

女性のためのこころとからだフェス(主催;名古屋リビング新聞社)

アンジー編集部

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